2016-07-18(Mon)

水曜日のカンパネラ「ワンマンライブ 2016“未確認ツアー”」新木場 STUDIO COAST 2016.06.25

水曜日のカンパネラ
会場は新木場Studio Coast。

ステージはアルバムジャケットを思い浮かばせる密林の中のような装飾が施されていた。

定刻近くになると、野崎君によるたどたとしい影ナレにて諸注意事項があり、またしばらく待たされて15分押しでライブ開始。

「メデューサ」のイントロが流れるとステージのスクリーンにコムアイさんの姿が映し出されたが、どこにいるんだか…という、どこから現れるか分からないいつものパターン。

コムアイさんはステージの反対側、2階左後方から現れた。しばらく歌ってから脚立で1階フロアに降りてステージへ。矢継ぎ早に「シャクシャイン」に繋ぐと、難しい北海道地名ラップなのにスラスラと大合唱する声が上がる。客のレベル高い。

「どうもー」

と挨拶するコムアイさん。スクリーンに

「未確認ツアー」

ツアータイトルがドオーンと表示された。このツアー、実は音源がツアーまでに間に合わないことを想定していたそうで、我々観客が音源を未確認のままのツアー、いう意味だったそうだ。しかしリリースが間に合ったので

「改名します」

とのことでコムアイさんがスクリーンに向かってかめはめ波みたいなポーズをとって文字を動かす仕草をすると、「未」の文字が消えて「確認」と「ツアー」の間に「済」の文字が入り、

「確認済ツアー」

となった。でっていう。

曲再開。「ツチノコ」ではMVにあったような、しなやかかつ激しいダンスとパフォーマンス。花束を持ち、途中からオレンジ色に光るポイを添えて、まるで本当に花が燃えてるようであった。同じMV監督つながりで次は

「ひえっひえー」

音源とは控えめなシャウトで「ナポレオン」。ほぼこの曲だけのために高いレーザーを用意したという。

曲の間に物販の紹介。自分が付けたくないと思うグッズは作りたくない、というこだわりがあり、逆にそのせいでタオルが作れないという。だいぶ前に三色色違いのタオルとかディアブロ温泉タオルとか作ってたけどそういえば最近ない。

「次の曲は練習が必要です」

ということで

「いい湯ーだーね」

「いい湯だね!」

恒例の「ディアブロ」のコールアンドレスポンスの練習。ばっちり統率が取れていたので

「これがワンマンって感じですね」

コムアイさんご満悦の模様。いつもなら「ディアブロ」からノンストップで「桃太郎」なのだけれども今回はなんと「小野妹子」。スクリーンにも金色に輝くコムアイさんの映像が流れていて超カッコいい展開だったが、コムアイさんがスマホを取り出すと一転。

水曜日のカンパネラ
変顔カメラアプリで自分の顔を映し出すとスクリーンにもその映像がリアルタイムで流れ、コムアイさんの顔が動物になったり山田孝之みたいな濃いい外人の顔になってみんな大爆笑。

「雪男イエティ」では上から雪(というか泡)が降って来た。それが尋常じゃない量で頭にも顔にも泡が付きまくりで白髪アフロヒゲオヤジになるかと思った。泡をぬぐう間もなく「フェニックス」。

水曜日のカンパネラ
ハスの花をイメージしたというフロート(乗り物)に乗りフロア中央を突っ切って歌う。ミラーボールがコムアイさんのスレスレまで降りて来てひとりディズニーパレード状態。これまでも乗り物に乗ることは多かったが、ダンボール製とかの手作り感満載のものばかりであった。さすがメジャーにもなると豪華になる。

「他のツアー会場にも持って行きたいからあんまり言わないでね」

とネタバレ禁止指示を出すコムアイさん。みんなハーイと返事をして大乗仏教な感じだったが、翌日以降の朝のワイドショーであっさり流されていた。この記事にある画像も全てその映像である。

で、カモンエブリバディカモン注射針で

「医学生とか看護学生とかの人達には喜ばれるんですけど、そうじゃないとちんぷんかんぷんな歌詞だと思いますんで分かりやすくやります!」

という「チュパカブラ」では色っぽいナースとイカれた格好をしたカメラマンが登場。

水曜日のカンパネラ
ナースがコムアイさんの腕に注射針を当てたりカメラマンがかぶりつきで撮影した映像がそのままスクリーンに現れる。

ドロップ(サビ)のところで車いすに乗ったケンモチヒデフミ氏が登場。ナースもでっかい注射針持って暴れるわで、曲が一番盛り上がるところでステージもメチャクチャドタバタして発狂EDMみたいな感じに。

更に曲は発狂系「ウランちゃん」「バク」と続き、ミニマルテクノ大好き勢にはこの時が恍惚のピーク。映像もキレまくっていて最高であった。

クールダウンするためかちょっと間が空いて、草木が絡まったマイクスタンドが出て来たらそれは「ユタ」の印。そして「ツイッギー」で再び熱狂の渦へ…と思ったら、コムアイさんはステージから去ってしまい、入れ替わりにカレーメシ君が登場。

しゃべれないカレーメシ君は所在なさ気にうろうろしていたが、

水曜日のカンパネラ
ツイッターを通じてコムアイさんとこのようなやりとりを交わす(時系列は下から上)。グッズ紹介をしろと無茶振りをされて

水曜日のカンパネラ
まじめにTシャツの紹介をしていた。このライブに参加しておらず、ツイッターを見ていた人達にはさぞ謎ツイートであったろう。

ようやくコムアイさん再登場の準備が整ったようで、パソコンのボタンを押してね、と指示。カレーメシくんがポチっとなすると「ラー」の始まり。そしてコムアイさん再登場。

水曜日のカンパネラ
「どうもー、さなぎちゃんです!」

モリゾーキッコロみたいな着ぐるみだ!何のさなぎだよ!そういえば「なんかのさなぎ」っていう歌が「ピューっと吹く!ジャガー」というマンガにあった。懐かしい。さなぎちゃんはしばらくカレーメシ君とどつき合いをしてから孵化。

水曜日のカンパネラ
さなぎから美しいジュディ・オング、じゃなかった蝶に。

どんな演出やねんと疑問を抱きつつも曲は久しぶりの「ミツコ」に。比較的古い曲なのにみんな大合唱している。昔のライブでは「ミツコ」はほぼ定番曲であったがその当時でもそんなことはなかった。今の客、レベル高い!

曲が終わると

「みんな、は?って思ったでしょ」

さなぎの演出はスベッたと感じたらしい。コムアイさんのお父さんのあだ名が「さなぎ」だったとかわりとどうでもいい話を。

「もうお腹いっぱいでしょ?」

と言いつつも今回のセットリストで唯一バラードっぽい「ユニコ」を。ゆっくりと体を揺らしながら聴いてると、ずいぶん歌唱力が豊かになった。

「UMA」の中ではちょうど真ん中の曲順にある。比較的キャッチーな前半曲と後半の「さらに奥地まで行くぞ!」みたいなカオスまっしぐらな曲との境目に当たる。さあこのライブも更なる奥地へ向かって行くのか…と思ったら「桃太郎」でラスト。

水曜日のカンパネラ
透明な大きなエアボールの中にコムアイさんが入ってステージからフロアの海へキビダーン。観客たちの頭の上を漂うさまはまさに川からドンブラコと流れてくる桃。桃とその中身のコム太郎の行き先は誰にも分からない。曲の終盤、僕の頭上に桃、じゃなくてコム太郎のお尻が流れ着いてきたので、そろそろステージに戻れますように、よいしょ、と押しておいた。けっこう重かった。

コムアイさんがステージから去るとすさかずアンコールの声が上がった…と思ったらあっさり戻って来た。コムアイさんは予定調和っぽいものが少し照れ臭いようだ。

アンコール曲は「ドラキュラ」。

曲に入る前にみんなでサビの部分の合唱の練習が行われた。まず「東京から来た人」と「そうじゃない人」に分かれてそれぞれ歌わせると、東京の人は統率が取れてるけどなんかえらそう、そうじゃない人はキレイでいいんじゃない、とのこと。

次にグループ分けしたのは「物販で買った人」と「なんにも買ってない人」。買った人達の歌声はそれなりに。そして買ってない人の歌声もかなりでかくて

「そんなでかい声になるなあああ!」

コムアイさんぶち切れて「ドラキュラ」スタート。ライブの終わりを惜しみつつしみじみと歌って幕を閉じたのであった。未確認ツアーといいながら、「桃太郎」は現状一番知名度が高い曲だから仕方ないとして、「ドラキュラ」の締め、ここだけは既に確認澄みまくりの今更感があった。

しかし、今回は演出は「UMA」の世界観がよく伝わってくるもので、また、MVとリンクしたツチノコのパフォーマンスや、ナースやらカレーメシくんやらのドタバタもあり飽きさせず、なんといってもコムアイさんの踊り、振る舞いが美しかった。コムアイさんは

「大ワンマンカラオケ大会」

と自虐的に言っていたが。

ライブ後のコムアイさんは

「ちゃんと異界にみんな連れていけたみたいでよかった」

とツイートしていて、その通り異界に住むコムアイなるUMAを観て来た感じであった。しかし今日観たとしても常に変化し続けるコムアイさんは次の日には別の姿になってしまう。やっぱりいつまで経っても未確認ツアーなのである。

UMAいこと言いました。

01.メデューサ
02.シャクシャイン
03.ツチノコ
04.ナポレオン
05.ディアブロ
06.小野妹子
07.雪男イエティ
08.フェニックス
09.チュパカブラ
10.ウランちゃん
11.バク
12.ユタ
13.ツイッギー
14.ラー
15.ミツコ
16.ユニコ
17.桃太郎

アンコール

18.ドラキュラ

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