2008-05-01(Thu)

ビンタの神様

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晩ご飯を食べている時、娘・R(4才)がスープの中にポチャポチャとおかずを入れていた。

せっかくの嫁の手料理が台所三角コーナーに蓄積した残飯のようなカオス状態に。

「食べ物で遊んじゃいけません」

一応叱ってみたところ

「ちがうの!おいしいのよ!Rちゃんのお料理なの!」

逆に怒られてしまった。別にイタズラしているわけではなく、Rなりのグルメであるらしい。その混沌を更にまぜまぜした後、ばくばくと食べていた。

「ほら、おいしんだから」

Rは得意顔であった。ここは料理のアレンジ技を褒めてやるべきなのだろうか。

「えーと、よくできたね。ゲロみたい…いやいやヤミ鍋みた…いやいやいや…」

褒め言葉が見つからぬ。この子の味覚は大丈夫なんだろうか…そっと遠巻きに見守っていると

「あ」

Rがカオススープをこぼしおった。服の上下と床が瞬時にてびしゃびしゃの惨事になったものだから

「何やってんのー!あああああもう服脱いで!」

たちまち嫁がブチ切れた。Rはさっきの得意顔はどこへやら、しょぼーんとなってしまった。

「ちゃんと左手で持たないからこうなるんでしょ?」

嫁がネチネチと説教しながら服や床の始末をする。怒鳴りこそしないが、怒りを抑えているのは手に取るように分かった。そんな時によしゃあいいのに息子・タク(2才)が

「まったくダラダラ食べてるんだから…」

という嫁の説教の尻馬に乗り

「そうだよ!だめだよ!」

とか調子のよい相槌を打ったものだからさあ大変。

「お前はうるさい!」

嫁の内なる怒りを噴出させてしまった。怒鳴られたタクは当然大泣き。

「うわあああああん!パパー!パパー!」

と僕に歩み寄ってきた。そりゃお前が悪いよ、と言いたいところだったが、両親のうちどちらかが怒ったならばもう片方はなだめ役にならねばならない。嫁も僕も怒ってしまったらタクの逃げ場がなくなる…と思った僕は

「よしよし、こっちおいで」

さあ父の胸に飛び込んでおいで、と手を広げた。

「パパー!」

タクが僕の懐に飛び込み、抱きついて来る…そして抱き合う美しい父子愛…と思ったがさにあらず。

ばちーん。

思いっきりビンタされてしまった。

「な、なんでだー!」

「もうパパきらい!」

「お、怒ったのはママだよ?パパはお前を優しく包もうと…」

「パパきらい!」

「なんで父の愛が伝わらないんだあああ!」

まったくとんだとばっちりを食ってしまったものである。息子を庇おうとした僕の思いが、君に伝わる。そう信じていたのに。

「パパはな、今お前にビンタされた頬より心が痛むぞ…」

「うわあああん!パパやだ!」

悲しや。切なや。これほどビンタがこたえたことはなかったわ。親にさえぶたれたことないのに!いや、あるけど。そういえばビンタといえば、アントニオ猪木が「リンダリンダ」を歌ったら

「ビンタビンター!ビンタビンタビンター!」

ってなるっていうネタなかったか。ビンタビンタ、生きているから友達なーんーだー。

結局Rずぶ濡れ、嫁激怒、タク泣きわめきの阿鼻叫喚をどう収めようか、一応一家の大黒柱である僕は考えたのだが…。

困っちゃうなぁ〜。

ビンタ困っちゃう。

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2008-05-02(Fri)

世界一見たい授業

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息子の晴れ姿を見てみたい。

性的な意味での息子の腫れ姿は毎日見ていてまいっちんぐなのだが、今日は仕事が休みなので息子・タク(2才)の未就園児教室に僕が連れて行くことにした。しかし嫁が顔を曇らせていた。

「僕だと不安か」

「タク、まだ慣れてないからみんなで歌う時になると嫌がって『だっこしてぇ!』って泣くよ」

「聞いてるよ。いいよそれぐらい」

「それに引率してるのママばっかりだよ。パパなんていないよ」

これにはちょっと躊躇したが、タクの授業風景を見てみたいのである。

「いいよそれでも。じゃR、タク、行こうか」

娘・R(4才)を幼稚園に送った後にタクの授業なので、連れて行こうとしたところ

「ちょっと待って。やっぱり私も最初だけ行くわ」

結局一家総出となってしまった。大袈裟過ぎる。更に幼稚園に着くと嫁が先生に

「今日はオヤジが付き添いなのでよろしくお願いします」

と断りを入れているありさま。

「あ、どうも、オヤジです」

僕もつられて挨拶してしまったが、何この「一見不審者ですが一応身内です」的な念の入れ方。もしくは初めてのお使い的な扱い。そんなに僕は怪しいOR頼りないのか。それともその両方なのか。

タク
授業直前、ちょっと緊張しているタク。

ようやく嫁が帰って授業開始。タクが泣いたりしたら速やかにフォローせねば…と思っていたら、授業の冒頭で

「今日はなんとパパさんがいます!」

といきなり先生に振られて他の人妻達の大注目を浴びてしまった。タクより先に僕が泣きたくなって来た。当のタクはというと、嫁が「泣くから」と言っていた「みんなで手を繋いで歌」も普通に出来ていたし、名前を呼ばれれば元気に返事するし、

「これは何かな?」

先生が犬の写真を見せた時は、他の子が「わんわん」と言っている一方で

「ちがうよ。わんわんじゃないよ。いぬだよ」

と生意気なことをぬかしやがっていて、タクも逞しく育ったものよ…と余裕をを持って眺めることが出来た。ここまでは。悪夢が訪れたのは工作に移った時である。

「今日は鯉のぼりを作りましょう!」

画用紙に折り紙を貼って鯉のぼりを作りましょうと先生が言う。

「みんな、糊はあるかな?」

「ぱぱ、のりだって」

「はいよ」

道具箱から糊を出してやった。今日のポイントは糊の使い方であるらしい。授業で初めて使うため、糊は紙をくっつけるものです、食べちゃいけませんと丁寧に説明をしていた。それから先生は糊の蓋を開けて指を突っ込み見本を見せた。

「こうして指に糊をつけます。みんなもやってごらん。触るとグチャグチャして気持ちいい〜ん」

先生!そのアクメった喋り方と指使いがエロ過ぎて、オヤジの鯉のぼりも思いっきり滝登りしそうです!

「じゃ、たっくんもやってみようか」

タクの指に糊をでろーんとつけてやったところ

「やだ、ふいて」

どうやら糊の感触がお気に召さぬ様子。

「糊つけないと鯉のぼり作れないぞー」

「パパがやって!のり、やーだー!」

うわーんと泣き出してしまった。しまった。「手を繋いで歌」はクリアしたと思ったのにこんなところにトラップが。大体糊がやだとか言っているけれども、いつも糊よりでろーんとしてるハナクソをいじってるだろうが!

しかし僕や先生がいくらあやしてもタクは泣いたまま。結局これ以降は僕にだっこされたまま授業が終わったのであった。

帰る時には出口で先生がひとりひとりに「さよなら」と言ってダッコしてギュッとしてくれるのだけれども、

「ほら、先生にさよならしなさい」

「やだ」

無条件で若い女性に抱いてもらえるのは幼児の特権であるというのに、大人がそれを求めるとなるとみだらな店に行くしかないというのに、これも拒否。

タク
授業の後、外で遊んでてもまだ泣いてるし。中盤までは絶好調だったのに後半大ゴケ。きっかけが糊だっただけに、

今日のタクはノリが悪かった。

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2008-05-03(Sat)

オムカエデゴンス

息子・タクの引率の次は娘・R(4才)の幼稚園のお迎えである。

過去僕が迎えに行ったことはほんの2、3回しかないので緊張感が高まった。保護者証明証を身に付けているがそれだけでは不安で、不審者扱いされやしないかとビクビクと幼稚園の門をくぐると、

「あ、こんにちは」

Rのクラスメイトのママさんを見つけようやく緊張が少し緩む。

「せんせいさようなら!みなさんさようなら!」

どうやら授業が終わったらしく、教室から終わりの挨拶が聞こえてきてノスタルジックな気持ちに包まれた。僕もよく

「先生さよおならブー」

とかやったものである。

やがて教室から続々と園児達が出てきた。へたすりゃ22世紀まで生き残っているであろう小羊達の群れ。おじさんには眩しすぎる。

Rはひときわ小さいので群れに埋もれて顔も見えないだろうなあ…と探していたら、Rの仲良しモナちゃんの後ろに、帽子だけが見える小さな姿があった。あれがRに違いないとその帽子の動きを追っていたらようやく顔が見えた。やはりRだった。

「パーパー!」

目が会った途端、パッとこの上ないくらい眩しい笑顔に変わり、飛んで来てくれた。Rのこの全身で喜ぶさまは父親冥利に尽きる。多分一生忘れないだろう。将来ボケてからも

「わしがRを迎えに行ったらな…そりゃもうすごい笑顔でな…」

と毎日言ってそうな気がする。それだけ嬉しかった。

帰る前に少し幼稚園の園庭で遊んでいると

「ねえねえRちゃんのパパ!みてみて!」

Rの友達みっちゃんが僕を呼ぶ。こっち来て!と逆ナンされたので付いていくと、そこは鉄棒。

「わたし、さかあがりできるんだよ!」

くるりと見事な逆上がりを見せてくれた。スカートの制服だからパンツ丸出しで。第三者が見たら

「不審な男、幼稚園に侵入し幼女をたぶらかしパンツ鑑賞」

などと思われないだろうかとちょっと心配。しかし逆上がり自体はとりあえず凄い。Rは鉄棒やその他器械体操はことごとくトロい。でんぐり返しすら出来ないのである。僕はまんぐり返しが得意だというのに。

「すごいね〜。いっぱい練習したの?」

「パパと練習して出来るようになったの」

「そうか。みっちゃんは偉いなあ」

みっちゃんが得意気にクルクルと回る様子をRはボーっと見ていた。なんというかこう、ライバル心というか、みっちゃんが出来るなら私も!という向上心があればRの上達も早いのに。Rにはそういう負けん気がないのだろうかと思い、聞いてみた。

「Rちゃん、君もみっちゃんみたいに出来るように練習してみる?」

「いやーん」

皆無だった。

「パパ、コレ持ってて!」

その後Rは僕に帽子やカバン、全ての荷物を僕に押し付け気が済むまで遊び倒したのであった。その間僕はただひたすら門で立って待つ。なんかヒデ爺になった気分であった。およそお迎えというのはこのようなものなのであろうが…。

立ってるものは親でも迎え。なんつって。

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2008-05-04(Sun)

天狗様の仕業じゃ

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東京・高尾。

ミシュランガイドで何故か三ツ星観光地となっていた高尾山。ここは嫁実家に近い。

「ぜひいらしてはどうですか」

と嫁両親が僕の母を誘ったので一族郎党で出かけることになった。

出かける時は生憎小雨が落ちていていたが、現地の駅に到着した時には雨は上がってい、持ち直しそうな気配。

「俺は晴れ男だからさー、止むと思ってたんだ」

駅で合流した嫁父が得意気に言った。ところがケーブルカーで登ってみると山の上は思いっきり雨ザーザー。娘・R(4才)と息子・タク(2才)は雨イヤーと暴れてギャーギャー。僕はケツ毛ボーボー。

嫁父の晴れ男効果を打ち消したのはRであろう。Rは台風上陸の晩に生まれた「嵐の女」。嫁父が「晴れ男」と口にしたからにはRの効果も出てしまったに違いない。

ケーブルカーを降りてすぐにあった「十一丁目茶屋」というお茶屋さんでひとまず雨が上がるのを待つが、一向にその気配はない。十一丁目どころか地獄の一丁目のような荒れ具合になってきた。退屈なので子供たちと他愛のないことを喋る。

「この山はな、天狗さんがいるんだよ」

「てんぐ?てんぐー!グーグーググーグコォー!」

しまった。エド・はるみを発動させてしまった。嫁父・嫁母にはこれだけは見せまいと思っていたのに…。

「お前らお笑い番組見せすぎだー!」

ふたりとも大爆笑。言い訳がましいが、2、3回しか見せてない。それなのにアンキパンを食ったかのように丸覚えしてしまったのである。

結局山頂を目指すことなくそのまま下山。

「こんどはどこいくのー?」

僕らはどうでもいいが、体力を持て余した子供たちをどこかで遊ばせなければ可愛そうであった。遊びたがりの欲求を、ヒマを持て余した有閑マダムの如くムラムラと溜め込んだ状態はあまりにも危険。

「雨でも遊べるところないかなあ」

「じゃあショッピングセンターのキッズコーナーでも行くかい」

ということで、高尾から車で30分ほどの巨大SCに連れて行ってもらった。巨大な売り場を探し回っていると、なるほどキッズコーナーらしきスペースがあった。しかし遊具も何もなく、がらーんとしている。そこには一枚の張り紙が残されており

「4月29日で営業終了しました」

ガビーン。

「どうすっか」(僕)

「どうすんべ」(母)

「あたしキハチのソフトクリーム食べたい」(既に目移りしてる嫁)

山は雨だわ街は不景気だわ踏んだりけったりのゴールデンウィークになってしまった。

東京・高尾…。

東京・タカオ。

来年のGWは香港・マカオぐらいにしたいものである。

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2008-05-05(Mon)

栃木乙女ロード

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昨日高尾で今日栃木。僕の故郷に帰っている。

佐野ラーメンをたらふく食った後、近くの公園で娘・R(4才)と息子・タク(2才)を遊ばせた。

R
野の草が一面に生い茂る中で、腕飾りと冠を作ってRの乙女度アップ。

この公園は人工の川が流れており、暑いこともあって既に何人もの子供が水に入っていた。中には素っ裸の子も。タクが指差して

「あっ!ちんちん!」

「お前にもついてるだろ!」

その子達に誘われるようにRとタクも水の中にじゃぶじゃぶ。カエルのように跳ね回るタクとは対照的に、Rは川のそばの草っ原にバケツで水をかけていた。

「それは何をしているのかな?」

と聞くと

R
「草に水をあげてるの。お花がいっぱい咲きますようにって」

これまた乙女度アップのことを言うではないか。僕もつられて乙女な心境になり、四つ葉のクローバーでも探すか、という気になった。しかし地べたに四つん這いになって探していたところに嫁がやって来て

「何その四つん這い。なんかカンチョーを待ってる人みたいだよ」

まったく趣のないひとことを放った為乙女モード終了。乙女の天敵はオバサンだということを忘れていた。更にイヤなことには僕の真似をして嫁も四つ葉のクローバーを探し始め、

「あら、もう見つけちゃったわ。あなたより早く。おーほっほっほ。おーっほっほ」

公園脇の県道を爆走する暴走族(都会では絶滅した古き時代の暴走族が栃木では未だ存在する)の音を打ち消す程のでかい声で大笑いするんである。

「私のほうが後から探したのに先に見つけたわ。おーほっほ、おーっほっほ…」

「黙らっしゃい!」

どすっ。

「ぎゃあああああ!」

むかついたのでカンチョーしといた。

「でもね私ね、昔から四つ葉のクローバー探すの得意だったのよ」

という嫁。そのわりには幸薄そうで生活疲れした売れない演歌歌手みたいな顔をしている…と感じるのは僕だけであろうか。苦労をかけているという負い目があってそう映るのかもしれない。いつもすまないねェ。

苦労婆。なんつって。

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2008-05-06(Tue)

わんぱくでもいい、それらしく育って欲しい

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R
連休なのでイースター島に行って来た(大嘘)

本当は栃木県壬生町にある「とちぎわんぱく公園」に行って娘・R(4才)と息子・タク(2才)を遊ばせた。この公園は凄い。

何が凄いってまずべらぼうに広く、遊具が豊富である。滑り台やアスレチックといった一般的なものから、果物のおもちゃと本物のレジがある「お店屋さんごっこ」コーナーなどの風変わりな施設もある。夜は大人用に「お医者さんごっこ」が出来…すいませんこれも嘘である。

そして「わんぱく」と名前が付いていても子供向けだけの公園ではない。元花博会場だっただけあって素晴らしい花の庭園が存在する。東京で言えば新宿御苑や昭和記念公園のように、有料でもいいくらいのレベルなのにここはタダ。太っ腹だよ栃木県。

更には公園のキャラクター。えてして地方のお上が主となって作るイメージキャラクターは

せんとくんとつか再開発くん
「せんとくん」や「とつか再開発くん」のように、何かが狂って何処か間違っているキャラになりがちである。だがここの場合は

ピッピくん
ピッピくん。スタジオジブリ製作。どんだけリッチなんだ栃木県。更に更にGW期間中のイベントで、

「公園内の3つのピッピくんスタンプを探してね。もれなくピッピくんストラップをプレゼントします」

という豪華(?)景品付きであった。このような素晴らしく広い公園でRとタクは遊びまくった。しかし遊びまくったのはいいのだが、

「はい、トイレはそこね。ここはキッチンね」

せっかく広い公園なのに、チマチマチマチマとままごとで遊んでいるのである。動いている範囲はちょうどウチの中ぐらいのスペースで、僕と嫁の涙を誘った。

「それにしても…ここって子連れ100%だね」

と嫁が言った。見回してみると確かにそうである。カップルで来ても遜色のない美しい庭園があるけれども

「やっぱりデートで『わんぱく』公園に行こう、はないだろうなあ…」

わんぱくになってタンパク質放出するのは夜になってからだよよウヒョヒョ…と白昼からみだらなことを考えてしまった。その一方で

「今度はRちゃんがおかあさんでパパはおにいちゃんね」

「まだやるかお前」

しつこくままごとを続けるRであったが、公園施設の多彩さに救われいろいろな遊びも出来た。

タク
イギリス警官にコスプレするタク。

Rとタク
何故か恐竜もいた。これはティラノサウルス。

R
これは捨て子サウルス。

午後3時半ごろまで遊び倒したがとても回り切れなかった。また訪れたい素晴らしい公園である。帰り際、僕は律儀にピッピくんスタンプを3つ集めていたのでそれを係員に渡した。

「あのー。これでストラップくださいっ」

「あ、すいません。景品なくなっちゃって。てへ」

てへじゃねえ!

僕の苦労が…。パパ頑張ってスタンプ探してプレゼント貰うぞーって子供達に言ってしまった僕の立場は…。頭の中が真っ白になった。

公園だけに頭がス・パーク。なんつって。

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2008-05-07(Wed)

ナチュラルハイ、飛びます飛びます

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今日も今日とて公園へ。

「みかも山公園」というところに行った。娘・R(4才)と息子・タク(2才)から

「やっちゃん」

と呼ばれている弟が車を出してくれ、出発する時に子供達が

「やっちゃん、おねがいしまぁす」

と揃って叫んですっかり幼稚園バス気分。公園に到着すると、ここもまたバカ広いために園内を走る汽車で移動。スタッフのおじさんおばさん達が栃木弁丸出しで

「早く乗んねえと行っちまうどー」

「なにモタモタしてんだほー」

「おばちゃん、車掌だから笛吹くどー」

とまくし立てるファンキーな暴走トレインであった。

遊び場に着いて娘・R(4才)と息子・タク(2才)が一番はまったのは、ふわふわドームという山のような大きなトランポリン。

Rとタク
飛び跳ねるRとこけるタク。

何かに取り憑かれたように跳びまくっていた。この日はめちゃくちゃ暑く、ふわふわドームも白いもんだから日光の照り返しがすごいもんだから、子供達に付いて遊んでいた僕も頭がクラクラしてしまった。

そのうちタクが

タク
「はっ」

とか

タク
「ほっ」

とかかっこつけポーズを取り始めたかと思ったら、次はなんだか知らんが

「今日はごめんね」

と謝り始めたので

「うわあああ。タクがバグって来た。もうやめた方がいい」

このへんで遊びを切り上げることにした。

R
帰りの汽車を待つ間に、イルカに乗った少女。

帰りの車の中でも

「やっちゃん、おねがいしまぁす」

と大合唱し家路に就く。もうGWは終わろうとしている。

「GW中はなんだか栃木公園巡りの旅になってしまった」

そんなことを嫁に話すと

「充実した連休でした」

と言っていた。まあ確かに充実した連休であったが…あっまぐわうの忘れた!

やっぱり公園より妖艶が好きである。

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2008-05-08(Thu)

ケイコとヒデブ

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僕の実家にはエレクトーンがある。母が趣味で買ったもので40万もした。

「おばあちゃん、体ぼよんぼよん」

と娘・R(4才)に言わしめたぽっちゃり(控えめな表現)体型の母が弾くさまは、まさに豚に真珠エレクトーンなのだがそれは言わぬがフラワー。

「Rちゃん、せっかくだからやってみよっか」

実家にいる時、嫁が娘・R(4才)を弾いてみるように誘っていた。

「やる〜」

R
エレクトーンに目新しさを感じたのか、Rはすぐ飛びついた。ウチは貧しいのでアンパンマンのおもちゃキーボードしかないのだ。

2オクターブぶんの鍵盤しか弾けず、7オクターブの声域を持つマライア・キャリーに余裕で負ける。嫁はいつも僕のまぐわい要請を断るのでマラ嫌キャー…リー…。

「レーミーレー、はい、レーミーレー」

嫁がテキストを引っ張り出してきてRに教える。それを聞きつけた息子・タク(2才)が隣の部屋から走って来て

「みふぁみふぁそらそら、そらしどー!ぎゃははははは!」

「どどどどど」という絵本の本文を叫び、また隣の部屋へ走り去って行った。この子は頭が良いのかおバカなのか未だ分からぬ。

僕もテキストを一冊手に取ってみた。茶色に変色し、メモがたくさん書かれた古いテキスト。

「それ、お前が使ってたやつだよ」

と母が言った。

「あ、そういえば」

僕は幼稚園の時エレクトーンをやっていたのである。その時使っていたのがこれか…と改めて見てみたが、楽譜まるで読めない。こんなオタマジャクシみたいなのを読んで音にしていたなんて信じられない。

今の僕ではオタマジャクシといえば、生殖の際に必要になってくる例のアレしか連想できず、そしてエレクトーンじゃなくてエレクチオーンしている毎日である。30年の時の流れは残酷である。

あの頃の技はもう取り返せないけれども

「ちょっとパパも弾いてみよっかな…」

久しぶりに鍵盤に触れようとしたら

「だめ!」

Rに怒られてしまったので指を咥えて眺めることにした。

「はい、よくできましたー。じゃあ練習おしまい」

しばらくすると嫁がそう言ってテキストを自分のバッグにしまった。おや?テキストは母のものではなかったのか?それに「練習」って何の練習だ?

「練習…なの?」

思わず嫁に聞いてしまった。

「うん。ほんとはピアノでやらせた方がいいんだけどねー」

ほんとは?ピアノで?一体何の話なんだろうか。ひょっとしたら僕はとんでもない見落としをしているのかもしれない…と恥を忍んで嫁に尋ねてみた。

「あのー。もしかしてRってピアノ習ってるの?」

「そうよ!今更なに言ってんの!」

ひでぶっ。なんということだ。どうりで嫁が熱心にやらせてるはずだ。

言い訳になるが、Rはこれまでリトミック教室に通わせていた。しかしそこはリトミックだけで終わらず、3〜4才まではリトミックで音楽の楽しさを覚えさせ、それからピアノを習わせる…という最終的にはピアノ教室なのである。既に4月からピアノに移行しており、知らぬはオヤジばかりなりだったのである。ていうかそういえばそんなこと聞いてたけど忘れていた。

わが子の習い事を知らないなんて、ピアノだけに、

オヤジの黒鍵に関わるでしょう。

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2008-05-09(Fri)

お子様ピンチ

ある日のファミレス。夜はセックスレス(どうでもいい)

娘・R(4才)が

「お子様ランチたべたい!」

と言うので頼むとオモチャが付いてきた。するとそれを見た息子・タク(2才)が

「たっくんのおもちゃは?たっくんのおもちゃはぁ?」

当然駄々をこね始めたので困ってしまった。ところが店の人が

「どうぞ」

タクにもオモチャをくれたので大喜び。お子様ランチひとつ、しかも380円なのにチープなオモチャとはいえ2つもくれるなんて、採算取れているのだろうか。おそらくお子様ランチというのはえてしてサービス品なのだろう。そのぶん大人にガッツリ食ってもらえばよいのだ。

パズル
この日もらったのは組み立てるとボールになる立体パズル。これはタクやRには難しかった。

「パパやってぇ〜」

と泣き付いて来たので僕がやってみたのだが…あれ、ちょっと、え、どうなってんの。

「嫁やってぇ〜」

父の頭、お子様ランチ以下のポンチと判明。僕はもう二度とやるまいと心に誓ったが、子供達はさすがに遊びの天才である。Rもタクも組み立て出来ないなら出来ないで、彼らなりに独自の遊び方を考えていじくり倒していた。

Rなどはボールを胸に入れて

「みてみて〜。おっぱい」

巨乳4才児となっていた。これをやるなら絶対アレをやるに違いない…大体Rの行動パターンは読めている。決してファミレス内でやるべきでない恥ずかしい行為であるアレは、絶対制止しなければならない、と親の直感がぴぴんと走り

「R、それ以上やっちゃダメだー」

と止めたのだけれども

Rエド・はるみ
「おっぱい飲ーみたーいの?」

うわああああ。やっぱりやりやがった。みんなが笑ってる〜お日様も笑ってる〜。るーるるるるっるー。娘は能天気〜。

「Rっ!よそ様で恥かかせるんじゃないよっ」

「たっくんのボールもかして〜。おっぱい2個にするの」

「いや、もういいからね…まじで…」

お子様ランチがお子様ハレンチになってしまいましたとさ。

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2008-05-10(Sat)

どうしたの?うん ちがでたの

娘・R(4才)は便秘っ子である。

子供の頃の僕もそうだった。つまらないところばかり似るものだ。

便秘なのにつまらないとはこれ如何に。

なかなか出ることがないのでいざ「その時」が来たとなると、僕の喜びもひとしおである。キャイキャイはしゃいでたRが急に

「ん…」

DIOに時を止められたが如く動きがピタリと止まり、やがてプルプルと小刻みに体を動かし始めたらその前兆。お、やっと来た!とばかりに

「それR、トイレ行くぞ!」

ふんばり地蔵と化したRを抱え込んでトイレへ。そしてトイレで海亀産卵シーンばりの格闘が展開される。便秘なだけあって、成果物はいつも感動大作巨編となる。

「よかったなー。やっとでたなー」

とRのお尻を拭いていると、トイレの扉をバァーンと開けるものがひとり。

「Rちゃん、うんちでた?」

息子・タク(2才)である。

「うん、でたよー」

「うんちみして!」

ええええええ。

「いや…すぐ流しちゃったからね」

普通見るもんじゃないだろ…と我が子の将来を「スカ」とか「トロ」とかそんな言葉が付く用語を思い浮かべながら心配した。

「そうだよ、くさいからながしちゃったよ」

Rも臭い物には蓋をしろ理論でタクに言い聞かせる。しかしタクは

「うんち、見たかったああああああ!」

うわあああんと大泣きしてしまったのである。どんだけうんち好きなんだ。アラレちゃんかお前は。まったく泣くほどでもないだろうに。

うんちが見れなかったので泣きました、って…。これからのタクの人生、何度も泣くことがあろう。しかしいくら泣こうがおそらくこれが生涯「泣いた下らない理由」不動のナンバー1になるのではないだろうか。

お通じがあったのに下らないとはこれ如何に。

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2008-05-11(Sun)

シークレット・シークレット

朝起きると娘・R(4才)がそっと耳打ちして来た。

「あのね、ママとたっくん(2才の息子)には秘密ね。Rちゃん、ホットケーキ作るのよ」

何故秘密にする必要があるのか分からなかったがとりあえず

「分かったよ。ふたりだけのヒ・ミ・ツね☆」

鼻の頭をツンと突いて返事をしておいたら5分後、嫁が

「Rちゃーん、ホットケーキ作るから台所おいでー」

「はーい」

全然秘密じゃないじゃん!ホットケーキだけに、蜜と秘密は欠かせないってか。ていうか単に秘密を作ってヒソヒソ話をしてみたいお年頃なのだと思った。

ともあれ、娘がお料理する姿に惹かれない父親はいない。僕もRがボウルに入れたホットケーキミックスをまぜまぜしているところを後ろでウロウロしながら覗いていると、

「昨日モナちゃん(Rの幼稚園クラスメイト)のお弁当がホットケーキだったんだって」

横でアシストしている嫁が語った。だからRにもホットケーキブームが到来しているのだろうか。

「で、そのケーキってモナちゃんパパが焼いてくれたんだって。偉いわあ」

ボンカレーしか作れないボンクラーな僕への当て付けだろうが、その誘いには乗らぬ。

「そうだねえ。偉いねえ。ホットケーキなんてなかなか作れないよ」

適当にスルーすることを試みたら

「誰だって作れんのよ!Rだって今やってるでしょ!」

と反撃されギャフン。僕は料理を知らないので難易度も分からないのだ。嫁は更に

「ま、でもあなたは作れないでしょうけど」

しれっとした笑みを浮かべて追い討ち。台所は女の戦場…完全にアウェーの僕は最早これまでとトンズラすることにしたが

「ねーねー!パパ見て!」

Rの「私を見て」攻撃に捕まってしまった。Rはカカオパウダーの袋を持っていた。チョコ味のホットケーキも作るようである。パウダーを投入するところを僕に見て欲しいのだろう。

「はいはい、パパ見てるよ。その茶色い粉は何かな?」

「おかかパウダーなのよ」

おにぎり作る気か。

一方でタクは何をしていたかというと、隣の部屋で畳んだばかりの布団に潜り込んで遊んでいた。

「たっくんもお料理するか?」

「やだ」

お、血は水より濃しってやつ?どうやら我が血を引く男は料理を拒絶するらしい。僕もタクもホットケーキぐらいは作れるようになった方が…いいよねえ。

とりあえず僕らにはホット性器があるのさ。

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2008-05-12(Mon)

ハルマゲウドン

日曜日の午後、家族でうどん屋に入った。

娘・R(4才)はショーケースにあるお子様うどんを見つけ

「これがいい」

と目を輝かせていた。オマケのおもちゃも一緒に飾られていたのでそれに目を付けたのであろう。息子・タク(2才)はまだそんなに食べられないので嫁と僕のうどんを分けっこする腹積もりである。

早速店の女の子が運んで来た。メガネっ娘で結構可愛い。ギザカワユス。メイド喫茶にいたらメイド服が良く似合いそう…などと鼻の下を伸ばしていたが、このメガネっ娘が曲者であることに後に気付くことになる。

Rとタクのためにスプーンとフォークを持って来てくれたのだが、Rにはスプーンとフォーク1本ずつ。タクには…スプーン2本。何故フォークがないのか。ブッチャーが全部フォークを持って行ってしまったとか。

スプーン1本は普通に使うとして、もう1本は何に使えばいいのだろうか。視力検査か?

「あのー、スプーンだぶってるんでフォーク下さい」

とメガネっ娘に言うと

「あらあすいません!」

と慌てていた。このドジっ子ぶりもなかなかメイド喫茶向けであるな…とこの時はまだ鼻の下を伸ばす余裕があったのだが、なかなか持って来ない。他の客のオーダー取ったり料理を運んでいる。

「忙しいんかね」

「いや、忘れ去られてると思う。もういいよ」

嫁は自分の箸でタクに食べさせていた。タクは食べるだけ食べて

「もうごちそうさま」

と呟いて速攻寝落ち。上げ膳据え膳で食べたいだけ食べ、寝たくなったら寝る。こういう人生、いいなあ…。

んじゃ帰るべか、とお金を払う時はメガネっ娘ではなく別の店員であった。

「パパ、おもちゃは〜?」

Rが僕の腕を引っ張って、そういえばお子様ランチのオマケをもらっていない。お会計の時にくれるのだろうと思っていたが、

「ありがとうございました」

レジの店員はそのままスルー。

「あれ、おもちゃないんすか?」

と聞いてみると

「え、まだ差し上げてなかったですか?」

慌てて奥から持って来てくれた。これも配膳時にメガネっ娘が忘れていたのであった。あのメガネっ娘。ちょっとボケ過ぎだろ…。可愛いふりしてあの娘、わりとやるもんだねと…恐ろしい子!やはりあの子はメイド喫茶向けだろう。

「ご主人さま、お許しください」

とかメイド服で言ってくれれば、メイド喫茶としての見せ場にもなるし、さすれば

「許さん、スカートをたくし上げて四つん這いになれ」

おしおきだべ〜とか言ってゲヘヘ…いや、それはもうメイド喫茶でなくて別の店である。

うどん屋じゃなくて愚鈍屋になってしまった。

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2008-05-13(Tue)

ユーフォーキャッチャーフォーユー

ピカチュウ100匹とか「どこでもいっしょ」のトロを50匹とか…。

かつてはゲーセンのUFOキャッチャーで狂ったように集めたものだが、子供がいる身となってはゲーセン自体ご無沙汰である。しかし子持ちであることが逆に引き金となり、久しぶりにやってしまった。

今日、なんか知らんが気紛れで入ってしまったゲーセンのUFOキャッチャーで、プリキュアのキーホルダーを見つけてしまったのである。プリキュアは娘・R(4才)と息子・タク(2才)が大好きなアニメ。

これをお土産にしてったら喜ぶだろうなあ…と思ってたら、いつの間にか100円玉を入れ血眼になって操作していた。プリキュアを狙う30代男。これって端から見るとどう映るのだろう。

ルックスがイケメンの場合→お子さんのために頑張ってる素敵なパパ
ルックスがアキバ系の場合→アニメオタおやじ

どう考えても僕は後者なわけで、UFOキャッチャーの前に佇むクリーチャーであり…それに気付いたのは400円ほどでゲットした後であった。でも後悔してないもん。

ミルキィローズキュアアクア
首尾良くRの好きなミルキィローズとタクが好きなキュアアクアを手に入れることが出来、翌朝早速子供達にあげた。

「みるきぃろーずだ!」

「あくあだ!」

2人とも大喜びで、やれ戦いごっこだおままごとだと遊び始めた。ひととおり遊んだところで

「じゃ、そろそろ着替えるぞー」

パジャマから着替えなさい、としたところRは素直に頷いたが

「やだ」

タクが拒否の姿勢。タクはいつも「(着替えは)ママとがいい」とか「ちんちんいたい」などと言っては僕から逃げようとする。そこで僕はキュアアクアを取り、

キュアアクア
「アクアのお願い。たっくん、着替えて」

と言ってみると

「は〜い」

超素直な子になり、

キュアアクア
「たっくん、がんばって」

と励ましてみると、

「がんばる!」

やまだかつてない恐ろしい速さでパジャマを脱ぎ捨ててしまった。まるでまぐわい直前の僕の姿を見ているようであり、血は争えないブラッド・キャント・ファイト。今度からこの手を使って言うことを聞いてもらおう。

UFOキャッチャーが息子キャッチャー&レクチャーにもなったというお話でしたとさ。

めでたしめでたし。

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2008-05-14(Wed)

レモン+牛乳=栃木

全国で最も影が薄い県、それが我が故郷栃木なんだそうだ。

危機感を抱いた県の経済団体が、存在感最下位脱出キャッチフレーズを募集したそうだが、

「来てみたら住みたくなった栃木県」

これまた影が薄くて誰も覚えなさそうなフレーズを1位に選んでしまい、自ら証明してしまったようなものである。地元の兄ちゃんには

栃木のヤンキー
栃木のヤンキー

さわやかにこんなこと言われてしまうし…ていうかこんな絵に描いたような古き良きヤンキー、栃木とはいえ未だ生息していたことに驚いている。頭どーなってんだ。ホームセンターにいたら普通に特大タワシとかいってお買い上げされてしまいそう。

僕の実家のような栃木の中でも更にド田舎ならともかく、この取材場所はおそらく宇都宮のオリオン通りという、栃木一の繁華街なのに…。

「ないんだな、それが」とか言わねえでちっと考えてくれっけ。田舎な栃木が嫌で東京に出てきた僕が言うのもなんだけれども、離れてこそ良いところに気付くこともある。栃木の真の魅力とは、とちおとめでも宇都宮餃子でも佐野ラーメンでもなく、

レモン牛乳
ズバリ、レモン牛乳である。

栃木限定のこの飲み物、普通牛乳にレモン果汁を入れると分離してしまうが、そこは栃木の革命的技術、レモン0個分のビタミンC、すなわち「無果汁」で解決している。

牛乳に黄色4号をぶちこんだ、絵の具のようなケミカルな黄色。飲むと子供用風邪薬の如き一抹の不安が残る甘さと共に、成分不明のザラザラした舌触りが残る。食品衛生にうるさいこのご時勢で、昭和時代の駄菓子のような怪しいおいしさが魅力なのである。

僕の母も高校時代に飲んだことがあると言っていたので、少なくとも40年の歴史はあるはず。栃木では吉牛よりレモ牛の方が有名なのだ!(これはちょっと持ち上げ過ぎた)

だから冒頭のような陳腐なキャッチフレーズはやめて、レモン牛乳を平山あや(栃木出身)に飲ませて

「私のキスはレモンの味。栃木県」

とかイメージCMを流せば知名度がガンガン上昇するに違いない。

さて、そんな栃木で育って60余年の母から唐突に宅配で送られた物があった。

レモン牛乳ケーキ
レモン牛乳ファミリーのニューカマー、レモン牛乳ケーキ!

こんなものが新発売されていたとは、と大いに驚き

「ありがとう、でもなんでコレ送ってきたの?」

早速母に電話してみると

「お前が好きそうだったから」

ちぇー。母さんは何でもお見通しだよ。

箱を開けてみるとけっこうでかいケーキが入っていた。

レモン牛乳ケーキ
適当に切って皿に乗せるとこんな感じ。早速パクリと食べてみたら…さすがレモン牛乳を名乗っているだけあってケミカルなお味。チーズケーキに無理矢理人工的なレモンの香りを入れまくった感じである。

期待を裏切らない怪しいおいしさだったけれども、娘・R(4才)や息子・タク(2才)にもあげるとなると、迷ってしまう。幼児にドクターペッパーを一気飲みさせるような、いかにも不健康そうなものを与えることへの不安を感じる。だから子供達が寝た後にこっそり食べてみたのだけれども…。

レモン牛乳。与えるべきか与えざるべきか。それが問題だ。

疑問牛乳。なんつって。

嫁に言ったら「絶対食べさせちゃダメ!」とか言われたりして。

レモンだけに、口を酸っぱくして。

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