2017-03-01(Wed)

この世界の片隅に。

かなり出遅れティアヌス感がすごいが、映画「この世界の片隅に」を観ようと思った。

もう10年以上前になるだろうか、原作者である漫画家・こうの史代先生の作品が好きで、単行本を買い集めたりサイン会に行ったりしていたことがあった。しかしいつの間にか先生の作品をチェックすることを忘れてゆき、「この世界の片隅に」も「漫画アクション」に連載が始まった時に少し気になっただけでスルーしてしまっていた。

改めてこうの先生原作のこの映画を観てみようと思ったのは、先生の絵柄の再現度が高そうなのと、あとはやはり評判がとにかく良い、というミーハー的気持ちがあった。

とはいえ嫁は特に興味がないし、子供向けの映画でもないしな、と思ったので、土曜日の午前中にひとりで行ってくるよ、と告げて出かけようとしたところ

「観たい!」

娘・R(中一)が付いてきた。Rもやはり評判が良いこの映画が気になっていたらしい。

この世界の片隅に
(渋谷のユーロスペース。実際に観たのはここではないけど、看板がでかかったので)

思いもよらず娘と映画デートとなりウキウキになった僕は、映画館でチケットを購入した後フードコーナーで

「なんでも買ってやるぞ、何がいいかナ?ポップコーン?チュリトス?」

メニューの高い順から全部買ってやるぞぐらいの勢いで浮かれポンチ。Rは

「いちごのクレープ!」

クレープスティックとかいうカワイイ選択であった。僕はホットコーヒーにした。

映画が始まると当然だがRと話すことはほとんどなく、スクリーンに釘付けだった。話の始め頃は戦時中とはいえ、まだ戦争はどこか他人事のようで、明るく楽しく主人公たちの生活が営まれている。しかし徐々に戦争の恐怖は身近になってきて、のどかだった生活の場を容赦なく破壊してゆく。爆撃音や銃撃音が耳に痛いほどであった。

また、この映画は出来るだけ当時の姿を再現しようとしていて、当時の写真などを参考にしているところも多い。物語中に遊郭のシーンが出てくるのだけれども、僕は遊郭跡地巡りが好きなのでそこは特に食い入るように観た。美しかった。

2時間ほどの映画はやがて終わり、僕は涙を流していた。余韻に浸っていたが照明が灯って席を立たなければならない。重い腰を上げて

「いやー、よかったね…パパは感動したよ…君はどうだった?」

と、Rに言うと、Rがまず口にしたのは

「なっが!」

であったのでずっこけそうになった。そうなのだ。これまでRが観てきた映画というのはポケモンとか妖怪ウォッチとか子供向けの尺が短い映画ばかり。大人向けの映画は初めてであり、内容もRにはまだまだ分かりづらいものであったようだ。

「こないだ原作のマンガ買ってきたから読みなよ」

「うん」

そんな話をしながら映画館を後にした。そういえば、Rはずっとマスクをしていたので

「ちゃんと予防してるんだな。偉いな」

人が多いところでは風邪・インフルエンザ予防のためにマスクをしなさい、と日頃言われていることをきちんと守っているんだな、と褒めたところ

「いや、マスクしてれば誰か知ってる人がいても自分だって気づかれにくいから」

「へ?」

「パパと一緒のとこ見られるのがヤダ」

ガーン。近所の映画館だったので同級生がいないとも限らない。違う意味での予防だったのだ。

僕は存在すら許されないのだろうか。

君の世界の片隅に、ぐらいには居させてほしい…。

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2017-03-11(Sat)

ライブレポート「水曜日のカンパネラ 日本武道館公演~八角宇宙~」2017.03.08

水曜日のカンパネラ
水曜日のカンパネラの日本武道館ライブに圧倒された。

僕が初めて水カンのライブを観たのは新宿のLOFTであった。コムアイさんはアオザイ姿で歌っていて、時折ちゃぶ台をひっくり返したりお客に向かってブルボンのお菓子を投げたりするパフォーマンスでフロアを沸かせていた。MCでは

「こんど鹿の解体イベントをやります!チケット手売りしてます!」

とのことだったのでライブ終了後、ラウンジでグッズを売っていたDir.Fさんにチケットを買いたいと声をかけたところ

「おーい、コムアイ」

わざわざコムアイさんを呼んでくれて、そこで初めて喋ったりサインしてもらったり写真撮らせてもらったりした。

それから3年半後に日本武道館とは…。

「『あのバンド絶対売れると思ってた』とか言ってんじゃねぇぞ!おめぇだけじゃなくみんなそう思ってたから売れたんだろ!」

「『なんか遠くに行っちゃった感じ』って、もとからお前のそばにいねぇんだ!」


とはお笑いコンビ「いつもここから」のネタだけれども、まさに二重カギカッコ『』内の思いが溢れて来たライブであった。必死にネタの通りにセルフツッコミを入れ、自制心を保ちながら…。

さて、水曜日のカンパネラの日本武道館ライブ。その名も「八角宇宙」。武道館は八角形。八角形の空間の中に水カンはどのような宇宙を作り給うたのか。

入場すると、ど真ん中に八角形のセンターステージが設けられていた。ステージを取り巻くように通路や撮影カメラ用のレールが設置され、その外側にアリーナエリアが区画されていた。僕はそのうちの前から2列目あたりで観た。その上が1階席、2階席。空席がないわけではなかったが、観客がみっしりと詰まっていた。

定刻を10分ほど過ぎると照明が落ち、ライブは「猪八戒」から始まった。南側の入口から金斗雲のような、雲がたなびくお神輿に乗ったコムアイさんが登場。

前回のツアーでは「黒ひげ危機一髪」のナイフを入れる横穴から足が20本ぐらい生えたような不気味な樽型お神輿に乗り、最後は樽の中にお尻からずっぽり落ちてまさに危機一髪になっていたがどうやら新車になったようである。

神輿はゆっくりとアリーナを回り、

「adidasじゃなくてKappaです」

と客に言わせた後何かツボッたのかケラケラ笑いながら歌い、ステージに到着した。ステージに上がるとすさかず「シャクシャイン」で

「カモン武道館!」

と熱気を上げる。(カモン御成門じゃないのかw)

「日本武道館へようこそ!」

「こんな人が来るんですねー。カンパネラって」

「どこ向いてもお客さんがいるところでライブやったことないんですよ!いろんな方向から見てもらうのが好きなんで、武道館はピッタリだと思います!なのでど真ん中にステージを作ってもらいました!」

と語るコムアイさん。武道館が出来たのは1964年。東京オリンピックの年だが、

「再びオリンピックを控えた東京でどういう美しさや楽しさを提示できるのか、ここで私が舞台でできる景色をいっぱい用意したので楽しんで下さい!」

とまじめに挨拶した後、ガラッとノリが変わって

「温泉の歌いきましょう!いっ湯ーだね?」

「いい湯だね!」

恒例「ディアブロ」のコールアンドレスポンスの練習。ライブの時はいつもこのやりとりで客のテンションを見定めているっぽいコムアイさん曰く、「天国に一番近い人達」である2階席の人たちに声を出させたところ声が小さかったようで

「さすが天国に近いだけあって『死にかけ』って感じです」

と。

「次、地獄のみなさん」

地獄すなわち僕らアリーナの地べたに呼びかけるとさすがに声はでかく、

「うおーー!響く!」

ちなみに1階席の客にやらせてみたら

「声は元気だけど、『サラリーマン』な感じがする。仕事帰りに来て間に合ったんだなー、ていう」

だとか。それ僕のことか。

「1万人も入ってこんな近い距離で見れるのって他にない。スクリーンもアリかと思ったんですけど、全部なくして、どこからでも私達を肉眼で見てもらえるようにしました。武道館は武道をやる人を肉眼で見れるように作ったハコだから!」

ということで無駄なモノは何もない。ステージ上にあるのは昔ながらの音出しマシン、Macbookだけ。これを「ポチットな」して曲が始まるのは今でも健在のようだ。

「シャクシャイン」の次は「雪男イエティ」に繋ぎ、さらに最新アルバム「SUPERMAN」の中で一番早くMVが公開された「アラジン」に。この時、顔まで覆うような真っ黒で光がヌメヌメ反射するタイトな衣装を身に纏い、すばしこい爬虫類系のような動きで踊りまくるダンサーが現れた。

おそらく「一休さん」のMVですさまじい存在感があった川村美紀子さんなのだろうと思って見ていた。曲に合わせてこういう風に踊れたらメチャクチャ気持ちいいんだろうな…という激しい踊りをしつつコムアイさんとも絡んでいた。あ、でもそういえばチクビームやってくれなかった。

「次はみんなが知ってる曲ですよー」

と早々とアンセム「桃太郎」。これまでのライブではほぼ必ずウォーターボールの中に入って客の上を転がりながら歌っていたので、普通(?)に歌う姿を見るのは久しぶり。改まってコムアイさん、

水曜日のカンパネラ
「みなさんスマホとか持って来て入ってます?実は撮影OKなんですよ」

「ええー!」

ということでビックリ。動画も撮ってもいいという。武道館の中に入った時から

「撮影はご遠慮くださーい」

というスタッフさん達の声がばんばん飛びまくっていたので、開演前の様子も撮ってはいけないとはさすが武道館は厳しい、と思っていたのに。

早速みんなバチバチ撮りだしたところで

「スマホ出したついでに1曲ぶんぐらい手伝って欲しいことがあるんですけど。スマホのライトを付けてください」

とお願いするのでみんなコムアイさんに向けてライトを照らすと、無数の白い光が一斉に輝きだした!更にミラーボールも持って来させてますます光が反射しまくり。まさに八角宇宙の銀河の誕生やー!ちなみにミラーボールを持って来させた時に

「ミラーボール持って来て…ミラ・ジョヴォヴィッチ」

さりげなくダジャレをかましていたのを僕は聞き逃さなかった。コムアイさんもオヤジギャグみたいなしょーもないギャグ言うんだな。

スマホライト銀河とミラーボールの反射の光のなかで「アメノウズメ」を歌う。コムアイさん。まさにディスコ高天原。

水曜日のカンパネラ
「ライト兄弟」に繋いだ後、どるるるるるーん。急激にBPMが速くなり「ツイッギー」「ウランちゃん」「バク」の3連コンボ。高速で幻想的で発狂系の極地。ひたすら踊りまくれるこの繋ぎが大好きである。

特に「ウランちゃん」では縦横無尽にレーザービームが飛び交い、ライトもバツバツ点滅!オッサンの僕でもピカチュウショックでぶっ倒れるんじゃないのってぐらいの光の自己主張。カオス最高潮。

「バク」になると上から白くて薄い布がバサッと降りて来てステージを筒状に包んでしまう。そこに光の粒やオーロラのような映像やらが映し出され、これもプロジェクションマッピングというのだろうか。

布の内側のステージにいるコムアイさんの姿は、たまに薄い布から透けて見えたり、布の隙間をチラリとめくってこちらを覗いて来たり、また、コムアイさんの大きな影が布に映し出されたり。もうステージが半分ぐらい異次元に溶けてしまっているかのような幻想的な世界。曲が終わり、光がと音が去り、静けさと闇が覆って来、コムアイさんの姿も見えないまま物寂しげになったところで

「はやくでてきてー」

どこからかちびっ子の声が聞こえてきて和やかな笑いが起こった。仕込みかってぐらいの絶妙なタイミング。

「ユタ」では陰陽白黒の大極図を表現したのだろうか、白一色の衣装と黒一色の衣装のダンサーが多数現れ、コムアイさんの巫女パワーと集団の人間パワーを見せ付けられる思いがした。

多数のダンサーにより更に激しい演出になるのか思ったらその逆で、次は座って「ネロ」を歌う。アカペラだ。Dir.Fの歌詞なんだよね…と聴いていていると続いてはなんと「ユニコ」。なんと泣かせる曲順だろう。「ユニコ」も夕暮れ近くの京都・萬福寺境内での野外ライブで、セミの声と共にしみじみと聴いていた曲。いろんな思い出が駆け巡る。こんなに聴きほれてしまうなんて、コムアイさん、歌、うまくなったなあ。

水曜日のカンパネラ
その次は「カメハメハ大王」。チクビームもそうだったけど、『脇の下サラサラ』の振付もやって欲しかった。

「マッチ売りの少女」。先端がオレンジ色に光り、まるで松明のようなポイを持った人達が現われ、本物の炎ではないのに暖かさが感じられるような光に包まれた。そんな人たちの中にギンギラギンにさりげなく紛れ込み、普通に真顔でポイを持って歩くケンモチさんを発見。

個人的にクライマックスだったのが「ミツコ」からの「坂本龍馬」。「ミツコ」は僕が常に一番と言っていいほど好きな曲。まさか武道館でも「みんなでソーセージ!」するとは思わなかった!

「三千円ポッキリでええす!でえええす、でええす…」

コムアイさんの叫び声にディレイがかかる。

「お城の周りをぐるぐるまわってこい!」

そう、ここは武道館。この場所は旧江戸城北の丸にして現皇居(宮城:きゅうじょう)であるわけだ。皇居ランナーにならないといけない。

そして「坂本龍馬」はアルバム「SUPERMAN」の中で一番好きな曲。

「大政奉カモンダンス!」



「ダァンス!」

のところでひゅいいんと上がっていく感じがよい。

再びポイアーティストの方々が登場。以前「Eテレ」の「Rの法則」でポイアーティストの方々と演出を考えて披露した「坂本龍馬」のパフォーマンスがとても美しく、ライブでもぜひポイの演出で観たいものだと願っていた。ポイだけではなく、傘を広げてクルクル回すパフォーマンスも素晴らしかった。あっさり願いが叶って本当に来てよかった。

「世阿弥」ではついにコムアイさんがワイヤーアクション。ひゅーっと浮かんでしまった!



コムアイさんも願いのひとつが叶ったようで。曲が終わっても

水曜日のカンパネラ
「高いところから失礼しますけど」

と空中浮遊したままMC。ハーネスが股に食い込むので

「もし男の人だったら使い物にならなくなるかもしれませんね」

水曜日のカンパネラ
とのこと。使い物にならなくなる以前にあんな高いところ、玉ヒュンである。しかしコムアイさんは怖くないのだろうか、鉄棒ばりにぐるぐる前後転するわポーズ決めまくるわで大暴れだった。そして1階席にいたカレーメシくんを呼び出した。カレーメシくん、ライブではコムアイさんと一緒に踊ったり物販の説明をやらされたりで最早おなじみ。大事なスポンサー様の愛嬌あるキャラクター。

カレーメシくんが来たとなれば当然次の曲は「ラー」。コムアイさんは宙吊りのままなので、Macbookをポチっとな出来ない。なので水カンのライブやイベントではなくてはならないお方、ATFIELDの青木さんにやらせたものの、2度も違う曲がかかってしまい失敗。コムアイさんがダメ出ししたが観客は

「あおきー!」

と優しい声。

「甘やかしてどーすんの!オッサンだよ?」

そんなショートコントがあってようやく「ラー」。特にこの曲の時はガッツリ撮影して、SNSに「#カレーメシくん」と付けて拡散すると、もしかしたら水カンのライブももっと豪華になるかもよ?という大人の事情も交えつつ、

水曜日のカンパネラ
カレーメシくんとじゃれつつ歌うコムアイさん。曲が終わると

「ばいばーい」

わりとあっさりカレーメシくんを帰し、

水曜日のカンパネラ
「最後の曲だよー!」

と「一休さん」。MVのようにダンサーさん達がたくさんステージに上がり、踊る。ライブを祝うパーティーのように大勢の人達が弾けまくる。

水曜日のカンパネラ

水曜日のカンパネラ
ケンモチさんもふたたび。

コムアイさんは観客に向かってお礼を述べた後、去って行った。

しゃんしゃんしゃんしゃん…手拍子が自然と沸き起こると、程なくして戻って来たコムアイさん。

最後に一緒にやってもらいたい、という曲は

水曜日のカンパネラ
「血ぃすぅたろかー、お前の、血ぃすうたろかー」

の「ドラキュラ」である。実はライブ会場に献血車をスタンバイさせて、その場で観客に献血をお願いするというアイディアもあったんだそうだ。しかし午後4時までに血を献血センターに届けなければならないという縛りがあったため断念したんだとか。

「みんなで歌いましょう!あとスタッフには言ってないんだけど、最後にケンモチさんとDir.Fにステージに上がって来てもらいたい…」

コムアイさんが普段は裏方に徹しているふたりを呼んだ!ケンモチさんは時々隠れキャラっぽくいることもあるが、Fさんは本当に裏方。演者としてステージに上がることなどない。

水曜日のカンパネラ

水曜日のカンパネラ
しかしこの時は満面の笑顔で登場して

「この3人で水曜日のカンパネラです!」

とコムアイさんが叫んだ時には涙が出た。3人でここまで来たんだよ、っていうことを見せたかったんだと思う。確かにステージで演じるのはコムアイさんだけで、ケンモチさんは楽曲、Fさんはマネジメントの役割があるけれども、それぞれ「サウンドプロデューサー」や「マネージャー」ではなくてふたりとも「メンバー」なんである。そこがイイ。

水曜日のカンパネラ
コムアイさんはFさんに歌う?、とマイクを渡すと

「血ぃすぅたろかー」

Fさんの歌声は何というかとてもアレだった。だがそれがいい。裏方に徹する男が武道館で初めて聞かせた歌声である。

水曜日のカンパネラ
ケンモチさんもFさんからマイクを受け取り

「セイ!血ぃすぅたろかー!」

低音を効かせたイケボイスで叫ぶ。

水曜日のカンパネラ

水曜日のカンパネラ
「ドラキュラ」はもう1回。

ライブ冒頭の金斗雲がまた出て来て、今度はケンモチさんが乗ろうとする。

水曜日のカンパネラ
「気を付けて!また骨折すんのやだよ!」

水曜日のカンパネラ

水曜日のカンパネラ
お母さんのようなコムアイさんに見守られつつケンモチさんが乗ると、金斗雲お神輿がアリーナをゆっくり回る。コムアイさんも後ろから追い、たまに客に歌わせながら、やがて本当にライブは終わってしまった。

お神輿やら宙吊りなど、いつもの出オチ的な演出は残しつつも、客の中に割って入って行ったりクラウドサーフして客を沸かせることはしなかった。

豪華セットみたいな大道具もなく、音と映像と光、そして人体の表現力だけで魅せてやろう、という意思が伝わってくるようなライブであった。

それは本当に素晴らしいもので…。

最初に書いたコントのネタじゃないけど、遠くに行ってしまったなあ…雲の上の人になってしまったなあ…金斗雲だけに。なんちて。

【セットリスト】
01.猪八戒
02.シャクシャイン
03.ディアブロ
04.雪男イエティ
05.アラジン
06.桃太郎
07.アメノウズメ
08.ライト兄弟
09.ツイッギー
10.ウランちゃん
11.バク
12.ユタ
13.ネロ
14.ユニコ
15.カメハメハ大王
16.ツチノコ
17.マッチ売りの少女
18.ナポレオン
19.ミツコ
20.坂本龍馬
21.世阿弥
22.ラー
23.一休さん

アンコール

24.ドラキュラ
25.ドラキュラ

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2017-03-12(Sun)

わたし、松葉。いつまでも松葉。

僕と息子・タク(小5)でランニングしているコースは、ゴールが「トキワ荘跡地」であった。

手塚治虫・藤子不二雄・石ノ森正太郎・赤塚不二夫といった昭和の代表的な漫画家達が住んでいたマンガの聖地・トキワ荘。藤子不二雄A先生の「まんが道」を読むとその頃の様子をうかがうことができる。現在、トキワ荘は現存しないが、

松葉
「まんが道」で藤子先生たちがよくラーメンをうまそうに食べる食堂「松葉」は今でも営業している。

松葉
お店の入口にもそのマンガが誇らしげに貼られていて、ここが間違いなくその松葉だということが分かる。

このマンガのページは、トキワ荘に引っ越してきた藤子先生達へ、引っ越し祝いとして先輩漫画家・寺田ヒロオ先生(テラさん)が松葉に出前を取ってくれたシーンである。

僕も子供の頃このマンガを読んでいたが、松葉のラーメンがとにかく美味しそうであり、いつか実際に食べてマンガの通り

「ンマーイ!」

と叫びたい、そう思ったものである。

トキワ荘を目指してランニングしていたら必ずこの店の前を通るわけで、目ざとくこれを見たタクが

「パパー、今度ここでラーメン食べてみたい」

と言うのであった。

「いいけど、たぶんここは昔ながらの食堂だから、ラーメン食べるんだったら○○とか××(好きなラーメン屋)の方がおいしいぞ」

と釘を刺すと

「わかってるよ!そういうことじゃなくて、ボクはマンガみたいにこのラーメンを食べたいの!」

タクは「まんが道」は読んだことはないけれども、小学校の図書室から手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎といったトキワ荘ゆかりの漫画家達のマンガ伝記をよく借りて読んでいた。だからタクなりの聖地巡礼なのだろう。小5ながらもののあはれを分かっている。じゃあ行くべか、ということになった。

行けるのは土曜の昼間。嫁は仕事なので行けないが、あとは娘・R(中1)が行くかどうか。

「タクの希望でこのお店にラーメン食べに行こうと思うんだけど君も行く?」

とぐぐった店の画像を見せてやると案の定

「えー」

という反応だった。お年頃のRは、失礼ながらこのお店のような古ぼけたところを嫌う。そして

「ラーメンならこういうとこより○○とか××とかのほうがおいしいでしょ」

聞いたことがあるようなことを言った。だがひとり留守番するのが嫌だったのか渋々付いてきた。

そんなわけでお店に到着。

松葉
お店の入口には先程の画像の他にもマンガのページが貼ってあった。藤子A先生、どうやらラーメンだけでなく可愛い女の子店員にも興味があったようである。

松葉
こんなシーンも。おごってくれたのは寺田ヒロオ先生で、ベレー帽でスクーターで帰るのはつのだじろう先生である。タクはこのシーンを見て、

松葉
「シャバシャバって何?ラーメン食べるのにそんな音する?おかしいよ!」

と細かいツッコミを入れたが

「まあまあ、何十年も昔のマンガだから…」

このままだといつまで経っても店の中に入れないので適当に誤魔化して暖簾をくぐった。

先客はビールをチビチビ飲っている初老の男性がひとり。厨房の中からおかみさんが出て来たので注文をする。タクはラーメン、Rはワンタンメンを食べたい、と。じゃあ僕はゴハンものにしようと思い、焼肉定食にした。あとギョーザ。

調理はおかみさんワンオペなので出来上がるまで時間がかかった。

松葉
待っている間店内を見渡してみるとさすがマンガの聖地、サインがたくさん貼ってある。おお、「まいっちんぐマチコ先生」に、「鈴木先生」に、「ブラックエンジェルス」。

松葉
おっ。ジャストミートゆでたまご!

松葉
実際のトキワ荘住人であった藤子不二雄A先生・水野英子先生・よこたとくお先生、ラーメン大好き小池さんのモデルとなった鈴木伸一さん、トキワ荘出身漫画家を育てた編集者・丸山昭さんのサインは額縁に入っていて特に大事にされていた。

サインを見ながらRとタクにもそんな説明をしていたが、さすがにだんだんと空腹の限界が来たRとタク。

「お待たせしましたー」

松葉
しかし最初に運ばれてきたのは僕の焼肉定食だけであった。それはそれとしてこれは趣のあるおいしそうな定食である。しばし見惚れていると飢えた狼状態のRとタクの視線が痛かった。

「食べていいよ」

ふたりに分けてやると

「おいしい!」

ガツガツと食べ始めた。

松葉
さらに10分ぐらいしてからようやくラーメンとワンタンメン、ギョーザが到着。子供達が食べる前に写真を撮ろうと思ったけれど、未だ飢えた狼状態だったので恐ろしくて出来ず。

すぐさま麺をすすり始めて

「おいしい!」

いや、R、違うぞ。

「ンマーイ!」

松葉
タク。それをそれを聞きたかった。そして僕もひとすすり…。

「ンマーイ!」

自分でも言ってみたかった。さすがにイマドキのラーメンと比べるのは酷だが、タクの言うとおりこの場でこのラーメンの味わうことがよいのだ。程なくして残さず食べきった。

「もしかしたら、マンガに出てた女の子があのおかみさんかもよ?」

「まじか?」

「えー?まさかー?」

などとRとタクとヒソヒソと話したりして。「まんが道」ゆかりの雰囲気が気に入ったので、また来て

「ンマーイ」

と言いたいものである。おかみさんが厨房から出て来たところで

「ごちそうさまです」

とお会計を済ませた。出した千円札の枚数は、

ニマーイ。

なんちて。

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2017-03-19(Sun)

ライブレポート「水曜日のカンパネラ NO NUKES 2017」2017.03.18 豊洲PIT

原発反対。ということで、坂本龍一がオーガナイザーとなり定期的に行われているイベント。

我らが水曜日のカンパネラのコムアイさんは、この日冒頭に行われたトークイベントから出演。水曜日のカンパネラがこのイベントに出演したのは、坂本教授が

「若いミュージシャンに参加してほしい」

とSEALDs奥田愛基氏に相談したところ、奥田氏が友人であるコムアイさんに声をかけたのがきっかけだという。すごい伝達ルート。

坂本教授やいとうせいこう氏他錚々たる面々の中でも、堂々かつ時々脱線して和やかな笑いも取りながら自分の意見を言っていた。

水曜日のカンパネラは豊洲PITで以前もライブをやったことがある。2年ちょいまえの2015年12月、「ポタフェスLIVE2015」というイベントだった。ちょうどヤフオクのCMが流れていた頃。小室哲哉氏も出演していたので

「名前が似てるってことで小室哲哉さんに挨拶に行ったんです。コムアイは芸名で本名は小室愛っていうんですけど」

と言い張っていたのを覚えている。また、VJには「水曜日の視聴覚室」でおなじみの中山晃子さんがスクリーンに映像をばんばん投影していたので、今回もその経験を生かしたのか今回もステージのスクリーンに曲ごとに映像が流されていた。ライブ最初の曲は「バク」。が、コムアイさんは出て来ず映像のみであった。

イソギンチャクとか脂肪の塊のようなブヨブヨしたものの集合体がどぎつい色彩で絡まったり渦を巻いたり、曲もそうだけれども非常にドラッギーな映像でイってしまいそうであった。クラブや野外レイヴでの演出だったら相当良かったと思う。

その次の曲は「ユタ」。8小節分早く歌い始めてしまったため、歌声とオケのコーラスがズレてしまう。

「うーふーやー、やーがまーゆーりぁ」

のところ…。このイベント、水カンファンは圧倒的少数だったこともあり、この曲まで観客ほぼ地蔵。僕の周りもほぼアジカンファンに囲まれていた。

このままライブ終わったら、今日初めて水カンを観たお客さんにとっては、コムアイさん=サイケデリックな姉ちゃんで終わってしまうではないか…と思っていたら次は「シャクシャイン」でようやく暖まって来た。

コムアイさんはデビュー前からもともとNO NUKESに遊びに来ていたり、反原発デモにも参加していたという。

その頃は自分が何者になるか分からず、これだけでは自分の人生は見渡せない、全然別のものと自分の持っているものをくっつけないとダメだということで、一旦別の道を歩み始めてみたら、それが水曜日のカンパネラだった。有名になれば自分の意見が絶対正しいから世の中が良くなると思っていた。

でもたまたま入った音楽や映像の表現の世界だけど、NO NUKESで「核がヤダ!」とか言うよりも声とか踊りとかで届けたほうがよっぽど伝わると思う。

「めったにこんな真面目な話はしないんですけど」

ちょっと照れくさそうにそんなことを話した。

真面目な話から一転、「桃太郎」。珍しいことに序盤で歌詞を飛ばす。しかし観客が笑いながら「てんがいまきょーつー!」などと叫びコムアイさんをフォロー。

やがてDir.Fさんらがウォーターボールを持って来て空気を入れ準備。コムアイさんは中に入ってドンブラコと観客の海に転がって行ってしまった。さすが手慣れたロックファンが多く、手薄そうなところにわらわら移動してのコム転がし。

曲の終わりギリギリにステージに戻って来たかと思ったら

「これが最後の曲です!」

「一休さん」を歌いながらクラウドウォークで再び観客の中に突っ込んで行ってしまった。時々クラウドサーフで転がったり肩車されたりでフロア後方まで行ってしまい、最後は柵の上に登っておつかれさん。

序盤の静けさから一転、肉弾の特攻で盛り上げたライブであった。

秘かに「ウランちゃん」をやってくれないかな、と期待していたのだが。
原子力だけに。なんちて。

【セットリスト】

1.バク
2.ユタ
3.シャクシャイン
4.桃太郎
5.一休さん

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2017-03-28(Tue)

買い物しようと街まで。

「パパ、西友に行こう」

日曜日の昼下がり、娘・R(中一)に誘われた。

「何しに?」

「卒業お祝い!」

お世話になった部活の先輩数人にお祝いの品を渡したいんだそうだ。文房具がいいという。なんか以前もこんなことがあったような。確か部活の先輩からもらった修学旅行のお土産のお返しを探しに新宿を歩き回り、えらい時間がかかった。またその再来か。

しかし新宿ならまだしも西友ならRでもチャリですぐである。中一なのに未だに買い物に親がついて行くとか過保護のような。

「ひとりで行けないんかい」

一応言ってみると

「一緒に行こう」

という。まあいいけどさ。わーいRとデートだ。

「財布持ったか」

「うん」

いくら大甘な僕でもお金を出してやるほどスウィートではない。そんな確認をしてから西友にチャリで来た。文房具売り場でウロウロと物色するRの後を付いていたが例によってRの買い物は長い。

そのうち僕は隣のおもちゃ売り場を見ていた。ちびっ子向けのゲーム機に親子連れが群がっている。1回100円でゲームの中のポケモンをゲットするゲームなのだ。ゲットするとポケモンのデータが入ったメダルみたいなものがもらえる。昔、タク(小5)がこれにはまっててよく付きあわされたものである。

懐かしい思いで眺めていたら、いつの間にかRが横にいて僕の方を見ていた。

「Rも覚えてるか?これ。タクがはまったやつ」

「うん」

「で、買うもの決まったの?」

「うん」

「じゃあレジ行ってこい」

「パパも来て!」

「なんでだよーひとりで行けよー中学生ー」

「いいから来て!」

何故かしつこいので一緒にレジの列に並んだ。Rは4つほどのこまごました文房具を選んでいた。

「パパー、これ全部でいくら?」

「計算しろよ」

「してよ」

「足し算ぐらいしろよー中学生ー」

「してよ!」

まったくもう! スマホで計算してやる。

「980円だね」

と教えてやると

「あーよかった!千円いかなかった!」

なんかめちゃくちゃ喜んだ。

「なんでそんなに嬉しいんだ」

と聞いてみたら

「だっておこづかい千円しかなかったから。足りなかった時のためにパパに付いてきてもらったの」

ガーン。ちゃっかりしてやがる。はいはいどうせカードもパスワードも不要、しかも付いてきてくれる便利なATMですよ。

完全に舐められているな…。もうちょっと厳しくした方がいいのだろうか。

獅子は我が子を千尋の谷に落とすという。

ウチは我が子を西友のレジに並ばすぐらいはした方がいいかな。

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