2008-09-22(Mon)

幼女心と秋の空

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土曜日のこと。

どこに遊びに行こうかと子供達に聞いてみたところ

「おもちゃ王国に行きたい!」

と娘・R(5才)が強く主張していた。「おもちゃ王国」とは東京ドームシティにある色んなおもちゃで遊べる室内遊戯施設である。Rとタクはここが大好き。

おもちゃの充実もさることながら、「おもちゃ王国」というネーミングだけでも子供のハートをガッチリキャッチしているのだろう。僕も子供の頃、実家の近くに「おもちゃのまち」という地名があり、どんな凄いところだろうと心をときめかせたものである。実際はおもちゃ工場があるだけ、という非常にガッカリした結果であったが。

しかしおもちゃ王国は室内である。土曜日は台風一過で明け方までは大荒れであったが、ぐんぐん天気が回復して朝には晴れていた。だから

「おもちゃ王国は雨の日に行こうよ…」

よい天気の日に行くのは勿体ないのである。おもちゃ王国は雨で外に出れず、狭い家の中で退屈している日にこそ行くべきなのだと考える。

「やだ〜。おもちゃ王国行きたい〜」

それでも強力に渋るRを何とか説得して行ったのが、昨日の日記に書いた神宮外苑の児童遊園だったのである。

そして翌日の日曜日…Rの祈りが天に届いたのか、見事雨。

「今日はどこに遊びに行こうか?」

取り敢えず聞いてみたら

「雨だからおもちゃ王国!」

聞くまでもなかったが、Rはぱあっと笑顔になってここぞとばかりに主張。もう断れないではないか。そんなわけで地下鉄を乗り継いで水道橋へ。駅を降りて地上に出ると

「あ、雨止んでる」

だからといって

「じゃあ帰ろうかな…入場料ひとり800円だし…」

ともなかなか言えず。おもちゃ王国内は飲食店はなく、再入場禁止なので

「パパはお昼買ってくるから君達は先に入っていなさい」

僕だけ昼飯を調達しに水道橋駅方面に歩いて行くと、また雨がザー。おのれ傘を嫁に預けてしまったわ。

RとタクRとタク
RとタクRとタク

Rとタクはそんな親父の哀愁とは関係なく思いっきりはしゃいでいた。結局この日は雨が降ったり止んだりで結果的にはこのおもちゃ王国行きは正しかったと言える。

Rにはもしかしたら強力な雨乞いの力が備わっているのかもしれない。純粋な夢見る乙女の底力を見たような気がする。雨乞いの名人だったという空海の生まれ変わりだったりして。

ふたりは昼飯も食べずに遊びまくっていた。せっかく僕が雨に打たれながら買ってきたのだから、ちょっとは食べてくれよ…。

おにぎり空海?なんつって。

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2008-09-21(Sun)

青山いっちょめいっちょめ、わーお

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栃木の公園とは打って変わって、今度は都心の公園である。

神宮外苑の児童遊園に行って来た。周りには国立競技場・神宮球場・聖徳絵画記念館・有名な銀杏並木・東宮御所…といったいかにも首都東京といった名所が目白押しである。

同じ都内でも僕らが住む練馬区某所の鶴亀スーパー・ゲーセンフタバ・おにぎり屋やぐら…といった名所とはビート武とみつまJAPANぐらいの格の違いがある。

児童遊園は有料である。大人200円・子供50円を支払う。これも都心の公園の風格である。公園に入ると

「ダディー!ハリアップ!クァモォン!」

金髪の女の子が叫んでいる。ガイジンさんの親子連れが多いのだ。これもまた都心の公園の風格である。僕もインタナショナルな雰囲気を出さなければならないと思い、

「ヘイヨー!R、タク、レッツラゴー!ちぇけらっちょ!」

練馬ザファッカー的な英語で呼びかけたところ

「ナニソレ」

その金髪の女の子にニヤリと笑われてしまった。君、バイリンガルなのね…。

公園内には幼児用・小学校低学年用・高学年用と年齢別に分けられたアスレチック遊具が設置されている。Rとタクはヘタレなので初見のモノはなかなか遊ぼうとしないところがある。幼児用の遊具でもびびっていたが、

タクR
ようやく徐々に慣れて来て飛び跳ねるようになった。

遊具
中でもお気に入りだったのはコレ。下からよじ登り、滑り台で降りる。中は部屋になっており鬼太郎ハウスみたいなものである。

「お城だー!」

Rとタクはこれを「城」と見立てたようで何度も入っては出ていた。お城となるとディズニープリンセスが好きなRのこと、

「ねえたっくん、お姫様ごっこしましょ」

「うん」

早速タクに持ちかけお姫様ごっこが始まった。

「おかしいわね。王子様がまだ来てないわ」

とRが言うので

「たっくん王子がいるじゃないか。ねえたっくん」

とタクを指差すと

タク
「わたしもお姫様だわ」

我が家の長男はオカマになってしまっていた。

「で、でも君は男の子でしょ…」

「ちがうわ。女の子なの。お姫様よ」

坊主頭のお姫様なんてパンク過ぎる。

ふたりはこの公園が余程気に入ったようで、

「おなかすいた」

と言いながらも昼飯時になっても遊ぶのをやめず、やっと飯を食べに行こうとなったのは午後2時過ぎ。僕はここからは少し歩くけれども青山の「麺屋武蔵 青山」に行きたいと主張した。

超有名ラーメン店「麺屋武蔵」の一門でありながら、何故か全然行列が出来ない穴場的なお店である。残念ながらあと数日で閉店してしまうのだ。

「じゃあそこに行きますか〜」

と歩いているうちにタクはベビーカーの中で爆睡。

麺屋武蔵 青山
「Rちゃんラーメンだいすき〜」

Rは5才ながら1杯食い尽くしそうな勢いで食べていたが、タクにこそこのラーメンを食べさせたかったのに。

オカマではなくイケ麺になって欲しいという願いを込めて…。

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2008-09-20(Sat)

ああ、幸せの、トンボよ…

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栃木の公園その2。

公園を探索することはよいことである。将来ホームレスになった時、その地の利を活用出来る。

実家に帰った時は子供達を遊ばせるため、町の大きな公園によく行く。僕の実家、市とか区じゃなくて町なんである。市役所とか区役所じゃなくて「役場」なんである。市役所と役場…ハンガーとえもんかけぐらいのギャップがある。

それはどうでもいいとして、この公園、僕が子供の頃は雑木林と原っぱのみで、盗賊や鵺や痴漢や野武士や川口浩等がが出てもおかしくない鬱蒼としたところだった。現在は池、人工水路、噴水、スポーツ施設などかなり整備されている。

この日は9月にしてはそこそこの暑さ。娘・R(5才)と息子・タク(2才)は

「おみずであそぶー」

Rとタク
と言って肌着とパンツだけになってじゃぶじゃぶと遊び始めた。なんという子供の自由なことよ。僕が同じことをしてもただちに通報され、

「公園にアキバ系の男がぱんついっちょうで徘徊しているとの目撃情報がありました」

と町の防犯情報メールが回されるだろう。この違いは何なのか。

R達に触発されたわけではなかろうが、そばにいた男子中学生5人組もジャージ姿で次々に噴水に突入し、水浸しになっていた。なんという中学生の自由なことよ。

これが女子中学生だったら一生のおかずになるぐらいの光景なのにに、男子中学生だと野良犬が水遊びしているぐらいに過ぎん。この違いは何なのか。

パンツがぐしょぐしょになるまで遊んだ後、Rとタクは原っぱを駆け巡る。

「パパ、トンボ採って〜」

ああ、もう秋なんだなあ…。空の高いところから僕らの視線の高さまで、たくさんのトンボが飛んでいるではないか。トンボ。アキツ。ドラゴンフライ。エビフライだったらもっといいのに。

「とんぼのめがねはみずいろめがねええええ!」

トンボを追いかけながら絶叫するRとタクもまた極楽トンボ。夜の僕は極太チンポ(見栄っ張り)

「あっ。たんぽぽだ!」

タクがまだ枯れずに種が残っているタンポポを見付けた。

「ふーってする!」

タク
さっそく種を飛ばす。それを見た母がすっ飛んできて

「やめとくれ!の種が耳に入るとツン×になるでしょ!」

母さん、差別用語をそんな大声で言わないでおくれ…。迷信深い母は無視して僕もひとつタンポポを摘んでふーっと息をかけると、種がぶわっと広がって空に散って行った。

「うわー、パパ、じょうずだね」

そりゃそうさ。僕が種を飛ばして出来たのが君達だもの。

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2008-09-19(Fri)

栃木コゼニーランド

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忙しくて疲れ気味なので休みがちです…もう年なのかしらん。

栃木の公園そのいち。

母の「帰ってこーい」「遊びにこーい」「孫の顔見せろー」というありとあらゆる召還術によりたびたび帰っている栃木の実家。気分はFFのチョコボかなんかである。

実家で何して過ごすかというと、娘・R(5才)と息子・タク(2才)を中心に考えることになるので、必然的に外で遊ばせられる公園に行くことが多い。

周りにはわりといい公園がある。そのうちのひとつ、小山市にある小山総合公園は良く整備された広大な公園であり。東京で言えば昭和記念公園や新宿御苑のように入場料200円ぐらい払ってもいいぐらいのレベルだと思うのだがタダである。

しかしそこには変わり種の自転車(20分100円)やデパートの屋上にあるようなアンパンマンとかの電動バッテリーカー(100円)などがあり、結局何百円か使ってしまう罠がある。

何度もこの公園に行っているRとタクは当然これらのことを知っており…

Rとタク
この日も早速自転車に乗り、その後は当然の如くバッテリーカーに走って行き、

「パパ、お金〜」

援交ギャルのようなセリフと図々しさで金を要求して来るし、ぐいんぐいん運転して止まった後は

「お金もどって来ないのォ〜?」

などと言う。ふふ、使ったお金が全て戻って来るなら今頃大金持ちさ。そして

「いちご牛乳のみたーい」

とジュースも要求。ジュースの自販機も設置されているので、いわば小銭飲み込みトラップ満載な公園である。

僕などは小学生の頃ですら100円など滅多に使えなかったものだけれども…今と比較すること自体が間違っているのだろうか。そんなことを考えながらその後はお金のかからない遊び。

R
冠を作るための花を集めるR。

Rとタク
僕とボールで遊ぶタク。ちなみにこの日のタクの格好は「東南アジアのバナナ売り」と呼ばれていた。

思いっきり遊び倒したので充分満足して実家に帰ることにした。ところが…

「道の駅寄ってくけ?子供が遊べるところもあるんだよ」

という母の提案で国道沿いの道の駅に寄り道。

「えーと、どこだ遊ぶところは…」

と探してみたところ、

「パパ、お金は〜?」

RとタクRとタク
これがまたお金がかかるものばっかりで、再び援交ギャルばりのお金要求。ああ、またもや小銭が消えて行く…。普段の買い物などでは滅多におねだりしないふたりなので、こういう時はつい甘くなってしまう。

えてして子育てなどというものはパパと呼ばれるしお金は要求されるし、援交みたいなものであることよ。

公園で援交。なんつって。

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2008-09-17(Wed)

明朗の日

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日曜日と月曜日は栃木の田舎に帰っていた。

僕の祖母に会いに母と嫁と子供達で老人ホームに赴くと、祖母はタオルを折り畳んでいた。

「おばあちゃん、来たよ」

耳のそばで大きめの声で言うと

「よく来たねえ」

とニコニコと笑う。

「僕だよ!かじりんだよ!おばあちゃんの孫!」

来る度に言うけれども祖母はおそらく僕のことを誰だか分かっていない。あまり会いに来れないのが申し訳ないのだが…。

祖母を囲んでせんべいを食べた。髪切ったの?きれいになったね、などと他愛のない話をする。娘・R(5才)と息子・タク(2才)がリスのようにポリポリと食べているのを見て

「いい顔してるねえ。かわいいねえ」

祖母は目を細めてと笑う。今日はご機嫌なようだ。

「うん。かわいいでしょう。僕の子だよ。おばあちゃんのひ孫だよ」

タクなどはお調子者なので祖母の前で

「ぷっぷー。ぷっぷー」

などとふざけた踊りを披露し、それをまた祖母はニコニコ見ている。かつては僕の母がRとタクを可愛がっているように僕も祖母には猫可愛がりされたものだが…と、祖母と並んでいる母を見比べてしまった。

もしかしたらいずれは母も…と考えると月イチ程度しか実家に顔を見せられないことが親不孝に思えてきた。だからといって

「だったら来週も栃木に来ていいんだよ。いや、来週と言わずずっと栃木に住んでいいんだよ」

と悪魔の囁きをする母は卑怯だと思う。実家の周りには職がねーべよ。ま、まあ、あまり老後が安泰過ぎるとボケやすいって言うし…と都合良く考えることにする。

老人ホームはとても綺麗で祖母の部屋も清潔そのものであり、よくケアが行き届いているように思えた。

「いい部屋だよね」

と思ったままのことを口に漏らすと

「ま、老後の沙汰も金次第」

などと母が言うので、悠々自適の母なんかより今の生活でさえカツカツの僕自身の方が厳しい老後が待ち構えているのことに気づき、にこやかな祖母とは正反対にリアルな現実の暗さに包まれてしまったのであった。

祖母の老人ホームを後にして、このようなところに入れたら何の憂いもないのになあ…などと考えつつ、祖母が終始ニコニコ顔で良かったという安心感と共に、理想的な老後のためまだまだ頑張らねばならぬと身が引き締まる思いもしたのであった。

すなわち老後の憂いを断つ。なんつって。

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