2009-01-12(Mon)
ジョナサンの奇妙な冒険
ちょっと離れた公園で娘・R(5才)と息子・タク(3才)を遊ばせていた時のこと。
「そろそろお昼だから何か食べに行こうか」
僕も腹が減ったし遊びを切上げようとした。
「Rちゃん、たっくん、何か食べたいものある?」
「Rちゃんはなんでもいい」
「たっくんは、おむらいす!」
「じゃオムライスにすんべ」
タクのリクエストを採用することにし、商店街をうろついて探すことにした。地元の街ではないのでどこにオムライスを食わせてくれる店があるか分からなかったのである。
中華・パスタ・餃子・パスタ・焼き肉・そば・寿司・餃子・餃子…なんでか知らんがこの街は餃子屋が異常に多かった。ここは餃子の街宇都宮か。そしてオムライスがありそうな店は見つからない。
店の前にメニューがある時は覗き込み、ない時は店内に入って店員に聞く。
「オムライスありますか」
「は?…あ、いえ、ないです」
なんか超怪しい目で見られてるんですけど。お、おいら怪しい者じゃないよ。おいらベロってんだ。次々と店を尋ね歩くオムライスローラー作戦。僕は怪しいオムライスマニアとなってしまった。略してオムマニ。いやオムラーの方が良いか。それともムラマニか。それだとムラムラマニアみたいでイヤだなあ…。
とかなんとか考えながら10軒程度を回っても全てダメ。もう僕らの空腹は限界に来ていた。
「しょうがない。ファミレスにするか…」
出来ればファミレスは避けたかった。ファミレスはどの系列、どのメニューにも係わらず、同じ味がするような気がしてならない。要はファミレスの味に飽きてしまっているのである。あとファミレスはセックスレスに似ているのがイヤだ。
なのでチェーン店ではない街のオヤジ個人がやっているような定食屋を出来るだけ選びたかったのである。
しかし背に腹は替えられない状況っていうかお腹と背中がくっつく状態であり最早ダメである。近くにジョナサンの看板が目に入りそこに突入。
「いらっしゃいませー、何名様ですか?」
お決まりの店員の挨拶に
「イラッシャイマセー」
タクが柳原可奈子のマネを被せる。このお笑いジュークボックスめ。
「オムライスありますか?」
「え…は、はい、ありますけど」
よっしゃー。ようやく安堵の地を見つけた僕ら。
「メニューみしてー」
オムライスの言い出しっぺであるタクがメニューを見たがるので
「ほら、ここにオムライスが載ってるでしょう。これでいいよね」
と見せてやると
「ちがう。お子様ランチがいい」
「なんだとー!」
「オムライスがいいって言ったじゃん」
「やっぱりお子様ランチがいい」
「ざけんなー!オムライスにしろ!」
「やだー!」
オムライスを求めて尋ねまくった僕の苦労はなんだったのか。さすが酉年生まれ。3歩歩くと忘れる鳥頭である。しかし泣く子と亀頭、じゃなかった地頭には勝たれぬ。
タクとRにはお子様ランチを頼み、オムライスは僕が意地で頼んだ。オムライス行脚、無念なり。
ジョナサン、南無三。
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