2008-05-03(Sat)
オムカエデゴンス
息子・タクの引率の次は娘・R(4才)の幼稚園のお迎えである。
過去僕が迎えに行ったことはほんの2、3回しかないので緊張感が高まった。保護者証明証を身に付けているがそれだけでは不安で、不審者扱いされやしないかとビクビクと幼稚園の門をくぐると、
「あ、こんにちは」
Rのクラスメイトのママさんを見つけようやく緊張が少し緩む。
「せんせいさようなら!みなさんさようなら!」
どうやら授業が終わったらしく、教室から終わりの挨拶が聞こえてきてノスタルジックな気持ちに包まれた。僕もよく
「先生さよおならブー」
とかやったものである。
やがて教室から続々と園児達が出てきた。へたすりゃ22世紀まで生き残っているであろう小羊達の群れ。おじさんには眩しすぎる。
Rはひときわ小さいので群れに埋もれて顔も見えないだろうなあ…と探していたら、Rの仲良しモナちゃんの後ろに、帽子だけが見える小さな姿があった。あれがRに違いないとその帽子の動きを追っていたらようやく顔が見えた。やはりRだった。
「パーパー!」
目が会った途端、パッとこの上ないくらい眩しい笑顔に変わり、飛んで来てくれた。Rのこの全身で喜ぶさまは父親冥利に尽きる。多分一生忘れないだろう。将来ボケてからも
「わしがRを迎えに行ったらな…そりゃもうすごい笑顔でな…」
と毎日言ってそうな気がする。それだけ嬉しかった。
帰る前に少し幼稚園の園庭で遊んでいると
「ねえねえRちゃんのパパ!みてみて!」
Rの友達みっちゃんが僕を呼ぶ。こっち来て!と逆ナンされたので付いていくと、そこは鉄棒。
「わたし、さかあがりできるんだよ!」
くるりと見事な逆上がりを見せてくれた。スカートの制服だからパンツ丸出しで。第三者が見たら
「不審な男、幼稚園に侵入し幼女をたぶらかしパンツ鑑賞」
などと思われないだろうかとちょっと心配。しかし逆上がり自体はとりあえず凄い。Rは鉄棒やその他器械体操はことごとくトロい。でんぐり返しすら出来ないのである。僕はまんぐり返しが得意だというのに。
「すごいね〜。いっぱい練習したの?」
「パパと練習して出来るようになったの」
「そうか。みっちゃんは偉いなあ」
みっちゃんが得意気にクルクルと回る様子をRはボーっと見ていた。なんというかこう、ライバル心というか、みっちゃんが出来るなら私も!という向上心があればRの上達も早いのに。Rにはそういう負けん気がないのだろうかと思い、聞いてみた。
「Rちゃん、君もみっちゃんみたいに出来るように練習してみる?」
「いやーん」
皆無だった。
「パパ、コレ持ってて!」
その後Rは僕に帽子やカバン、全ての荷物を僕に押し付け気が済むまで遊び倒したのであった。その間僕はただひたすら門で立って待つ。なんかヒデ爺になった気分であった。およそお迎えというのはこのようなものなのであろうが…。
立ってるものは親でも迎え。なんつって。
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過去僕が迎えに行ったことはほんの2、3回しかないので緊張感が高まった。保護者証明証を身に付けているがそれだけでは不安で、不審者扱いされやしないかとビクビクと幼稚園の門をくぐると、
「あ、こんにちは」
Rのクラスメイトのママさんを見つけようやく緊張が少し緩む。
「せんせいさようなら!みなさんさようなら!」
どうやら授業が終わったらしく、教室から終わりの挨拶が聞こえてきてノスタルジックな気持ちに包まれた。僕もよく
「先生さよおならブー」
とかやったものである。
やがて教室から続々と園児達が出てきた。へたすりゃ22世紀まで生き残っているであろう小羊達の群れ。おじさんには眩しすぎる。
Rはひときわ小さいので群れに埋もれて顔も見えないだろうなあ…と探していたら、Rの仲良しモナちゃんの後ろに、帽子だけが見える小さな姿があった。あれがRに違いないとその帽子の動きを追っていたらようやく顔が見えた。やはりRだった。
「パーパー!」
目が会った途端、パッとこの上ないくらい眩しい笑顔に変わり、飛んで来てくれた。Rのこの全身で喜ぶさまは父親冥利に尽きる。多分一生忘れないだろう。将来ボケてからも
「わしがRを迎えに行ったらな…そりゃもうすごい笑顔でな…」
と毎日言ってそうな気がする。それだけ嬉しかった。
帰る前に少し幼稚園の園庭で遊んでいると
「ねえねえRちゃんのパパ!みてみて!」
Rの友達みっちゃんが僕を呼ぶ。こっち来て!と逆ナンされたので付いていくと、そこは鉄棒。
「わたし、さかあがりできるんだよ!」
くるりと見事な逆上がりを見せてくれた。スカートの制服だからパンツ丸出しで。第三者が見たら
「不審な男、幼稚園に侵入し幼女をたぶらかしパンツ鑑賞」
などと思われないだろうかとちょっと心配。しかし逆上がり自体はとりあえず凄い。Rは鉄棒やその他器械体操はことごとくトロい。でんぐり返しすら出来ないのである。僕はまんぐり返しが得意だというのに。
「すごいね〜。いっぱい練習したの?」
「パパと練習して出来るようになったの」
「そうか。みっちゃんは偉いなあ」
みっちゃんが得意気にクルクルと回る様子をRはボーっと見ていた。なんというかこう、ライバル心というか、みっちゃんが出来るなら私も!という向上心があればRの上達も早いのに。Rにはそういう負けん気がないのだろうかと思い、聞いてみた。
「Rちゃん、君もみっちゃんみたいに出来るように練習してみる?」
「いやーん」
皆無だった。
「パパ、コレ持ってて!」
その後Rは僕に帽子やカバン、全ての荷物を僕に押し付け気が済むまで遊び倒したのであった。その間僕はただひたすら門で立って待つ。なんかヒデ爺になった気分であった。およそお迎えというのはこのようなものなのであろうが…。
立ってるものは親でも迎え。なんつって。
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