2013-06-05(Wed)
奥様はバイキンググクイーン。
日曜日、嫁の誕生日にはまだ早いが、お祝いをすることにした。
嫁の希望でバイキングの店で晩ご飯。ここは野菜たっぷりでヘルシーな料理を売りにする店で、ヘルシーという免罪符を得てガツガツ食いまくっている女性客が多いのが特徴だ。
たまたま僕が座った席の向かい側に、たったひとりでもの凄い勢いで食べている女の子がいた。ギャル曽根か、みたいな。
もの凄い勢いで食べるのはウチの嫁も同じで、
「私、全部のメニュー食べる!」
と宣言して次から次へとさまざまな料理を持って来ては食っていた。僕もチャレンジしようかなあと思ったけれども、野菜たっぷりでヘルシーを謳っているだけあって、オクラだのレッドピーマンだの僕が大嫌いなのがそこかしこにあったので、あっさり諦めた。なので肉中心の料理をチョイスして席に戻ったら
「始めに野菜を食べないと太るんだよ」
フッ、と嫁にバカにされた。おのれ、僕が肉を食べるのは、お前を犯す精力をつけるためだ!肉だけに憎い。
ただアレが嫌いコレも食べられない、と言っているのは僕だけで、娘・R(9才)と息子・タク(7才)は普通に楽しそうに食べていた。この子達もたくさんのおかずが選べるバイキングが大好きなのである。もうワクワクしながら料理を運んで来ては食べている。
「はいー、残りあと30分」
「えー、早い!」
この店は90分制であった。まあ90分あれば余裕っしょ、と当初は思っていたものの、実際食べ始めてみると全然時間が足らなかった。あと30分欲しい…。
嫁は焦り出して未だ食べていない料理を運ぶのを急ぎ、子供達はお腹一杯になってきたようで箸の進み具合と料理の減り具合が鈍っていたので、
「もうデザートに行ってもいいよ。今お皿にある中でどうしても食べられないのはパパが食べてもイイよ」
と言うと
「じゃあコレ全部食べて!」
Rもタクも残り物を全部押し付けてデザートを取りに行きやがった。更には嫁も
「ゴメン…コレ…私、ひとくちだけ食べるから残り全部食べて」
と来たもんだ。しょうがないので美味しく処分すると
「おっしゃ全メニュークリアー!」
ひとりで達成感をあらわにして喜ぶ。まあ今日はこの人が主役ですし。
子供達はデザートは別腹のようで、ニコニコして持って来た。Rはパンナコッタを選んでいたので
「なんてこった、パンナコッタ」
というダジャレを教えながら食べさせた。一方タクのデザートは…。何やら薄い茶色の粉がどっさりと…ってそれ、きな粉じゃないか。白玉あんみつ用のきな粉だけを山盛りにして持って来たのである。
「なんできな粉だけそんなに!」
「ボクはきな粉が一番好きなんだよう!」
スプーンですくって嬉しそうにきな粉をなめる我が息子は、なんだか妖怪油舐めのように思えてきてしまった。
僕はというと腹八分目でいこうと思ったけれども、嫁や子供達から残り物を押し付けられ結局はお腹パンパンに。最後に鉄観音茶をすすってくつろいで、帰ろうとしたところ、
「苦しい、ダメだ」
嫁が動けなかった。
「ムチャしすぎだろ」
「あの時唐揚げを2個食べてしまったのがいけなかった。ひとつにするべきだったね」
「はあ」
時間も来たのでお店を出た。Rはいろんなものが美味しかった、と喜んでくれたが、タクは
「ボクはねえ、きな粉が一番おいしかった!」
とてつもないことを言って僕を悲しませた。
帰り道は電車で。苦しすぎて動きが鈍い嫁をからかいながら乗っていたが、僕は急に激しい腹痛に襲われた。汚い話で申し訳ないが、早くどうにかしないと、電車内テロリストになってしまう予感が。マジでなんてこった、パンナコッタ。
「ちょと、ゴメン、お腹痛いから途中下車するわ…」
嫁にこそっと言って、途中の駅で降りてトイレにすっ飛んだ。個室に空きがなかったらもう待てないだろう、というイチかバチかレベルの危険度だったので祈る気持ちでトイレに飛び込んだ。幸いなことに誰もいなかったのでハレルヤ。
僕が一番節度を持ってマイペースで食べていたつもりだったけど、僕が一番ムチャ食いしていたのかなあ…などと思ってみたり。
で、遅れてウチに帰ってきたら
「パパ、急にいなくなっちゃったから迷子になっちゃったのかと思ったよー!」
Rとタクにからかわれた。
汚い話で重ね重ね申し訳ないが、(う○こが)ぶりり途中下車の旅である。
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嫁の希望でバイキングの店で晩ご飯。ここは野菜たっぷりでヘルシーな料理を売りにする店で、ヘルシーという免罪符を得てガツガツ食いまくっている女性客が多いのが特徴だ。
たまたま僕が座った席の向かい側に、たったひとりでもの凄い勢いで食べている女の子がいた。ギャル曽根か、みたいな。
もの凄い勢いで食べるのはウチの嫁も同じで、
「私、全部のメニュー食べる!」
と宣言して次から次へとさまざまな料理を持って来ては食っていた。僕もチャレンジしようかなあと思ったけれども、野菜たっぷりでヘルシーを謳っているだけあって、オクラだのレッドピーマンだの僕が大嫌いなのがそこかしこにあったので、あっさり諦めた。なので肉中心の料理をチョイスして席に戻ったら
「始めに野菜を食べないと太るんだよ」
フッ、と嫁にバカにされた。おのれ、僕が肉を食べるのは、お前を犯す精力をつけるためだ!肉だけに憎い。
ただアレが嫌いコレも食べられない、と言っているのは僕だけで、娘・R(9才)と息子・タク(7才)は普通に楽しそうに食べていた。この子達もたくさんのおかずが選べるバイキングが大好きなのである。もうワクワクしながら料理を運んで来ては食べている。
「はいー、残りあと30分」
「えー、早い!」
この店は90分制であった。まあ90分あれば余裕っしょ、と当初は思っていたものの、実際食べ始めてみると全然時間が足らなかった。あと30分欲しい…。
嫁は焦り出して未だ食べていない料理を運ぶのを急ぎ、子供達はお腹一杯になってきたようで箸の進み具合と料理の減り具合が鈍っていたので、
「もうデザートに行ってもいいよ。今お皿にある中でどうしても食べられないのはパパが食べてもイイよ」
と言うと
「じゃあコレ全部食べて!」
Rもタクも残り物を全部押し付けてデザートを取りに行きやがった。更には嫁も
「ゴメン…コレ…私、ひとくちだけ食べるから残り全部食べて」
と来たもんだ。しょうがないので美味しく処分すると
「おっしゃ全メニュークリアー!」
ひとりで達成感をあらわにして喜ぶ。まあ今日はこの人が主役ですし。
子供達はデザートは別腹のようで、ニコニコして持って来た。Rはパンナコッタを選んでいたので
「なんてこった、パンナコッタ」
というダジャレを教えながら食べさせた。一方タクのデザートは…。何やら薄い茶色の粉がどっさりと…ってそれ、きな粉じゃないか。白玉あんみつ用のきな粉だけを山盛りにして持って来たのである。
「なんできな粉だけそんなに!」
「ボクはきな粉が一番好きなんだよう!」
スプーンですくって嬉しそうにきな粉をなめる我が息子は、なんだか妖怪油舐めのように思えてきてしまった。
僕はというと腹八分目でいこうと思ったけれども、嫁や子供達から残り物を押し付けられ結局はお腹パンパンに。最後に鉄観音茶をすすってくつろいで、帰ろうとしたところ、
「苦しい、ダメだ」
嫁が動けなかった。
「ムチャしすぎだろ」
「あの時唐揚げを2個食べてしまったのがいけなかった。ひとつにするべきだったね」
「はあ」
時間も来たのでお店を出た。Rはいろんなものが美味しかった、と喜んでくれたが、タクは
「ボクはねえ、きな粉が一番おいしかった!」
とてつもないことを言って僕を悲しませた。
帰り道は電車で。苦しすぎて動きが鈍い嫁をからかいながら乗っていたが、僕は急に激しい腹痛に襲われた。汚い話で申し訳ないが、早くどうにかしないと、電車内テロリストになってしまう予感が。マジでなんてこった、パンナコッタ。
「ちょと、ゴメン、お腹痛いから途中下車するわ…」
嫁にこそっと言って、途中の駅で降りてトイレにすっ飛んだ。個室に空きがなかったらもう待てないだろう、というイチかバチかレベルの危険度だったので祈る気持ちでトイレに飛び込んだ。幸いなことに誰もいなかったのでハレルヤ。
僕が一番節度を持ってマイペースで食べていたつもりだったけど、僕が一番ムチャ食いしていたのかなあ…などと思ってみたり。
で、遅れてウチに帰ってきたら
「パパ、急にいなくなっちゃったから迷子になっちゃったのかと思ったよー!」
Rとタクにからかわれた。
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