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2018-03-01(Thu)

栃木県宇都宮市徳次郎遊郭跡地を歩き、「性神の館」を見学する。

栃木県宇都宮市の北部にある徳次郎(とくじら)。

奈良時代、日光に勢力を持っていた久次良(くじら)氏の一族がこの地に出て来て、本家と区別するために「外の久次良」→「外久次良」→「とくじら」となったという。

室町時代末期から江戸時代はじめごろまで刀鍛冶集団がこの地で作刀した刀剣が現存する。また、かつて大谷石に似た「徳次郎石」が採掘され、それを用いた蔵などが近隣に残っている。

江戸時代、日光街道が整備されてからは宿場町として発展し、亀屋・福島屋・松岡屋・米屋・和泉屋・亀沢屋・大黒屋などの飯盛り旅籠が出来、のちの遊郭のルーツとなる。

徳次郎遊郭(新地)がいつ出来たかは調べられなかったが、日光街道から少し東に外れたところに造られ、1956(昭和31)年の売春防止法の制定により消滅した。妓楼は富永楼・松岡楼(のちに逸富楼)・亀楼・斉藤楼の4軒があった。その跡地を訪ねてみた。


宇都宮の中心部から国道119号線(日光街道)を北に。車で30分くらいでバーミヤンがある徳次郎交差点。右折し国道293号線を東に進むとすぐ、道路の北側に遊郭があった。

徳次郎遊郭
「明日に伝えたい富屋の郷土誌」より

徳次郎遊郭
国土地理院サイトより空中写真。1948(昭和23)年。

徳次郎遊郭
同じく1961年(昭和36)年。

徳次郎遊郭
「大日本職業別明細図 宇都宮市 城山村 徳次郎 石橋町」(1929年:昭和4年)には「遊廓」と記されている(左側が北の方角)。

徳次郎遊郭
現在は園芸用土製造販売会社や食品問屋会社などの敷地になっていて、遊郭の面影は全くない。

徳次郎遊郭

徳次郎遊郭

徳次郎遊郭
遊郭の入口があったところには普通の民家が建っていた。

徳次郎遊郭
裏側から。

徳次郎遊郭
遊郭の東側から北に伸びる道、「大網道」を歩く。おっぱいのように見える山。遊郭内の妓楼の窓からも見えたのではないだろうか。

徳次郎遊郭
左のおっぱいあたりにある毘沙門山の毘沙門天神社。徳次郎遊郭に売り飛ばされて来た遊女により作られ、歌い継がれてきた「徳次郎節」の歌詞に毘沙門山があることから、何か遊郭と関係するものがあるかと思って来てみたが特に何も見当たらなかった。

徳次郎交差点に戻り、今度は西に行くと

性神の館
「性神の館」というビザールな博物館がある。

性神の館
入口からしてコレである。

性神の館
トゥナイト2の山本晋也監督は4時間もかけてじっくり見学したという。

性神の館は梅宮辰夫から邪悪さを抜いたようなルックスの館長さんとその奥さんのふたりで運営しており、

性神の館
受付で奥さんに入場料を払いチケットをもらうと、館長さんがつきっきりで館内を案内してくれる。その間、エロネタを交えた愉快な解説が途切れることはない。

性神の館

性神の館
まずは男根や女陰を祀った神社や道祖神・石神・お祭りなどの説明。モルゲッソヨ的なインパクトに圧倒されるが、性に関する(特に男根・女陰をオブジェ化した)信仰・風習・文化に関するものを中心に展示してあり、エロ目線というより民俗学的な観点のものが多い。だから秘宝館ではなくあくまでも博物館と名乗っているのであろう。

客の出身地を聞いて、あなたの県にはこんなお祭り(ちんこ型の神輿を担いだり、ちんこオブジェをこすったりする類)をがありますよ、ということも資料を見せながら教えてくれる。

世界の性の信仰についても様々な展示物と説明がある。館長さんはヒンドゥー教の寺院、カジュラホに行き、そこにびっしりと刻まれている様々な男女のまぐわい像(男女交合像:ミトゥナ)を撮りまくってきたのだという。

性神の館
これはフィリピンのチンコ・パイオツ系の工芸品。ウィークエンダーっぽいのがあったのでつい撮ってしまった。

更には大人のおもちゃの歴史や体位四十八手についても。体位解説の絵が壁に貼ってあり、館長さんがそのうちのひとつ、横から入れている系の体位を指して曰く、

「これなんかは来年、皇太子殿下が絶対やることですよ。側位(即位)」

とか

「今の天皇陛下にも大変関わりのあるテーマですね。体位(退位)」

オヤジギャグがキレキレであった。天皇陛下万歳的な人が聞いたらブチ切れるんじゃないだろうか。

驚くべきことはこれだけではなく、喜多川歌麿の浮世絵の原画が展示されていた。失礼だが本物なのだろうか…。

館長さんの怒涛のレクチャーで館内をひと回り。時間は20分ほどか。最後はソープランドの待合室のような、古ぼけたソファが並んだ部屋に通される。ここで10分ぐらいのビデオを鑑賞するという。真面目系のビデオと不真面目系のビデオの2択。真面目系は先程にも書いたインドの寺院のビデオだという。しかし僕はつい

「不真面目系で」

と言ってしまい、始まったビデオは

性神の館
「桃尻ナースの裏筋クリニック ナマで何度も注射して…」(五十嵐こずえ)

という出演者のルックスやファッションからバブル時代の匂いがプンプンするエロビデオであった。スマホで検索したら1992年物。どうりで。逆に古すぎて卑猥だったが、

「いやあん」

「ああーん」

という馬鹿でかいあえぎ声の中、大部屋でひとりポツンと観ているのは結構キツかった。男優、早くイってくれないかなあ…と早く時間が流れることを願った。せっかくだからここでしか観れない館長さんオリジナル作品の方がよかったと後悔。

ビデオが終わると自由行動である。館内を自由に見学でき、写真撮影もOK。出口の脇にはお土産コーナーがある。もちろん扱っているのはアダルトグッズ中心。中にはあやしい精力剤や媚薬みたいなものも。さながら大人のおもちゃ屋である。

館長の奥さんが

「コレ買った人がね、ロトシックスで50万円ぐらい当てたのよ!」

ウソかホントかしきりにすすめてくるお守りを購入した。

性神の館

性神の館
パッケージ。思い付いたフレーズを片っ端から書きまくったような文のとっ散らかりよう。

性神の館
開けてみる。

性神の館
さらに開けてみると…うん。もうこのカタチ、館内で散々見まくったので「もうええわ!」って感じになった。

帰り際に館長さんに

「この辺に遊郭があったと聞いたのですが」

と聞いてみたら

「そうですね!徳次郎遊郭といって、徳次郎というのは日光の…」

さすがにご存知で、冒頭に書いたような徳次郎の地名の由来を説明してくれ、あと

「バーミヤンのあたりがそうですよ」

場所もざっくりと教えてくれた。

内容が内容なだけに、アレな画像をたくさん載せてしまったが、

こんな卑猥なものを見せないで!とか

とくじら立てないで欲しい。なんちて

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2018-02-28(Wed)

栃木県日光市今市遊郭跡を歩く

栃木県日光市今市。

かつては栃木県今市市であったが、旧・日光市や近隣の町村と合併し、栃木県の1/4の面積を占める広大な新・日光市となった。結果、「市」としての今市は消滅し、現在は日光市の一部となっている。

「世界遺産」、「日光を見ずに結構と言うなかれ」等、栃木県よりもネームバリューがある日光に比べ、今市は日光街道において日光の手前の街であり、有名なモノはあまりない。強いて言えば

「イマイチだなー」

と言いたい時に

「日光の手前だなー」

というギャグが一番有名である。しかし魅力のない街はない。今市にはかつて遊郭があった。場所は現在の上今市駅のすぐそばにあった。


「朝日町新地」とも呼ばれていたらしい。

1907(明治40)年発行の「栃木県営業便覧」には「大出楼」「大出楼支店」「巴楼」「開盛楼」の4つの妓楼が記載されている。

今市遊郭
1922(大正11)年、松井天山による「栃木県今市町鳥瞰図」には「栄楼」「今市楼」が加わり6軒が描かれている。

1911(明治44)年ごろから1910年代前半(大正時代の始め)にかけて、東京への電力の供給のために設立された鬼怒川水力電気株式会社(ちなみに当時の小田急電鉄の親会社)によるダム建築工事があり、その前線基地となった今市は工事開始とともに異常な活気と好景気に覆われ、遊郭も繁昌したという。

また、1930(昭和5)年発行の「全国遊廓案内」には

「日光が近いのと鬼怒川温泉に近いので日光の遊覧客や、鬼怒川温泉の湯治客で可成今市は賑わっている」

と書かれている。

今市遊郭
現在は住宅や材木置き場になっており全く面影はない。普通の住宅地のわりには少し幅が広めに思える真ん中の道路が辛うじて遊郭の区画の名残りと言えるかもしれない。

今市遊郭
左手前にある元商店っぽい建物は、もちろん遊郭の時代からあったものではないが、気になって古い住宅地図を調べてみたら左から「斉藤菓子屋」「斉藤食料品屋」と記されていた。駄菓子屋さんとパン屋さん的なお店だったのかもしれない。

今市遊郭
画像右奥、電柱と建物の間に見えるのは栃木の名山・男体山。画像では分かり辛いが実際は結構「どーん」と雄大な姿で壮観である。妓楼の窓からの眺めも良かったのではないだろうか。

今市遊郭
遊郭エリアの端にお稲荷さんがあった。

他に遊郭跡に特筆すべきものはないので、今市市街を散策。

今市遊郭
レコードショップ。外観は30年ぐらい何も変わってなさそう。

今市遊郭
おもちゃこでら。なんかこういうのを見ると、幼き頃親と一緒におもちゃ屋に来て、買ってもらう時のドキドキワクワクバクバク感を思い出して泣きたくなってくる。

今市遊郭
こぢんまりしたゲーセン(跡)。古い民家にくっついているのが面白い。

今市遊郭
カオルの手造り定食。どんなんだろ。

今市遊郭
スナックDULCE(ドゥルセ)。寒々とした木々が幸薄そうな女性の顔に見える写真がいとをかし。

今市遊郭
ニノキンこと二宮金次郎a.k.a.二宮尊徳を祀る報徳二宮神社参道にあるスナックはじらい。はじらい…既に失って久しいもの。取り戻したくても出来ないものにノスタルジーを感じるのだ。

今市遊郭
道の駅、「ニコニコ本陣」内に貼ってあった、イベント「名画ニッコウ座」のポスター。2018年3月9日、10日、無類の映画好きで知られる水曜日のカンパネラ・コムアイさんが厳選した映画を無料で上映するという。「日光サードプレイス」という地域イベントとも連動しているようだ。

今市遊郭
コムアイさんが訪れたという「純喫茶アラジン」。喫茶店の1階はモダンな感じだけれども、2階が日本家屋丸出しなのが面白い。

今市遊郭
アラジンの向かい側にある「おいしい いまいちの水」。日光連山のふもとであるこの地、水が美味しいことは想像に難くないが、名前のせいで美味しさがイマイチに思えてしまうのは気の毒である。

今市遊郭
ニコニコ本陣の隣にある喫茶店「日光珈琲 玉藻小路」。明治時代の連れ込み宿を改装したお店ということで、遊郭関連を調べている者としては連れ込み宿は大変興味があるが、残念ながら時間がなくて今回は入店ならず。

今市遊郭

今市遊郭
昼食は餃子の正嗣で食べた。日光や今市ではなく宇都宮の名物であるが、宇都宮の本店だと死ぬほど並ばされる。今市店はそれほどでもないのでおすすめである。勿論餃子は美味しい。

日が暮れるまで今市を散策してみたが、先程書いた「名画ニッコウ座」のために来月再び訪れる予定である。

今市だけに、いまいちど訪れるでしょう。なんちて。

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2018-02-22(Thu)

永久に愛す。

娘・R(中二)は韓国のアイドルグループ「TWICE」が大好きだ。

メンバーには韓国人だけではなく日本人と台湾人もいるが、拠点は韓国である。ちなみに僕は台湾人のツウィちゃんという子が好きである。

そのTWICEをテーマにしたカフェ「TWICE Candy Pop CAFE」に行って来た。場所は渋谷のLOFTの中で、2月から3月頭までの期間限定。TWICEカフェのサイト上で事前予約する完全予約制。Rが

「行きたい行きたい」

と騒ぎ出したのがちょっと遅かったようで、予約を取ろうとした時には既に土日の空席が少なくなっていた。嫁と僕のいずれかが連れて行ってやらなければならないので平日はまず無理なのだ。

嫁と相談してようやく僕が連れて行けそうな17日土曜日の昼、2人分だけ空いていたので予約を取った。ウチから渋谷まで電車で約30分、乗り換えは1回のみ。Rも中二だし最悪ひとりでも電車で行けそうなものであるが、Rはまったく電車が分からないのである。最寄り駅のホームでまずどっち方面の電車に乗ればいいかすら怪しい。

僕が中二のころは栃木の田舎から電車を乗り継いで秋葉原でラジカセを買いに行ったりしたものだが育て方を間違えてしまった…。

それはそれとしてRと渋谷デートが出来ることになった僕は秘かにウキウキウェイクミーアップしていたら、

「R、パパと行くよりお友達と行く方が楽しくない?」

「AちゃんもTWICE好きでしょ」

「Aちゃん誘ったら?」

嫁がたたみかけるように妨害してきた。

「別にパパとでいいけど…」

Rが僕を援護してくれて涙が出そうになったが

「Aちゃん誘おうよ!ラインしなさい」

動き出した嫁が止まらないので

「僕もRと行きたい」

恥も外聞もなく嫁に腹の内を明かしたが、

「Rといたら不審者に思われるでしょ!」

全てを捨てて山に篭りたくなった。

で、当日。僕はRとAちゃんを連れて渋谷に行くことになった。まあいいけどさ…。

Aちゃんは僕も時々会ったことがあるよい子なので安心である。移動中、Aちゃんは教科書を出して勉強を始めた。やっぱり偉い子!それに比べてRは…ボーっとしていた。やはり育て方を間違えてしまった…。

渋谷に着くと

「しぶやだ!スクランブル交差点だ!いつもニュースで映るやつだ!」

とテンションが高まる中二ふたり。西武百貨店の壁に掛かるキムタクの巨大広告を見ては

「キムタクだ!」

と叫ぶしショーウィンドーにあるマネキンを見ては

「マネキンだ!」

と叫ぶ。マネキンぐらい練馬の西友にもあるだろ。おのぼりさん丸出し。

TWICEカフェ

TWICEカフェ

TWICEカフェ

で、TWICEカフェに到着。

「かわいい!」

「メンバーのサインだ!」

ふたりのテンションはますます高まり店内の様子をRはタブレットで写真撮りまくるし、Aちゃんは3DSで撮っていた。ふたりともまだスマホは持っていない。なんかカワイイ。

お客さんはR達のような中学生ぐらいの女の子が多かった。ローティーンがメイン客層な感じであり、おっさんの僕としては完全なアウェイな空間であるが、中にはひとりでパフェ食ってる男性や、僕のように付き添いで来ているパパもいて少しだけ心強くなった。

とはいえ予約したのは2席のみなので僕は店内に入れない。

「このふたりを」

と店員に予約チケットを見せ、R達が席に案内されるのを見送って一旦店を離れた。店の外からずっと見守っていたかったがそれこそ不審者なので。一応

「変な人に声かけられても『パパと来てるから』って言うんだぞ!」

と念押しはしておいたがRには鼻で笑われた。お父さんは心配症なのである。

しばらくヒマになったので渋谷の街をうろついてみた。TWICEはCDが出たばかりなのでタワレコとかのフリーペーパーに載ってたり販促チラシがあったりしないかなー、あればR達にあげようと思ってタワレコとツタヤを見てみたが無くて、代わりに母の好きな氷川きよしのチラシは見つかった。今度実家帰る時に持って行くか…。

帰る時間になったので店に戻ると、

「おいしかったー!」

「たのしかったー!」

ふたりはニコニコして出て来た。

「何頼んだの?」

「パフェ!あとフルーツティー!」

「ピザ!」

お腹いっぱいになったようだ。グッズも買っていて、ランダムカンバッジ(封されていてメンバーの誰のバッジかは分からない)を出して

「開封式やろう!」

とか言い出し

「わー!○○だー!Aちゃん○○ペンだからあげるよ!」

「え、ほんと!」

店から出ても盛り上がっていた。「○○ペン」の「ペン」とは韓国のアイドルファンの間でよく使われる用語で、アイドルオタク用語で言うところの「○○推し」。メンバーの中では○○のファン、という意味である。「ファン」を韓国風に言うと「ペン」になるらしい。

そしてアイドルオタク用語で「箱押し」、つまり特定のメンバーが好きなのではなくグループ全体が好きなのだ、ということは「オールペン」と呼ぶ。で、Rが言うには

「Aちゃん○○ペン、わたしオールペン」

なんだそうだ。ピコ太郎かよ。でも○○のバッジが出てすぐAちゃんに譲ったのはパパちょっと感心したぞ。

帰り道、Aちゃんと喋った。R以外の中学生女子ってどんなこと喋るんだろうと思ったら

「駅前に最近出来たラーメン屋さん、チャーハンがめっちゃ油っぽいから気をつけてね」

ラーメンマニアのオッサンかよ。

お店の中で変なやつに声をかけられたとか、それも聞いてみたが

「寄って来る人いなかったよー」

とのことで安心した。ふたりとも可愛いのでガールハント(死語)されないか心配であったよ。

韓国ガールズアイドルだけに、

ガール半島!なんちて。

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2018-02-05(Mon)

おっさんは、恵方巻きより後藤真希。

土曜日、節分の日の夕方。

嫁が買い物に行く時に

「恵方巻き食べる?」

と僕に聞いた。僕はコンビニやスーパーの恵方巻きゴリ押しが好きではない。それ以上にそもそも巻き寿司が好きではない。だから毎年食べない。なので

「食べない」

今年もそう答えたところ

「やっぱりね」

分かってたけど一応聞いてみた、的なリアクションを残しママチャリで颯爽とスーパーに出掛けて行った。毎年聞かれるたびに

「僕は自前のエロ巻きがあるからねウヒョヒョヒョ」

という下ネタが思い浮かぶのだけれども、さすがに実際の恵方巻きには太さも長さもかなわないので、実際に口に出すことはしない。それぐらいはさすがに分別は付いた。美味しさは勝てると思うがウヒョヒョヒョ。

元々恵方巻きの由来自体が

「大阪のエロ大尽が擬似フ○ラとして女郎に太巻きを咥えさせた」

という下ネタらしいので(諸説あり)僕がそんなことを連想するのも無理はないことである。そんな汚らわしい由来のイベントはするべきではないと思うのだが…。

しかしそういう細かいことにケチをつけているのは僕だけであり、嫁と子供達は毎年みんなで食べ合って、おっきい~とかふと~いとかおいし~いとかキャアキャアしていて、まさに一家団欒(オヤジ抜き)といったところで楽しそうである。いちいちスミ・オブ・重箱をつついたり揚げ足をとったりケチをつけたりせず、イベントに全力で乗っかり楽しめるのがリア充なのだろう。

どうせおいらははぐれメタボさ…と心の内側に篭っていたところ、だいぶ時間が経ってから嫁が買い物から帰って来た。

「R(中2の娘)の恵方巻きが売ってなかった~!探したのに!」

恵方巻きにも種類があって、Rが欲しがっていたのはスーパーセイユーセイミー(仮名)のチラシに載っていた「牛肉恵方巻き」だった。Rは魚より肉が大好きなのだ。ちなみに息子・タク(小6)は刺身が大好きなので「海鮮恵方巻き」を欲しがったという。

タクのはあったのだが、Rの牛肉恵方巻きは売り場になかったらしい。セイユーセイミーはウチからだいたい南南東、つまり今年の恵方と言われる方角にあったのだがそこまで縁起が良いわけではなかったようだ。

嫁はさらにちょっと離れた別のセイユーセイミーにも行って探したらしい。だから帰りが遅くなったのだ、と。しかしそこにもなかったという。

「えー」

Rは残念そうであった。

嫁が探した2店の他に、もうちょっと足を伸ばせば更にあと2店ほどセイユーセイミーがある。我が家は車がないのでいずれもチャリで20分ぐらい。ひとつは恵方の南南東ではないが西北西のほう。もうひとつは北北東あたり。

牛肉恵方巻きは「牛」、すなわち「丑」である。丑の方角は十二支でいうところのまさに北北東。だから北北東のセイユーセイミーにはきっとあるはずだ!

そんなことを力説したら嫁がRに優しく言った。

「じゃあR、そこのヒマそうな人に探しに行ってもらいなさい。ママはね、夜はママさんバレーの新年会だからもう時間がないの」

つまり僕がパシらされることに。

南死東(なんですとー)!

なんちて。

(無事北北東のセイユーセイミーで見つかりました)

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2018-01-30(Tue)

ありがとサンキュー。

今更だが我が家の年末年始。

クリスマス、僕が子供達に贈ったプレゼントは既に書いたと思うが、僕自身が嫁からプレゼントをもらったのは思いもよらぬことだった。

何をもらったかというと、敷布団である。

「布団も新しくなったことだし…ウフーン」

とかいう子供がもう一人欲しい的なものではなく、ただ単に僕が寝ている布団が「まんが日本昔話」に出て来る百姓のじいさん並みにもみすぼらしかったためらしい。既に夫婦間でプレゼントの贈り合いが途絶えて久しかったので、よっぽどみじめだったのだなあと思った。

クリスマスを過ぎて年末になると栃木の実家に帰るのが慣習である。そして12月30日に高校時代の同級生と飲む。彼らとは1年でこの日にしか会わないが、もう20年近く年末の飲み会は続いている。高校当時は一番仲良かったわけではないが、細く長く続いているのが面白い。毎年飲みながらいつまでも続いて欲しいと思うのである。

大晦日の夜は実家のコタツに入りながら母や弟と共に紅白を最後まで観、ゆく年くる年で鐘がゴーンとなってから寝る。今年は娘・R(中二)が大好きなTWICEが出たので大騒ぎであった。

寝たら数時間後に初日の出を見るために速攻起きる。起きたら弟に車を出させて眺めの良い山の中腹まで車で行くのが毎年の恒例である。

初日の出
初日の出は6:50分ぐらい。左右にツンツンしたツノがあるような筑波山の右側から出る。毎年変わらぬことだが変わらぬことに感動を覚えるのである。

毎年変わらずに会ってくれる友。毎年変わらずにいる母、弟。そして嫁、娘、息子。今は変わらなくてもずっと先まで同じであるわけはない。子供達、特にRは僕と一緒にどこかに行くということを嫌がるようになった。例えば近所のファミレスとかで外食をしようとすると

「絶対同級生がいて見られるからヤダ」

親と一緒にいるところを見られるのを毛嫌いするようになったし、嫁だって子育てが終わったらどうなることかわかったものではない。母も元気ではあるもののアラエイティになり

「お母さんは寒いから今年は初日の出はいいや…」

少しずつ無理をしなくなってきている。親も、嫁も、子供達も、友達も、僕も、ずっと同じであるはずはなく、いつまでも変わらないのは初日の出の眺めなのだなあ…と諸行無常を感じるのであった。

せめて来年だけでもまた皆と同じように初日の出を見れるように、と手を合わせるのだ。年が変わるたびに今あるものが滅びゆくことへの恐れが増す

「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」

まるで一休さんのような心境だなあ…と思いつつ駐車場に戻ると

初日の出

ナンバープレートが一休さんの車だー!

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