2014-04-01(Tue)

町内ふしぎ発見!

実家に帰ってひと息付いた僕。

駅から車で帰る途中、とある一角に差し掛かった時、母が運転しながら言ったことを思い出していた。

「この辺は昔、遊郭だったんだよね。宿場町だったから」

地元が昔、小さな宿場町であったことは知っていたが、遊郭まであったことは今まで知らなかった。

「昔って、いつぐらい?」

「お母さんが小学校低学年くらいまではあったかなあ。子供ながら、この辺は空気が違うって思ってたんだよね」

だいたい60年ぐらい前ということになる。宿場町の名残りである古い建物は街道沿いに僅かながら残っている。しかし遊郭の名残りはあるのかどうか。遊郭だった建物はレトロというかモダンというか洒落たものが多くて好きだ。時々そういう建物を撮影したサイトを眺めることがある。

ちょうど隣の家の女の子が、ウチの子らが来たのをすぐさま嗅ぎつけて遊びに来て、子供同士盛り上がり始めたので僕がいなくてもよさそうだ。なので探索してみることにした。以下は僕の実家近辺の観光スポットレポートである。

まずは母が言った元遊郭エリア。すぐ近くながら、子供の頃もほとんど来たことがない場所。しばらくうろついてみたがやはり遊郭の痕跡は微塵もなく、ごく普通の住宅街であった。

廃屋
キリスト看板
民家
全然関係ないけど味のある廃屋やキリスト看板や、いい感じの民家が見つかった。このまま帰るのももったいないのでしばらくうろついてみると、

スーパー跡
子供の頃親によく連れて来られたスーパーの廃墟があった。この中に本屋があって、オバQの単行本などを買ってもらったの覚えている。

エロ本小屋
更ににうろついてみるとエロ本小屋に辿り着いた。中にいかがわしいものがありそうな秘宝館的なワクワク感がたまらない。帰省した時によく車で通るのでずっと気になっていたのだが、まさか母や嫁は子供がいる前で寄るわけにはいかず、まだ中に入ったことがなかったのだ。今日ようやくドキドキしながら趣のあるのれんをくぐって入ってみると…

エロ本小屋
残念ながらここも廃墟のようだ。ずっと前から故障しているようで、エロ本自販機も錆びまくっていた。

残念な思いでエロ本小屋を後にし、田んぼ道を突っ切っていくと、小さな祠が見えてきた。

お玉稲荷
これは「お玉稲荷」と呼ばれている、地元のちょっとした伝説スポットである。

昔、お玉さんという器量よしの娘が、ある医者に嫁いだ。しかし他にも医者に嫁がせたいと思っていた人がいて、お玉さんが離縁されるよう、ありもしないひどいことを言いふらした。

そんな話を信じてしまった医者は激怒しお玉さんを切り殺してしまった。お玉さんは

「死ぬ前に髪を洗わせて下さい」

と頼んだが、髪を洗っているところを殺されてしまった。

お玉さんが殺されてから、お玉さんの悪口を言いふらした人の娘が医者に嫁いだ。しかし医者にはその娘がお玉さんに見えてしまい、怖くなってまた殺してしまった。

それからというもの、村の住人が雨の日に唐傘を差して歩いていると、髪を散らしたお玉さんの首がぬうっと目の前に出るようになった。

そこで皆がお宮を作り、お玉稲荷として祀るようになったのだという。ちなみに医者は気が狂い、いつの間にか屋敷さえなくなってしまった。

医者が二人の娘を殺した刀をゴマ畑に隠したので、この辺は「ゴマは作るもんじゃない」と言われているそうだ。

また別の話も伝わっていて、「お玉という女性が横恋慕した男にゴマ畑で殺されたので、白ゴマを絞ると赤い血潮となって流れた」というものもある。

(随想舎「民話の海へ とちぎの新しい民話集」、角川書店「日本の伝説44 栃木の伝説」より)

この本には、先程僕が探し当てようとしうろついていた遊郭があったころには、

「そこの女郎さんたちが大勢お参りに来たという。幸せ薄い女性として同じ運命をあわれに思ったからのことであろうか」

ともある。おお、はからずも僕の散歩コースとシンクロしてしまった。また、現在の祠はこの通り前の覆いがガタガタになって外れてしまっているけれども、昔は中を隠すようにきちんと閉じられており、当時の子供は

「お玉稲荷の中には、血染めの手拭いが入っている」

と言われて、とても中を覗こうとは思わなかったとか。僕は覗いてしまったがもちろんそんなものはなく。手を合わせてお玉稲荷を後にした。

そんなわけで観光スポットどころか廃墟&オカルトスポットになってしまったが、決して僕の地元が朽ち果てているわけではない。あくまで僕が廃墟に引き寄せられただけであり、実際は新しくて広い道路がドカーンと開通し、その道路沿いにでかい店がガンガンオープンしているんである…と一応フォロー。

実家に帰って来て

「お玉稲荷撮ってきたよ。ほら」

と母に画像を見せると

「やめなさい!消しなさい!それは神様とかそういうんじゃないから!消さないと絶対悪いことが起きる!」

とめちゃくちゃ言われてしまった。母はけっこうそういうのを信じる性質である。そして僕はそういう母を長年適度にスルーしていたのでそのままにしていたのだが、

「あ、なんだか肩凝った。その画像のせいだ」

とか

「あ、氷川きよしの番組、録画忘れた。その画像のせいだ」

とかいちいち因縁を付けてくるようになってしまった。

お化けよりも何よりも、この世で一番怖いのは生身の女である。

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