2015-07-16(Thu)

水曜日のカンパネラ「トライアツロン」東京 キネマ倶楽部 2015.07.15

水曜日のカンパネラ、初のワンマンライブツアー「トライアツロン」の最終地は東京・鶯谷だった。

水曜日のカンパネラ
鶯谷はびっちりとしたラブホ街。会場の「東京 キネマ倶楽部」も元キャバレーとのことで、昭和の淫靡ないかがわしさと色っぽさを残す雰囲気に包まれていた。あ、ここは水カンっぽいと思った。

開演は約30分も遅れた。もし30分過ぎたら帰るつもりだったが、客入れに時間がかかったらしい。

「みなさんの大事な時間をごめんなさい」

とコムアイさんが謝っていたのでいいのよーん、みたいな。

東京キネマ倶楽部
ライブは「デーメーテール」からスタート。いつもステージ真正面から現れず、裏手や搦め手から現れるコムアイさんはこの日もステージ横から緩いカーブの階段がかけられ、半フロア分高くなったサブステージのようなところから登場。ファンキーなハウスとエモいダンスで盛り上げる。

曲の終わりには赤く塗ったホウキをギターに見立てて苦しそうな顔芸をしながら弾きまくり、メインステージに降りてきた。

続いて「二階堂マリ」。今日のライブはお客さんのノリも凄くて「二階堂マリ!」とか「ハイハイハイハイ!」とかでかい合いの手が響く。

ノンストップで「千利休」。緑茶に合わせたのか緑の照明に包まれたコムアイさんと観客の親指がうねうねと動き、心の茶柱を揺らす。「桃太郎」では

「祖父母の怒りを買い…太郎少年の運命やいかに!」

のナレーション部分を

「滝川クリステルでした」

と言い張る。桃太郎の後、挨拶。東京キネマ倶楽部はコムアイさんが以前からやりたかったハコだったという。ここでライブを観た時、天井から人が吊り下がってたりグロテスクなのもあったけど、今日はそういうのはないですよ、という話を挟んで「モノポリー」「モスラ」と、もう水カンクラシックになる古めの曲を披露。

久しぶりに観るとよいものである。「モノポリー」は僕が初めて聴いた水カン曲だし、今では「ナポレオン」でやるようになってしまったが、以前のライブではよく「モスラ」の時に照明を真っ暗にして、懐中電灯1本持ったコムアイさんがステージを降り客席を徘徊して歌っていたものである。

「モスラ」の後に物販の紹介映像がスクリーンに流れ、それから鶯谷駅からジョギングするコムアイさんの姿に切り替わった。

水曜日のカンパネラ
ちょうどこの姿で走っているコムアイさん。とてもさわやかな美しさなんだけど、何故だか非常にエロく感じてしまった。いつもクネクネパフォーマンスをしているコムアイさんしか観たことがないために、逆にキビキビした健康的な姿に違和感を覚えエロスを感じてしまうのかもしれない。

撮影しているのは、コムアイさんと会話している声から察するにOTOTOYの西澤さんであろう。コムアイさんは

「変な人しかいない…」

とぼやきつつ、ケンタッキーの店がどこにあるか道行く人に聞いてゆく。教えてもらっても迷ったりして、改めてとあるおじいさんふたり組に尋ねるコムアイさん。

ひとりはちゃんと教えてくれるのだが、もうひとりはぽあーっとした感じでカメラを見詰めてるだけで、なんだか半分ヘヴンに逝ってる感じのおじいさんで、西澤さんも教えてくれるおじいさんより涅槃爺さんの方をずっと撮っていてさすがツボを押さえている。

「水木しげる系…」

あとでコムアイさんがそう言っていてまさにその通りで笑ってしまった。

映像が終わり、そんなわけで買ってきましたよ、とコムアイさんが抱えて来たケンタッキーパーティーバーレルの実物。

僕らオッサンにとっては言われるまでもないが、むかしむかし、阪神が優勝した時に道頓堀にぶちこまれたカーネルサンダースの歌なんですよ、と若い世代に説明し、「カーネル」。まだ音源化されていないのに非常にノリが良く、振り付けもすでにある曲。

「道頓堀、道頓堀…メメントモリ」

というサビの部分の踊りが可愛くて可愛くて。片足を上げたままぐりっ、ぐりっ一回転したり「メメントモリ」で白目剥いていたり。

ちなみにパーティーバーレルのチキンは全て客席に投げ込まれた。コールスローも中身が漏れながら投げ込まれて行った。無茶しやがって。僕は惜しいことにチキンを掴み損なってしまって、油だけが掌に残った。

チキンがないならお菓子を食べればいいじゃない!とコムアイさんは言ってないけど続いては「マリー・アントワネット」。チキンに続いてブルボンのお菓子も投げまくり、ラッキーなことに「ブランチュール」をゲットすることが出来た。お菓子をもらえたの、1年ぶりぐらいではないだろうか。

「一緒に歌える曲を」

とドラキュラではステージを降りて客が溢れるフロアを突っ切り歌いまくる。いつの間にか関係者席の2階まで上がって行って、お約束の

「客ひとりを捕まえてソロで『血ぃ吸うたろかー』と歌わせる」

刑では、関係者っぽいおじさんがひとり歌わされていた。歌詞を知らなかったようでメロディも歌詞もかなりテキトーであった。

再びスクリーンにコムアイさんが上野をさ迷い歩く映像が流れる。不忍池のほとりでハーモニカを吹くおじいさんにロックオンされたコムアイさん。はじめは後ろで、そのうち真横でガン見するのだけれども、演奏に夢中のおじいさんはガン無視。演奏が終わったところでコムアイさんが

「あの…いい湯っだね、いい湯だね(「ディアブロ」の歌詞)って演奏してくれませんか?」

とお願いしても

「ドリフターズ?」

とか大ボケをかまされたり、演奏してくれても全然違う曲だったり、

「日本人なの?中国人かと思った」

とコムアイさんに言いたい放題で、しまいにはこのお爺さんはかつて音楽業界を目指していたらしくて、音楽業界の先輩?として説教始めて来るわ、上野って変な人しかいないね、とコムアイさんの感想。

このような現地で走ってケンタッキーを探す、みたいな撮影は、他のツアー会場の地でもやって来たらしい。札幌では天皇陛下大嫌いの若者に捕まってしまって、天皇DISりまくるので使えなくなってしまった、とか。

それから「ディアブロ」の曲に移るのかと思ったらまだ始まらず、初めてアカスリに行った話をつらつらとするコムアイさん。

胸の間がやたらとこすられるので痛い!、とアカスリのオバチャンに言ったところ、

「『ああ、ここは痛いね。皮膚が薄いからねー』って解説するだけでやめてくれなかった!貧乳って言いたいんかい!」

そんな話が長々と続いてからの「ディアブロ」であった。。

本日はヤフオクのCMで流れていた新曲「ツイッギー」も披露。今までの水カン曲を全部ぶっ壊して、いびつなままドラムンベースに組み立て直したような曲。ケンモチサンの新しい境地。

昨日、ライブ前日だけれども遊びに行っちゃおうかな…と行ったクラブの入り口で足を挫いて、マネージャー(Dir.F)の険しい顔が頭に浮かんだ、なんてことを言っていたけれども、「ユタ」で流れるような歌と踊りをしている途中、ズッコケてしまっていて超痛そうであった。「痛かったけどすぐ治った」と言っていたけれども大丈夫だろうか。

そういえば、いつもはこだわりがあるのかってぐらいかたくなに裸足でライブをしていたけれども、今日はナイキのスニーカーを履いていた。スポンサーが付いたのかな。

もうそろそろライブも終盤。

「あっという間で、あと2曲です!」

と言うコムアイさん。まだやってない曲で、絶対やりそうな曲は僕の頭に3曲残っていた。「シャクシャイン」「ナポレオン」「ミツコ」である。まさか「ナポレオン」は外さないだろうと思ったらなんと「シャクシャイン」「ミツコ」で終了。確かにこの2曲のノンストップはライブの締めにふさわしいぶちあがり曲だけど…と思っていたら三たびコムアイさんのぶらり上野散歩映像が流れた。

道端でガチの落し物(手帳)を拾う。変な人や変なものに仕込みなしでエンカウントするコムアイさんは本当に面白い。

コムアイさんを主役にした街レポ番組なんか作ったらきっと楽しいだろう。街の変な人や変なものに焦点を当てて…ってそれじゃ「山田孝之の東京都北区赤羽」だ。

手帳に挟んであったメモに書かれていた「100%勇気」の歌詞をアカペラで歌うコムアイさん。まさかこんな曲を最後に聞いて締めになるのか…と思っていたら

「上野といえばここですよねー」

と「ナポレオン」MV撮影ゆかりの映画館やコインロッカーなどを訪れていて(やはり上野でロケした「カンフー・レディ」も思い出してあげてください…)、あ、なるほど、そういう繋がりで…と思ったらやはり

「ひえっひえー」

二階席後方からコムアイさんが撮影時のジョギング姿にお色直しをして登場。僕ら客がいるフロアまで降りて来て、ぎゅうぎゅうの中を掻き分けステージに上がり「ナポレオン」を熱唱してライブを終えた。

年のせいかしらないけど、オッサンになった今、どんな好きなアーティストのライブでもまるごと楽しめる、ってことは少ない。楽しめてもいつかは飽きが来てしまう。しかし水曜日のカンパネラのライブを観始めてから1年半ぐらいになるけれども、今日のライブは本当に最初から最後までまるっと楽しかったしコムアイさんの立派になったパフォーマンスに圧倒されて涙すら浮かんで来てしまった。

これって恋でもないし、子の成長を見る親の気持ちでもなくて…なんだかよく分からない。

でも「懐かしい」に似ている気がする。初めて水カンのライブを観た時の、グサグサ刺さってくる強烈な面白さ。あれから何十回も観てこちも慣れてしまい、ハードルも相当上がっているはずなのに、初めて観た時と同じくらいの衝撃を味わえた、あの時の空気にまた触れられたようでなんだかノスタルジック混じりのしっとりした気持ちになっているのかもしれない。

東京キネマ倶楽部

東京キネマ倶楽部
終演後、去り行く観客を「またね」とコム猿たちが見送る。可愛い。サル者は追わず。なんちて。

【セットリスト】

01.デーメーテール
02.二階堂マリ
03.千利休
04.桃太郎
05.モノポリー
06.モスラ
07.カーネル
08.マリー・アントワネット
09.ドラキュラ
10.ディアブロ
11.ツィッギー
12.ユタ
13.シャクシャイン
14.ミツコ
15.ナポレオン

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水曜日のカンパネラ

待ちに待った水曜日のカンパネラLIVE‼️
場所、LIVE会場の雰囲気は完璧でしたね!liquidroomとかzepp東京辺りで開催してたら会場前の雰囲気は周りから見たら異様な雰囲気の人達の集まりにビビったでしょう!
でもこの上野周辺の雰囲気に完全に溶け込んで全く違和感のない感じはむしろ笑えましたね〜(^◇^;)
まだまだ水カン初心者ですが横浜ビブレ、下北タワレコで目の前で見た瞬間からYouTube、CDを毎日見続け歌詞がスラスラ言えるくらい歌いまくり当日に至りました‼️
数々のアーティスト(サカナクション、電気グルーヴ、predawn、青葉市子、田中ヤスタカ、小山田圭吾、古くはYMO等々(ほぼメジャー無し))を見て来ましたが水カンはその集大成なくらいの衝撃的なアーティストですね‼️
ほぼ後ろの比較的ゆったりした場所で大声で歌いまくり踊りまくりました!周辺の人はなんだこのジジィ‼️
と思っていたでしょうがもう集中してたので何にも気にしないで水カンを満喫しました‼️
最後に超おで◯ちゃんのお父さんと小学生の男の子が2人で桃太郎Tシャツ(鬼が3匹プリントのやつ)を着てるのを見たとき微笑ましくて泣きました…。
フェスは行かない(興味ないアーティスト見るのは苦痛なので)けどワンマンは必ず行きたいと思います‼️

No title

ご無沙汰してます。

実は、地元(岡山県津山市)のコミュニティFMで番組やってるのですが、水曜日のカンパネラの「ランボー」、使わせて頂きました!!
バカ写真
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