2007-03-11(Sun)

朝焼けニャンニャン

ほぼ毎朝、子供達にアンパンマンのビデオを見させる習慣ができてしまっていた。

どういうきっかけだったかは忘れてしまったがあまり良いことではない。

「あんぱんまん。みるー」

アンパンマン大好きな娘・R(3才)は朝起きるとすぐ要求する。アンパン中毒か。こう書くとシンナー中毒みたいである。昔「積木くずし」というドラマがあった。高部知子という少女女優が不良娘を演じ、グレまくった少女がシンナーでラリるわ暴力で家庭が崩壊するわ心労で母ちゃんが血尿出すわで悲惨なドラマであった。ついでに高部知子はその後ニャンニャン写真(タバコ咥えて恋人とイチャついてる写真)をすっぱ抜かれて引退してしまった。

「まんまん、まんまん!」

息子・タク(1才)も鼻息を荒くして大騒ぎであるが、ふたりが不良になっては困る。視力の低下の恐れもあるとして毎日見ることは禁止することとした。

「今日は見ません」

「やだやだ、みるー」

「いつも見てると目が悪くなっちゃうよー」

「だめだめ、みるみるー」

アンパンマンが好きなだけに、なかなか納得しないRである。そんなにアンパンマンが見たいのか。そんなにゴネるならお父さんのキンタマン見せ付けるぞ、とばかりに

「もうこれからは毎日見ません!」

語気を強めて言ったところRがビクッと震えた。

「…ぱぱは、そんなにこわくないのに」

そしてボソリと呟いた。

「ん?今、パパ怖かったか?」

「…うん」

「パパは怖くない人だから怒らないでってこと?」

「…うん」

これには参った。親父などというものは怖くてちょうどいいと思うのだが、愛娘に直に言われると頬が緩んでしまう。

「ははは、怒ってないよー。でもね、アンパンマンを毎日見るのはあんまりいいことじゃないんだなー」

Rは、というより小さな女の子全般がそうなのかもしれないが、怒られた時のかわし方が本当に上手い。以前も

「パパ、だいすきだからおこらないでー」

と泣かれた時は抱きしめて「もう誰の嫁にも出すもんか」と決意したものである。

これを僕も応用できないだろうか。いつも嫁に夜のニャンニャンを要求すると

「うざい!」「寄るな!」「やめてよ!」

様々な罵倒をされるので、そこで

「ママはこわくないのに…」

と母性本能をくすぐらせればよいのではないかと考えた。すぐさまその夜、嫁の秘所をまさぐってニャンニャン誘導行動を取った。さあ嫁、なんか言え。いつもの通り僕を罵倒しろ。

ところが嫁は…ノーリアクション。逆にその沈黙が怖い。強き者が発する威圧的なオーラというか。ラオウが体に身をまとう闘気というか。大豪院邪鬼が巨大に見える圧倒的覇気というか。

「ま、ママは怖くな…」

言えなかった。だって実際怖いんだもん。

そういえばRに「パパだいすきだから」と言われた時も嫁に「ママ大好きだから」と挑んで跳ね返されたのだった。全く同じことの繰り返し。

毎日ビデオを見るのも視力低下の恐れがあるが
毎日ニャンニャンするのも精力低下の恐れがあるので

僕も少し自重するか。

精力低下したところで弊害は何もないんだけど…。

問題:タクにアンパンマンを見せると不思議なリアクションを見せる。それは何でしょう?
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