2008-07-28(Mon)

おやじの海。子供の海。

昨日の日記の続き…。

せっかく海に来たのに怖がって入ろうとしない娘・R(4才)と息子・タク(2才)を、どうやって誘い出せばよいか…と考えていた。

僕は波打ち際に寝っ転がり、

「ほらほら、楽しいぞ~。Rとタクも来てご覧」

と自分から波と戯れる姿勢を見せた。しかしRもタクも

「やだ」

水に近寄ろうともせず砂浜に作った山をペタペタと触るだけ。僕だけまるで放置された土左衛門のよう。どうしてこんなに水に弱いんだ。お前ら携帯電話か。

「ちょっとだけでもいいから」
「足のさきっぽだけでもいいから」

なんだか嫁を夜這いする時のお願いと同じようなセリフを繰り返していると、

「じゃあいく…」

ようやく浮き輪を付けて海の中に誘い出すことに成功した(ちなみに夜は性交しなかった)。それでも正味15分ぐらいで波が顔に当たるとすぐUターンになってしまった。

海の中より電車の中、砂浜の遊びの方が圧倒的に長い…。

「まあ…いいか…」

昼飯時になってヤキソバやラーメンを幸せそうに食べる子供達を見て、彼らが好きなことさえ出来ればいいのだ…来年こそはもう少し成長して海への耐性も…と毎年思っていることを今年も考える。

一方タクはタクで遠い目線で真剣に何かを考えている顔を見せていた。その目線を追うと…隣に陣取っていたビキニギャルが食べているかき氷にぶつかった。なんて分かりやすい子!

「たっくんもかき氷食べたいのか?」

といがぐり頭を撫でてやるとギャルに聞こえたようで

「ボク、もう溶けかけのが少し残ってるだけだけど、食べる?」

まさに女神のような笑みを浮かべた。なるほどギャルが手にしているかき氷の容器には、オレンジ色の液体が底に残っているのみであった。昼飯を買いに行く時に見たが、オレンジ色なのは氷マンゴーというものだろう。

ギャルの…マン○…。すぐさま食べたいと言いたいところだったが、僕が言ってしまった瞬間、僕は湘南一の不審者になってしまう。

「ありがとうございます。タク、帰る時にかき氷買ってやろうなあ、ははは」

よき父親のフリして答えるしかないではないか。

そんないきさつがあって午後も砂浜での遊びで殆どの時間を費やし、そろそろ帰るべかとふたりにかき氷を買ってやることにした。海の家で店員に…と思ったら手が空いてそうな人がいない。ちょっとタイミングを計って待っているとタクが突然

「すたっふぅー!」

と叫び、周りが吉本新喜劇みたいな大ゴケをかましていた。僕はタクと共に砂浜に埋まりたくなった。

Rとタク
この日一番イキイキしていたふたり。

こうして僕らの海は終わった。来年こそは海を怖がることなく遊べるようになって欲しい。もうひとりだけ土左衛門になるのは嫌である。海水を怖がるのは今年で最後、ぐらいの意気込みで来年の夏に向けて特訓をせねばなるまい。

海水の陣。なんつって。

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