2013-11-19(Tue)
うわばきをはき、ためいきもはき。
娘・R(10才)が、嫁に
「ダメじゃん忘れちゃ。明日学校に取りに行ってきなさい!」
と言われていた。何を忘れたんだ、とRに聞いてみたら
「うばわき」
そう答えた。1秒ほど考えて
「ああ、上履きね」
そう理解した。Rは「うわばき」と言えず、必ず「うばわき」と発音する。4年生にもなって…とも思ったが、僕の弟は「お子様ランチ」のことをずっと
「おこさらまんち」
と言っていたし、従兄弟に関しては
「おこそらまんち」
とかもっとひどかった。なのでRに限らず、誰にでも発音しづらい言葉のひとつやふたつはあるのだ、として、そんなに強く注意して直させることはなかった。
で、翌日の土曜日、早く取って来いと言われたRは
「パパも来て」
と僕の手を引くので、僕も行く羽目になってしまった。
「自転車で行くの」
歩いていけばいいのに、楽をしようとチャリに乗って行くR。

なんか嬉しそうなので思わず撮ってしまった。
程なくして学校に到着。僕は校門の前で待っていようとしたら
「やだー。パパも一緒に来て」
誰もいないヒッソリとした校舎内は怖いのだろうか、またも手を引っ張られてしまった。
学校の玄関のすぐ横は用務員室だ。窓から新聞を広げ座っている用務員さんの姿が見えた。
「お入りの際はお声かけください」
という貼り紙があったので、すいません、と声をかけてみたが、ノーリアクション。もう一度
「すいません!」
ちょっと声を大きくしてみたら
「んほおっ!」
バサーと新聞をひっくり返して顔を見せた。寝ていたらしい。
「忘れ物を取りに来たんで」
そう伝えると
「そこのノートにお名前と、取りに来たものを書いてください」
1冊のノートを指差した。日付、学年クラス、名前、取りに来た物、を書く欄があった。学校に忘れた物を取りに来た場合はここに記入するのがルールなのだ。
「パパの名前も書いておいて」
Rに記入をさせ、下駄箱まで歩いて行く。他の子の下駄箱は空なのに、Rのところにだけ、ぽつんと上履きが置かれたままになっていた。Rはそれをかっさらい、
「かえろ」
すぐさまUターンして玄関を出た。その時先程のノートが目に入り、ちゃんと書いただろか、と思ってよく見てみたら

「うばわき」て…。
発音しづらくてつい「うばわき」って言っちゃうだけだよね、と思っていたのに、ガチで「うばわき」と間違えて覚えていたとは…。
「Rー!うばわきじゃなくてうわばき!ちゃんと書けええええ!」
これにはマジで「4年生にもなって…」と呆れ返った、というか、心配になった。Rは
「えへへ」
と笑うのみ。おのれ、僕がそのはにかみ顔に弱いのを知っていて、可愛い仕草で誤魔化そうとしておる。帰ってから嫁にもこのことを伝えたら、
「はあ~」
やはり心配そうに溜め息をついた。
そして翌日、今度は嫁が学校に用事があったので出掛けて行ったら、午後になって
「私も見たよ、Rが"うばわき"って書いたノートを…」
非常にガッカリした表情で帰って来た。しかもRの後にも上履きを忘れて取りに来た子がいたようで、Rが書いた数行下に記入があったらしいのだが、それが
「Rより年下の2年生なのに、ちゃんと"上ばき"って書いてあったよ…。正しいし、"上"は漢字だし。まったく情けないったら」
どっちが上級生なんだか、と嘆いておった。ちょっとノンビリさせすぎであり、これからはちょっと厳しめに勉強させないといかんのだろうか。今後は勉強させるにあたって、何かにつけ
「お前はこんな情けないレベルでいいのか」
と発破をかけるため、この『うばわきって書いちゃった画像』は残しておくことにする。
これを「うわばき保存」といいます。なんちて。
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「ダメじゃん忘れちゃ。明日学校に取りに行ってきなさい!」
と言われていた。何を忘れたんだ、とRに聞いてみたら
「うばわき」
そう答えた。1秒ほど考えて
「ああ、上履きね」
そう理解した。Rは「うわばき」と言えず、必ず「うばわき」と発音する。4年生にもなって…とも思ったが、僕の弟は「お子様ランチ」のことをずっと
「おこさらまんち」
と言っていたし、従兄弟に関しては
「おこそらまんち」
とかもっとひどかった。なのでRに限らず、誰にでも発音しづらい言葉のひとつやふたつはあるのだ、として、そんなに強く注意して直させることはなかった。
で、翌日の土曜日、早く取って来いと言われたRは
「パパも来て」
と僕の手を引くので、僕も行く羽目になってしまった。
「自転車で行くの」
歩いていけばいいのに、楽をしようとチャリに乗って行くR。

なんか嬉しそうなので思わず撮ってしまった。
程なくして学校に到着。僕は校門の前で待っていようとしたら
「やだー。パパも一緒に来て」
誰もいないヒッソリとした校舎内は怖いのだろうか、またも手を引っ張られてしまった。
学校の玄関のすぐ横は用務員室だ。窓から新聞を広げ座っている用務員さんの姿が見えた。
「お入りの際はお声かけください」
という貼り紙があったので、すいません、と声をかけてみたが、ノーリアクション。もう一度
「すいません!」
ちょっと声を大きくしてみたら
「んほおっ!」
バサーと新聞をひっくり返して顔を見せた。寝ていたらしい。
「忘れ物を取りに来たんで」
そう伝えると
「そこのノートにお名前と、取りに来たものを書いてください」
1冊のノートを指差した。日付、学年クラス、名前、取りに来た物、を書く欄があった。学校に忘れた物を取りに来た場合はここに記入するのがルールなのだ。
「パパの名前も書いておいて」
Rに記入をさせ、下駄箱まで歩いて行く。他の子の下駄箱は空なのに、Rのところにだけ、ぽつんと上履きが置かれたままになっていた。Rはそれをかっさらい、
「かえろ」
すぐさまUターンして玄関を出た。その時先程のノートが目に入り、ちゃんと書いただろか、と思ってよく見てみたら

「うばわき」て…。
発音しづらくてつい「うばわき」って言っちゃうだけだよね、と思っていたのに、ガチで「うばわき」と間違えて覚えていたとは…。
「Rー!うばわきじゃなくてうわばき!ちゃんと書けええええ!」
これにはマジで「4年生にもなって…」と呆れ返った、というか、心配になった。Rは
「えへへ」
と笑うのみ。おのれ、僕がそのはにかみ顔に弱いのを知っていて、可愛い仕草で誤魔化そうとしておる。帰ってから嫁にもこのことを伝えたら、
「はあ~」
やはり心配そうに溜め息をついた。
そして翌日、今度は嫁が学校に用事があったので出掛けて行ったら、午後になって
「私も見たよ、Rが"うばわき"って書いたノートを…」
非常にガッカリした表情で帰って来た。しかもRの後にも上履きを忘れて取りに来た子がいたようで、Rが書いた数行下に記入があったらしいのだが、それが
「Rより年下の2年生なのに、ちゃんと"上ばき"って書いてあったよ…。正しいし、"上"は漢字だし。まったく情けないったら」
どっちが上級生なんだか、と嘆いておった。ちょっとノンビリさせすぎであり、これからはちょっと厳しめに勉強させないといかんのだろうか。今後は勉強させるにあたって、何かにつけ
「お前はこんな情けないレベルでいいのか」
と発破をかけるため、この『うばわきって書いちゃった画像』は残しておくことにする。
これを「うわばき保存」といいます。なんちて。
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