2008-09-26(Fri)

ちりぬるをかま

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うちの息子・タク(2才)

なんか女っぽい。

午後になると頭から野良犬みたいな臭いが漂ってくるのと、

「ちんちんの顔が出たよー!」

と自ら泌尿器の皮をむきむきすることを除けばなんか女の子っぽいのである。

「わたし、かれんよ」

よくプリキュアのキャラになりきって

「おもちゃで遊ぶわ」

「着替えるわよ」

などと女の子言葉で喋り、お風呂から上がった後などはタオルを腰に巻いて

「お姫様のドレスよ」

とかいいながらしゃなりしゃなりと歩いていたりする。坊主頭なのに。上半身裸に腰タオルで歩く姿はどう見てもお姫様どころかインドの修行僧にしか見えない。

「前にも言ったけど…」

日曜日の日記にも書いたが、タクは娘・R(5才)と一緒にお姫様ごっこをするんである。その時タクもRもお姫様なんである。

「男の子なんだから君は王子様でしょ?」

と再び言ってみたのだが

「ちがう!わたしはおひめさま。おうじさまはパパよ」

うーん、僕が王子様ってのは嬉しいし、日本の本物の王子様も僕よりずっと年上だけれども、一般的な王子様というイメージからここは若い者に任せたいのである。

それだけではない。外を歩いていると、野に咲く花を見かけると

「これきれい。パパお花採って」

と言って花を愛でるんである。これではまるで…新宿高島屋で見た

假屋崎
假屋崎省吾ではないか。いや、假屋崎氏がダメと言いたいわけではない…。素晴らしい芸術的才能があるのだろうけど見た目が受け付けないというか、例えれば栄養があるんだけど味が受け付けないピーマン…ああ、うまく例えられぬ。ともかく親としては複雑な心境になってしまうのである。

兄と妹だと妹が男の子化、姉と弟だと弟が女の子化、というようにどうしても上の子に影響されるようだ。

タクは僕が摘んだ花を手にとってウットリと見つめるが、坊主頭のタクには全く似合わない。お前にはザリガニとかダンゴムシとかの方が似合うよう。花よりダンゴムシだよう。

「ねえパパ?」

「なんだいたっくん」

タク
「パパにこのお花あげるわ」

いや、どうぞオカマいなく。

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2008-09-25(Thu)

我、永遠に陶器をアイス…

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友達の陶芸家、うたちゃん(宇多田理恵さん)の展示会が新宿高島屋で行なわれていたので行ってみた。

「えーと何階のどこだっけ」

まず館内のインフォメーションボードを見てみようとしたら

假屋崎
假屋崎省吾の世界展。怖い。怖すぎる。あなたの知らない世界より怖い。元が田舎者なので店員に案内されながらようやく辿り着いた。

うたちゃんはいないようだ。しばらく彼女の特徴であるアンテナ柄の絵が描かれた陶器を見ていると

「ちょうどごはん食べてた」

とうたちゃんがやって来た。

「ほら、うたちゃんだよ。覚えてる?」

娘・R(5才)は何度か会ったことがあるのだが、

「うたちゃんだよー」

うたちゃんが手を振ってもRは僕におんぶされたままモジモジしている。どうやら覚えていないようだ。

「パパのご飯のお皿とか茶碗あるでしょ。あのお皿はこのうたちゃんが作ったんだよ!」

と教えてやると…やっぱりモジモジしていた。息子・タク(2才)に至ってはベビーカーで昼寝中である。

「ほらタク、起きろー」

1時間以上寝ているのでいい加減起きてもいいだろと起こしてみたが、寝たままの坊主地蔵状態。まあしょうがないか。

じっくり作品を見させてもらって、コーヒーカップを購入。

「そんじゃあねー」

うたちゃんと別れてから

「じゃあアイス食べに行こうか」

と言ってみたらタクがガバっと起きた。この男は…。

「ぱぱ、あいす食べる!あいす食べる!」

こ、この男は…がっつき過ぎである。うたちゃんは土を焼くが僕はしばらく世話を焼く日々が続きそうである。

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2008-09-24(Wed)

ビルの谷間にガオー

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新宿中央公園にて遊んで来た。

タクタク
超高層ビルに囲まれた広い公園で、主な特徴はホームレスのコロニーがあること。

隣にある都庁は、出来た当時バブルの塔とかタックスタワーとかその税金の無駄使いぶりを皮肉られていたものだが、こうしてたまに間近で見てみると改めてその大きさに驚かされる。天を突くようなその姿の威圧感は、AVを目にした男子中学生のボッキングのそれに匹敵する。

また、ツインタワーの形を成しているその姿は何かロボットを連想させるものがあり、

「都庁って巨大ロボに変形するんだってよ」

というマンガ「行け!稲中卓球部」に出て来たネタにも頷ける気がする。その一方で隣のこの公園ではブルーシートのホームレスのコロニー。なんともチグハグな感がある。

今日は嫁の友達家族も一緒で、うちの娘・R(5才)と息子・タク(2才)の他に5人の子供がいた。この子達はものすごく元気で、永久機関のように公園の中をぐるぐるぐるぐる走り回っておりウチの子達とアクティブさが違う。

その間Rとタクは何をしていたかというと…なんか知らんが花壇の地面をじーっと眺めているではないか。

「…君達、何してんの?」

「お花の種を探してるの」

うわ、超地味。

「せっかくお友達が一緒なんだから、みんなとかけっこすれば?」

「やだ」

どうしてうちの子に限って…親がオタクだからであろうか。

昼時になってメシを食べた後、また少し遊んだところで

「もうこの公園飽きた!」

嫁友達子供君のうちのひとりが言った。

「えーなんでー。楽しくないの?」

と聞いてみると

「だってこの公園狭いんだもん!」

「いやいやいやおじさんずっと広い公園だなあって思ってたんだけど」

普段モンゴル平原あたりで遊んでるのか?しかし親達は

「飽きちゃったんならしょうがないなあ〜」

「どうすんべか」

とその子の意見をそのまんま受け入れてしまい

「じゃあ都庁でも登る?」

そういうことになり、皆ゾロゾロと都庁に移動した。都庁入口の横をホームレスがボウルに水を入れて運んでいく。なんというか、これは縮図だ。なんかの。

「パパ〜これ、おっきいね〜」

Rが都庁を見上げながら、パパのちんちんおっきいね〜みたいな能天気なノリで言うので、

「実はこれ、ロボットに変身するんだぜ」

と、とりあえず教えておいた。

「すごいね〜」

「うん。強いんだよ」

「なんて名前のロボットなの?」

しまった。そういうツッコミが来るとは誤算であった。

「えーと、えーと、と、都庁婦人…」

ネーミングがダメダメであった。

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2008-09-23(Tue)

ゴッド・ブレス・ミー

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睡眠時無呼吸症候群。

睡眠時に呼吸が停止してしまう病気だそうである。こないだ実家に帰った時、

「あんた無呼吸じゃないの?」

母親にいきなり言われたので仰天した。母によると、僕が実家で昼寝をしていた時、

「呼吸がちょっと止まって、10秒ぐらいしたら『ぶはあっ』ってハアハアやってた」

とのことで、まったく恐ろしい事を知らせてくれたものである。僕はいつもそうなのだろうか。いつ死ぬるか分かったものではない。一気に生きた心地がなくなった。辞世の句まで考えたほどだ。

久方の 光のどけき春の日に 死して屍拾う者なし BYかじりん 辞世の句

しかしいくつか疑問が残る。まず嫁である。いつも枕を並べて寝ている嫁が何故気付かないのだろうか。

「ねえ嫁、僕、無呼吸っぽい時ある?」

このことを嫁に聞いてみたら

「さあ。寝ているあなたには興味ないし」

ある意味無呼吸症候群を断定されるよりむごい答えが返って来た。この人は僕に先立たれても涙ひとつこぼさないのではないだろうか。僕は寝ている嫁だって興味アリアリで、いろいろ揉んだり突っついたりパンツ降ろしたりしているというのに。

このままでは生命の危険が危なくデンジャーなので、嫁が起きていて僕が寝ている時だけでいいので、くれぐれも見守っていて欲しいと頼んだ。

他にも疑問がある。一応ネットで調べてみたところ、以下のような症状が挙げられていたが、

・昼間の耐えがたい眠気
・抑鬱
・頻回の中途覚醒
・集中力の低下
・大きな鼾など
・夜間頻尿
・起床時の頭痛

万年寝不足で眠いっちゃ眠いし、抑鬱は今の嫁の言葉で一気に鬱になったし、集中力は元からないし、夜は一度寝たら滅多に起きないし、朝の頭痛もない。

・インポテンツ

これはない。絶対ない。年中無休エブリデイロープライスで即座にご奉仕出来る。以上のようにネットでの聞きかじりの情報だけれども、いまいちピンと来る症状がないのである。

「これがこの世で最期に見た光景になるのかも…」

床に就いて目をつぶる度に、もう二度と目を開けることがないかもしれないと不安に駆られ、見納めとして嫁と子供達をじいいっと穴が空くほど眺めてから寝た。つい嫁の穴に入れたくなったが。

翌朝、無事に目が覚めた。嫁がぬううんと枕元に立っており

「別に普通に寝てたよ」

余りにも怖い雰囲気だったので、そのひとことがなければ嫁の姿をした死神のお迎えかと思った程である。もしくは無呼吸にかこつけて僕の顔に濡れタオルでも置こうとしていたか。

それからの嫁の報告はない。母が言ったような症状は見られないようである。楽観的に見れば母の杞憂、慎重に考えるとその気ぐらいはあるのかもしれない。もう一度症状が見られたら医者にでも行こうかと思う。

でもどうせ息が止まるのなら、せっかく愛するひとがそばにいるのだから

息が止まるような口づけを〜♪
どうぞ私に投〜げてください〜♪

いつもそっけない嫁だけど、これぐらいはしてくれてもいいと思うのである。

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2008-09-22(Mon)

幼女心と秋の空

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土曜日のこと。

どこに遊びに行こうかと子供達に聞いてみたところ

「おもちゃ王国に行きたい!」

と娘・R(5才)が強く主張していた。「おもちゃ王国」とは東京ドームシティにある色んなおもちゃで遊べる室内遊戯施設である。Rとタクはここが大好き。

おもちゃの充実もさることながら、「おもちゃ王国」というネーミングだけでも子供のハートをガッチリキャッチしているのだろう。僕も子供の頃、実家の近くに「おもちゃのまち」という地名があり、どんな凄いところだろうと心をときめかせたものである。実際はおもちゃ工場があるだけ、という非常にガッカリした結果であったが。

しかしおもちゃ王国は室内である。土曜日は台風一過で明け方までは大荒れであったが、ぐんぐん天気が回復して朝には晴れていた。だから

「おもちゃ王国は雨の日に行こうよ…」

よい天気の日に行くのは勿体ないのである。おもちゃ王国は雨で外に出れず、狭い家の中で退屈している日にこそ行くべきなのだと考える。

「やだ〜。おもちゃ王国行きたい〜」

それでも強力に渋るRを何とか説得して行ったのが、昨日の日記に書いた神宮外苑の児童遊園だったのである。

そして翌日の日曜日…Rの祈りが天に届いたのか、見事雨。

「今日はどこに遊びに行こうか?」

取り敢えず聞いてみたら

「雨だからおもちゃ王国!」

聞くまでもなかったが、Rはぱあっと笑顔になってここぞとばかりに主張。もう断れないではないか。そんなわけで地下鉄を乗り継いで水道橋へ。駅を降りて地上に出ると

「あ、雨止んでる」

だからといって

「じゃあ帰ろうかな…入場料ひとり800円だし…」

ともなかなか言えず。おもちゃ王国内は飲食店はなく、再入場禁止なので

「パパはお昼買ってくるから君達は先に入っていなさい」

僕だけ昼飯を調達しに水道橋駅方面に歩いて行くと、また雨がザー。おのれ傘を嫁に預けてしまったわ。

RとタクRとタク
RとタクRとタク

Rとタクはそんな親父の哀愁とは関係なく思いっきりはしゃいでいた。結局この日は雨が降ったり止んだりで結果的にはこのおもちゃ王国行きは正しかったと言える。

Rにはもしかしたら強力な雨乞いの力が備わっているのかもしれない。純粋な夢見る乙女の底力を見たような気がする。雨乞いの名人だったという空海の生まれ変わりだったりして。

ふたりは昼飯も食べずに遊びまくっていた。せっかく僕が雨に打たれながら買ってきたのだから、ちょっとは食べてくれよ…。

おにぎり空海?なんつって。

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