2008-05-08(Thu)

ケイコとヒデブ

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僕の実家にはエレクトーンがある。母が趣味で買ったもので40万もした。

「おばあちゃん、体ぼよんぼよん」

と娘・R(4才)に言わしめたぽっちゃり(控えめな表現)体型の母が弾くさまは、まさに豚に真珠エレクトーンなのだがそれは言わぬがフラワー。

「Rちゃん、せっかくだからやってみよっか」

実家にいる時、嫁が娘・R(4才)を弾いてみるように誘っていた。

「やる〜」

R
エレクトーンに目新しさを感じたのか、Rはすぐ飛びついた。ウチは貧しいのでアンパンマンのおもちゃキーボードしかないのだ。

2オクターブぶんの鍵盤しか弾けず、7オクターブの声域を持つマライア・キャリーに余裕で負ける。嫁はいつも僕のまぐわい要請を断るのでマラ嫌キャー…リー…。

「レーミーレー、はい、レーミーレー」

嫁がテキストを引っ張り出してきてRに教える。それを聞きつけた息子・タク(2才)が隣の部屋から走って来て

「みふぁみふぁそらそら、そらしどー!ぎゃははははは!」

「どどどどど」という絵本の本文を叫び、また隣の部屋へ走り去って行った。この子は頭が良いのかおバカなのか未だ分からぬ。

僕もテキストを一冊手に取ってみた。茶色に変色し、メモがたくさん書かれた古いテキスト。

「それ、お前が使ってたやつだよ」

と母が言った。

「あ、そういえば」

僕は幼稚園の時エレクトーンをやっていたのである。その時使っていたのがこれか…と改めて見てみたが、楽譜まるで読めない。こんなオタマジャクシみたいなのを読んで音にしていたなんて信じられない。

今の僕ではオタマジャクシといえば、生殖の際に必要になってくる例のアレしか連想できず、そしてエレクトーンじゃなくてエレクチオーンしている毎日である。30年の時の流れは残酷である。

あの頃の技はもう取り返せないけれども

「ちょっとパパも弾いてみよっかな…」

久しぶりに鍵盤に触れようとしたら

「だめ!」

Rに怒られてしまったので指を咥えて眺めることにした。

「はい、よくできましたー。じゃあ練習おしまい」

しばらくすると嫁がそう言ってテキストを自分のバッグにしまった。おや?テキストは母のものではなかったのか?それに「練習」って何の練習だ?

「練習…なの?」

思わず嫁に聞いてしまった。

「うん。ほんとはピアノでやらせた方がいいんだけどねー」

ほんとは?ピアノで?一体何の話なんだろうか。ひょっとしたら僕はとんでもない見落としをしているのかもしれない…と恥を忍んで嫁に尋ねてみた。

「あのー。もしかしてRってピアノ習ってるの?」

「そうよ!今更なに言ってんの!」

ひでぶっ。なんということだ。どうりで嫁が熱心にやらせてるはずだ。

言い訳になるが、Rはこれまでリトミック教室に通わせていた。しかしそこはリトミックだけで終わらず、3〜4才まではリトミックで音楽の楽しさを覚えさせ、それからピアノを習わせる…という最終的にはピアノ教室なのである。既に4月からピアノに移行しており、知らぬはオヤジばかりなりだったのである。ていうかそういえばそんなこと聞いてたけど忘れていた。

わが子の習い事を知らないなんて、ピアノだけに、

オヤジの黒鍵に関わるでしょう。

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2008-05-07(Wed)

ナチュラルハイ、飛びます飛びます

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今日も今日とて公園へ。

「みかも山公園」というところに行った。娘・R(4才)と息子・タク(2才)から

「やっちゃん」

と呼ばれている弟が車を出してくれ、出発する時に子供達が

「やっちゃん、おねがいしまぁす」

と揃って叫んですっかり幼稚園バス気分。公園に到着すると、ここもまたバカ広いために園内を走る汽車で移動。スタッフのおじさんおばさん達が栃木弁丸出しで

「早く乗んねえと行っちまうどー」

「なにモタモタしてんだほー」

「おばちゃん、車掌だから笛吹くどー」

とまくし立てるファンキーな暴走トレインであった。

遊び場に着いて娘・R(4才)と息子・タク(2才)が一番はまったのは、ふわふわドームという山のような大きなトランポリン。

Rとタク
飛び跳ねるRとこけるタク。

何かに取り憑かれたように跳びまくっていた。この日はめちゃくちゃ暑く、ふわふわドームも白いもんだから日光の照り返しがすごいもんだから、子供達に付いて遊んでいた僕も頭がクラクラしてしまった。

そのうちタクが

タク
「はっ」

とか

タク
「ほっ」

とかかっこつけポーズを取り始めたかと思ったら、次はなんだか知らんが

「今日はごめんね」

と謝り始めたので

「うわあああ。タクがバグって来た。もうやめた方がいい」

このへんで遊びを切り上げることにした。

R
帰りの汽車を待つ間に、イルカに乗った少女。

帰りの車の中でも

「やっちゃん、おねがいしまぁす」

と大合唱し家路に就く。もうGWは終わろうとしている。

「GW中はなんだか栃木公園巡りの旅になってしまった」

そんなことを嫁に話すと

「充実した連休でした」

と言っていた。まあ確かに充実した連休であったが…あっまぐわうの忘れた!

やっぱり公園より妖艶が好きである。

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2008-05-06(Tue)

わんぱくでもいい、それらしく育って欲しい

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R
連休なのでイースター島に行って来た(大嘘)

本当は栃木県壬生町にある「とちぎわんぱく公園」に行って娘・R(4才)と息子・タク(2才)を遊ばせた。この公園は凄い。

何が凄いってまずべらぼうに広く、遊具が豊富である。滑り台やアスレチックといった一般的なものから、果物のおもちゃと本物のレジがある「お店屋さんごっこ」コーナーなどの風変わりな施設もある。夜は大人用に「お医者さんごっこ」が出来…すいませんこれも嘘である。

そして「わんぱく」と名前が付いていても子供向けだけの公園ではない。元花博会場だっただけあって素晴らしい花の庭園が存在する。東京で言えば新宿御苑や昭和記念公園のように、有料でもいいくらいのレベルなのにここはタダ。太っ腹だよ栃木県。

更には公園のキャラクター。えてして地方のお上が主となって作るイメージキャラクターは

せんとくんとつか再開発くん
「せんとくん」や「とつか再開発くん」のように、何かが狂って何処か間違っているキャラになりがちである。だがここの場合は

ピッピくん
ピッピくん。スタジオジブリ製作。どんだけリッチなんだ栃木県。更に更にGW期間中のイベントで、

「公園内の3つのピッピくんスタンプを探してね。もれなくピッピくんストラップをプレゼントします」

という豪華(?)景品付きであった。このような素晴らしく広い公園でRとタクは遊びまくった。しかし遊びまくったのはいいのだが、

「はい、トイレはそこね。ここはキッチンね」

せっかく広い公園なのに、チマチマチマチマとままごとで遊んでいるのである。動いている範囲はちょうどウチの中ぐらいのスペースで、僕と嫁の涙を誘った。

「それにしても…ここって子連れ100%だね」

と嫁が言った。見回してみると確かにそうである。カップルで来ても遜色のない美しい庭園があるけれども

「やっぱりデートで『わんぱく』公園に行こう、はないだろうなあ…」

わんぱくになってタンパク質放出するのは夜になってからだよよウヒョヒョ…と白昼からみだらなことを考えてしまった。その一方で

「今度はRちゃんがおかあさんでパパはおにいちゃんね」

「まだやるかお前」

しつこくままごとを続けるRであったが、公園施設の多彩さに救われいろいろな遊びも出来た。

タク
イギリス警官にコスプレするタク。

Rとタク
何故か恐竜もいた。これはティラノサウルス。

R
これは捨て子サウルス。

午後3時半ごろまで遊び倒したがとても回り切れなかった。また訪れたい素晴らしい公園である。帰り際、僕は律儀にピッピくんスタンプを3つ集めていたのでそれを係員に渡した。

「あのー。これでストラップくださいっ」

「あ、すいません。景品なくなっちゃって。てへ」

てへじゃねえ!

僕の苦労が…。パパ頑張ってスタンプ探してプレゼント貰うぞーって子供達に言ってしまった僕の立場は…。頭の中が真っ白になった。

公園だけに頭がス・パーク。なんつって。

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2008-05-05(Mon)

栃木乙女ロード

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昨日高尾で今日栃木。僕の故郷に帰っている。

佐野ラーメンをたらふく食った後、近くの公園で娘・R(4才)と息子・タク(2才)を遊ばせた。

R
野の草が一面に生い茂る中で、腕飾りと冠を作ってRの乙女度アップ。

この公園は人工の川が流れており、暑いこともあって既に何人もの子供が水に入っていた。中には素っ裸の子も。タクが指差して

「あっ!ちんちん!」

「お前にもついてるだろ!」

その子達に誘われるようにRとタクも水の中にじゃぶじゃぶ。カエルのように跳ね回るタクとは対照的に、Rは川のそばの草っ原にバケツで水をかけていた。

「それは何をしているのかな?」

と聞くと

R
「草に水をあげてるの。お花がいっぱい咲きますようにって」

これまた乙女度アップのことを言うではないか。僕もつられて乙女な心境になり、四つ葉のクローバーでも探すか、という気になった。しかし地べたに四つん這いになって探していたところに嫁がやって来て

「何その四つん這い。なんかカンチョーを待ってる人みたいだよ」

まったく趣のないひとことを放った為乙女モード終了。乙女の天敵はオバサンだということを忘れていた。更にイヤなことには僕の真似をして嫁も四つ葉のクローバーを探し始め、

「あら、もう見つけちゃったわ。あなたより早く。おーほっほっほ。おーっほっほ」

公園脇の県道を爆走する暴走族(都会では絶滅した古き時代の暴走族が栃木では未だ存在する)の音を打ち消す程のでかい声で大笑いするんである。

「私のほうが後から探したのに先に見つけたわ。おーほっほ、おーっほっほ…」

「黙らっしゃい!」

どすっ。

「ぎゃあああああ!」

むかついたのでカンチョーしといた。

「でもね私ね、昔から四つ葉のクローバー探すの得意だったのよ」

という嫁。そのわりには幸薄そうで生活疲れした売れない演歌歌手みたいな顔をしている…と感じるのは僕だけであろうか。苦労をかけているという負い目があってそう映るのかもしれない。いつもすまないねェ。

苦労婆。なんつって。

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2008-05-04(Sun)

天狗様の仕業じゃ

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東京・高尾。

ミシュランガイドで何故か三ツ星観光地となっていた高尾山。ここは嫁実家に近い。

「ぜひいらしてはどうですか」

と嫁両親が僕の母を誘ったので一族郎党で出かけることになった。

出かける時は生憎小雨が落ちていていたが、現地の駅に到着した時には雨は上がってい、持ち直しそうな気配。

「俺は晴れ男だからさー、止むと思ってたんだ」

駅で合流した嫁父が得意気に言った。ところがケーブルカーで登ってみると山の上は思いっきり雨ザーザー。娘・R(4才)と息子・タク(2才)は雨イヤーと暴れてギャーギャー。僕はケツ毛ボーボー。

嫁父の晴れ男効果を打ち消したのはRであろう。Rは台風上陸の晩に生まれた「嵐の女」。嫁父が「晴れ男」と口にしたからにはRの効果も出てしまったに違いない。

ケーブルカーを降りてすぐにあった「十一丁目茶屋」というお茶屋さんでひとまず雨が上がるのを待つが、一向にその気配はない。十一丁目どころか地獄の一丁目のような荒れ具合になってきた。退屈なので子供たちと他愛のないことを喋る。

「この山はな、天狗さんがいるんだよ」

「てんぐ?てんぐー!グーグーググーグコォー!」

しまった。エド・はるみを発動させてしまった。嫁父・嫁母にはこれだけは見せまいと思っていたのに…。

「お前らお笑い番組見せすぎだー!」

ふたりとも大爆笑。言い訳がましいが、2、3回しか見せてない。それなのにアンキパンを食ったかのように丸覚えしてしまったのである。

結局山頂を目指すことなくそのまま下山。

「こんどはどこいくのー?」

僕らはどうでもいいが、体力を持て余した子供たちをどこかで遊ばせなければ可愛そうであった。遊びたがりの欲求を、ヒマを持て余した有閑マダムの如くムラムラと溜め込んだ状態はあまりにも危険。

「雨でも遊べるところないかなあ」

「じゃあショッピングセンターのキッズコーナーでも行くかい」

ということで、高尾から車で30分ほどの巨大SCに連れて行ってもらった。巨大な売り場を探し回っていると、なるほどキッズコーナーらしきスペースがあった。しかし遊具も何もなく、がらーんとしている。そこには一枚の張り紙が残されており

「4月29日で営業終了しました」

ガビーン。

「どうすっか」(僕)

「どうすんべ」(母)

「あたしキハチのソフトクリーム食べたい」(既に目移りしてる嫁)

山は雨だわ街は不景気だわ踏んだりけったりのゴールデンウィークになってしまった。

東京・高尾…。

東京・タカオ。

来年のGWは香港・マカオぐらいにしたいものである。

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