2005-08-01(Mon)

踊るアホウに酔うアホウ。潰れて記憶が飛ぶアホウ。

高尾の嫁実家にいた土日。隣駅の西八王子というところで
阿波踊り大会が開催されたので行ってきた。

阿波踊りは有名な高円寺のそれと比べてとても小さいが、
しかし去年と同じく嫁の叔父の家に集まって、駅前まで
歩いて見に行った。

阿波踊りダンサーズが街中を踊りながら練り歩くと、娘・R
(もうすぐ2才)も真似して手をヒラヒラとさせて踊っていた。

「Rが踊った!見て!」

まるでクララが立った時のハイジのような驚きをする嫁に
苦笑いしながらも、去年来た時はまだRは歩けなかったん
だよなあ…としみじみ感動する僕であった。

去年と変わらぬイベント。しかし見る側は少しずつ変わる。
Rはひとりで踊ってるし嫁のお腹には新たな命が宿っている。
また来年見る時はRも嫁も、そして新たな子も変わっている
だろう。おそらく僕も…。

そんな感慨に耽りながら再び嫁叔父の家に戻って宴。しかし
嫁叔父だけは変わっていなかった。このお人は僕にとにかく
酒を飲ませるのである。

ジョッキを持たされたら最後、わんこそば食ってるんじゃないん
だからと言いたくなる程ビールを注ぎまくるのである。最初の
数杯はスイスイと飲めるからまだよいが、ビールの空き缶が
ゴロゴロと床に転がってる頃になっても注ぐペースを落とさない。

「kajilin君、ほれ」

「いえ、まだジョッキにほとんど残ってますので…」

「空・け・て」

「ヒイイイ!」

「kajilin君、コレ冷えてるから」

「いえ、でもついさっき…」

「飲・ん・で」

「ヒイイイ!」

いつもニッコリ笑って注いで来るが、有無を言わさぬ威厳がある。
このお人はきっとニコニコ殺人団に違いない。このようなやりとりが
何回続いただろうか。僕の記憶は飛んだ。気付いたら嫁実家の布団で
寝ていた。目覚めると既に空が薄明るかった。

頭の中にうんこが詰まったかのような鈍痛と嘔吐感。そして自分
でも分かる自分の酒臭さ。横でRが僕にしがみ付くように寝ていた。
いつもは嫁にべったりなのに。酔っ払いにまとわり付くとは蚊の
ような娘である。

Rをそっと引き離して思い出そうとしたが、どうやって嫁叔父の家
から帰り、どうやって寝たかまるで思い出せない。

ふとデジカメを見ると、嫁の祖母の寝顔写真とかありえないもの
撮ってるし。何をやっていたというのだ僕は!酔っ払って何かやら
かしちゃったのではないか、とゲロと共に不安が湧き上がって来て
トイレに駆け込んだ。しかしみんな嫁叔父のせいである。

だーれのせいでもありゃしない。みんなオヤジが悪いのさ。

阿波踊りの後は、ビールの泡溺れが待っていた夜であった。




2005-08-02(Tue)

あなたがわたしにくれたもの。

嫁の実家で迎えた日曜の朝。

嫁は実家改築後の未整理の荷物を部屋に篭もって
整理していた。娘・R(もうすぐ2才)も物珍しそうに
その荷物たちを覗いていた。

僕は二日酔いに苦しみ、土佐衛門の如く座敷に
ぐったりと横たわっていたが、Rがちょこちょこと
中華帽を被って歩いて来た。

「ははは、ママの部屋から持ってきたのかな?」

いや待て。この帽子には見覚えがある。いつ、どこで
見たのだったか。

「それはあなたが私に初めてくれたプレゼントなのよ」

後からやって来た嫁が答えを言った。はてそうだったか。
言われてみれば昔、中華街で買った記憶があるような
ないような。

しかしまだ付き合って日が浅かったであろう嫁に、何故
こんなキョンシーかゼンジー北京ぐらいしか似合いそうも
ない帽子を初めての贈り物として選んだのだろう。過去
の自分の愚かさが憎い!

かつての贈り物たちは、帽子以外にもゾロゾロと出て来た。
殆どがキャラクター物ばかり。おじゃる丸、トロ、ピカチュウ、
ウゴウゴルーガ…オタクな物ばかりである。

電車男だってもっとマシなもん贈ってるぞ!こんな物ばかり
贈られ続けたにも拘らず、僕とツガイになった嫁も思えば
不思議な奴だ。練馬七不思議のひとつぐらいにはなれる
かもしれない。

かつて女性に贈った物と、時を越えて再会。これだけ
まとまった形の体験は初めてであったが、決して

「うふふ、懐かしいねえ」

などと呑気にノスタルジーに浸れるものではなかった。
かつての自分の愚かさや若さが滲み出ているのだ。
過去に書いた恋文を目の前で朗読されるような恥辱
プレイである。

勿論こんなイロモノの贈り物だけではない。結婚直前に
嫁が心からねだってきた物があった。

それは「愛してる」という言葉で、僕はそのような甘ったる
くも白々しい言葉は死ぬほど嫌っていたのだが、脂汗を
流して言った。必死で贈ったあの言葉も、まだ何処かに
しまわれているのだろうか。

「私、Rと月曜まで実家に泊まるから、あなたはひとり
 で帰ってね」

「ひどい!」

やはりとっくの昔に捨てられているのかもしれない。




2005-08-03(Wed)

僕は泣いちっち。横向いて泣いちっち。

嫁の実家で過ごした週末。案の定嫁は里心がついて長っ尻
になり、月曜まで泊まると言い出したので、仕事がある僕
だけ家に帰ることになった日曜の夕方。

義母が車で駅まで送ってくれた。嫁と娘・R(もうすぐ2才)も
見送りに同乗。暮れなずむ駅前の風景はとても鄙びており、
これからひとりになる僕の寂しさと共鳴して星がホロホロと
瞬いた。

「じゃあね。ばいばい」

車から降りてドアのガラス越しにRに手を振った途端、見よ、
Rが両手をこちらに広げてぎゃんぎゃん泣くではないか。

「うわあああん!うわあああん!」

「R!ごめんよ!寂しいんだね!でもまた明日会え…」

ぶおおおおおおおおおおおお!

義母がものすごいアクセルを噴かし、車はあっという間に
消えていった。とっととRに別れを忘れさせるための義母の
機転であろうか。だが僕はもう少し別れの時間が欲しかった。
義母はドライである。未だに掴めないところが多い。

それでも今しがたのRの姿が脳裏に強く焼き付いた。手を
こちらに差し伸べていたR。きっと僕と別れたくなかったに
違いない。だっこして欲しかったに違いない。

涙がぼろぼろと出てしまった。義母に劣らぬ程ドライな
この僕が涙を流すとは。タイタニックでディカプリオが
死ぬるシーンでも

「そういやパイパニックって風俗店があったよなあ」

と鼻糞ほじっていたクールビューティーの僕が、涙。

すれ違うおばさん3人組が僕の顔を覗いて行く。失礼な。
三十路男の涙の重さをなめんじゃねえ。よるなさわるな
はじけてとぶさ。

人の親になるとこうも涙脆くなるのだろうか。僕は18で
ひとり暮らしを始めた。その初日、親と別れの挨拶をした
時に、母は泣いた。その時僕は苦笑いしたが、あの母の姿が
今の僕だ。

そして見ることもなく別れた子がもうひとり。3年前のこの日、
嫁のお腹にいた命がなくなったことを思い出した。今お腹に
いるトロ(胎児名)に響く気がするので口に出さなかったが、
嫁も今頃泣いているのではないだろうか。

東京の 西と東に 泣き別れ、か。

明日になればまた家族一緒さ。

しかし家に帰ってからは孤独に耐え切れず、Rが歌って踊っている
ビデオを10回ぐらいリピートして寝た。

とんとんとんとん、あんぱんまーん…。



2005-08-04(Thu)

のろいの木馬。

嫁と娘・R(もうすぐ2才)が嫁実家に泊まり、僕だけ
ひとりで過ごした日曜の夜。そして明けて月曜の朝。

今日の夜には帰って来るさと仕事をし、夜家に着いた。
もう深夜であるので部屋の中は暗く、嫁とRは布団で寝て
いたが、突然Rが顔をむっくりと上げ

「えへへ」

とこちらを見てにやにや笑うではないか。

「ちっとも寝ないのよ。お父さんの帰りを待ってたんだわ」

「おお!そうか!R!久しぶり!元気だったか?」

たった1日会わなかっただけであるが、感動の再会。それからの
Rは寝るどころか部屋の中を駆け回って

「いえーい!いえーい!」

歌いまくって踊りまくって、ちっとも寝ようとしない。

「可愛い私を見て!ってあなたに言っているのよ」

と言う嫁。おお、そうかそうか。なんて愛い娘であることよ。
しばらくRのオンステージを眺めていたのだが、いよいよ夜は
更け、良い子は寝る時間はとうに過ぎ悪い大人がシャバダバドゥー
する時間だというのにRの踊りはますますヒートアップ。

まるで呪いの赤い靴を履き、踊りまくる女の子のよう。あの物語
の最後は確か、女の子は死んでしまう…ってだめじゃん。

「R、いつまで踊り続けるんだい」

そうなだめてもRは呪われた情熱ダンサー。時々布団に突っ伏して

「ひーん」

と泣いたかと思えば再び起き上がり踊り続ける。

「きっと眠くて泣いてるんだろうけど、それ以上に踊りたいのね」

Rよ、そこまでこの父にアッピールしたいのか。しかしRがこのまま
踊り続けていればあの童話のように悲しい結末が…一体どうしたら…。

「あなたがいなくなればいいのよ」

と嫁が冷たく言い放つ。ああそうだね。名残惜しゅうございますが

「じゃあR、おやすみ」

僕は隣の部屋に移ってフスマを閉めたのであった。

5分後。

Rはもう眠りに落ちていた。嫁の読みは当たっていた。
翌朝、当然のごとくRはいつも起きる時間を過ぎてもちっとも起きなかった。
これも呪いの踊りの災いであろう。

起きるのが、のろい…。



2005-08-05(Fri)

花火でプロポーズする男。

嫁の実家に行った時、地元の花火大会が行なわれていたが
その際に驚いたことがあった。

花火大会ではスポンサーがついている場合などには打上げの前に

「次のスターマインは、某百貨店提供によります『薔薇の祭典』です」

といったアナウンスが入るのであるが、企業だけがスポンサーとは
限らない。去年見た中では新婚さんを祝うため、友人有志がスポンサー
となった花火プログラムがあった。こういうものは微笑ましくてよい。
しかし今年注目を集めたものは

「次は、山田山男様(仮名)提供によるスターマインです。
 メッセージは…『幸子さん(仮名)、愛してます!』です」

と、花火でプロポーズした男がいたことであった。いやはや勇気のある
男であることよ、と驚いたのである。この山田と幸子が既ににラボラボ
なカップルで、プレゼンテッドバイ山田花火がドンドンパンパン鳴り
まくるのをふたりで見ながら

「花火は一瞬で消えるけど、僕らの愛は一生残るんだモナムー」

とか言って負けじとドンドンパンパンやりまくる、という主旨のものだと
したらこれは単なる壮大な惚気であり、死ぬ程どうでもいい。

しかしこれが山田の真剣勝負プロポーズだったとしたら?リスクは大きい。
地元中に知れ渡ってしまう。もし幸子が「ゴメンなさい」と振った場合、
大変である。事あるごとに山田も幸子も

「あのプロポーズどうなった?」

と聞かれるであろう。いちいち「ダメでした」「フリました」と答える
のは苦痛であるに違いない。それだけに見事幸子をゲットできた場合、
背水の陣の乾坤一擲を制した山田には地元中の感動を呼び起こし、
「花火男」として書籍化漫画化テレビ化映画化されるであろう。

花火で告白するだけに、打ち明け花火。なんつって。



2005-08-06(Sat)

おっぱいエデュケイション。

嫁が娘・R(もうすぐ2才)のおむつを替えていた。

お腹から下が生まれたままの姿のR。決して猥褻な
意味ではなく、むちむちした娘の体は可愛らしいと思う。
特に可愛いのがポヨーンと出たお腹である。

「Rちゃん、おへそ!」

と僕が叫ぶとRは必ず自分のへそを指差して

「おへしょ!」

と言うのである。しかしRに仕込んだ芸はそれだけに
止まらない。

「Rちゃん、おっぱい!」

と僕が言うと、Rは上着をたくし上げ、その汚れなき
可憐な桃色プチチクビを指して

「おっぱい!」

と答えるのであった。仰向けに寝そべり、下半身裸。
そして上着をたくし上げた上半身。さながらリビドオを
持余してレンタルビデオ屋に駆け込んだ男どもを挑発する
アダルトビデオのジャケット写真のようである。

「…なんか、エロいね」

さすがに嫁も口を出してきた。僕もそう思う。すまん。
ちょっとやりすぎた。

しかしこの僕の「おっぱい」の呼びかけに対し、Rは
ほぼ100%反応してくれる。素直な良い子である。
願わくばこのまま20才ぐらいまで続けてくれたら
もういつ死んでもいい。決して猥褻な行為を企むもの
ではない。

「ういーRおはよう、おっぱい!」

「お父さんおはよう、おっぱい!」

このようにあくまでナチュラルにできたら、って

…どう考えても無理か。自分でも分かっていたさ。
束の間の夢であったことよ。にんべんに夢と書いて
儚いと読むのさ。ちょっと知恵がついてきたら

「お父さん、ちんちん!」

とか反撃されそうだし。なんか犬みたいな扱いだし。
ただ少しでも長くRが胸を見せ続けてくれるように

バストを、いや、ベストを尽くす所存でございます。



2005-08-06(Sat)

修行するぞ修行するぞ

photo

近所のラーメン屋。まあ確かにうまくなかったけど(ひどすぎ)

2005-08-07(Sun)

輝く花火と輝く浴衣ギャルを見て顔が輝くオヤジ。

栃木の実家に帰っている。もちろん嫁と娘・R(9日で2才)
を連れて。夜は足利の花火大会に行った。

足利は足利将軍家ゆかりの地であり、またバブルの頃
「アシカがヨロシク」というCMでブイブイ言わせた後
あっさり破綻した足利銀行発祥の地である。

その足利に電車で向かった。単線のしかも無人駅に
(嫁に大いに笑われた)ゴトゴトとのどかにやって
来た電車内は既に栃木の浴衣娘が満載であった。

栃木のギャルは概ね谷亮子のようなドン臭い娘が大半を
占めるが、それでも可愛い子はとびきり可愛い。しかも
東京のギャルにはない素朴さ・田舎ならではの輝きがあり
一層可愛さが引き立つのである。

一方美人ではない…ええいはっきり言ってしまえ、ブスも
東京とは一味違う。東京のブスはブスでもそれなりに手入れ
がされ一定基準を保っているが、栃木は天然物が豊富である。
お宝探偵団に出したら4億円ぐらい付きそうな想定外の珍品が
揃っている。電車の中には森鴎外そっくりの浴衣娘がいた。

そんな中に甚平姿の僕が乗車。

「きゃー。かわいい!」

いきなりモテモテになってしまった。僕ではなく僕が抱いていた
同じく甚平姿のRがであるが。

さて、花火はバブル後弾け飛んでしまった足利銀行を象徴する
が如く見事な弾けっぷりであり、充分堪能できた。Rは始めは
音にびびってしまい

「だっこー!だっこー!」

と僕にすがりついて来たがその内慣れ、途中で寝てしまった。

帰りの電車はまたギャルで満載であったが、そのなかで中学生
らしき4人組(ひとりがとびきり可愛い、残りヤワラ)が、電車が
動き出してから騒ぎ始めた。

「あれ、電車の方向逆じゃね?」

「キャー!間違えた!どうすんのよ!どうすんのよ!」

「次の駅で降りる?」

「えー。キップどうすんのよ。買い直すの?」

「じゃあ今降りる!」

「バカ!今飛び降りたら死ぬって!」

という底抜け脱線コントをかましていた。電車慣れしてない子
達なんだなあ…とさすがに哀れになったので

「次の駅で降りて反対の電車を待つのがいいよ。キップは…
 どうせ無人駅だし」

と声を掛けた(当然可愛い子に)

次の駅に停車したところ、ちょうど反対方向の電車が
向こう側のホームに来ていたので

「ほら、あれに乗りなさい。急いで」

と母が呼びかけると爆竹のようにすっ飛んで行った。程なく
向こうの電車に駆け込んで来る彼女達の姿が見えた。

彼女達は僕と母に手を振っていた。ああ、こういう素朴な
ところがよい。だから僕は故郷のギャルが好きだ。垢抜けなく、
多少マヌケでもヤワラでも表情が輝いている。

頑張れ足利ギャル。君達の未来も輝いているであろう。

あしーかーがある、あしーかがある、あしーかがあーるーさー。



2005-08-08(Mon)

抱いてホールドミー。

実家にいる間、娘・R(明日で2才)は僕にベッタリで、
しょっちゅう僕に手を広げては

「だっこ、だっこ」

とせがんでいたのでそれを見た母が

「あらーすっかりお父さん子になっちゃって。じゃあ
 婆ちゃんとこにもおいで」

とRにモーションをかけては「めっ!」と拒否されていた。
嫁も苦笑いして言う。

「そうなんですよ。こないだウチの実家に帰った時も、
 この人(僕のこと)が帰ることになったらギャンギャン
 泣いちゃって」

「あの時は僕も辛かったなあ」

「ウチの親が『いいお父さんなんだねえ』って言ってたよ」

「あらそうー」

僕は恥ずかしくなって頭をボリボリ掻いて話を聞いているしか
なかった。僕に「だっこ」をせがんでくるのは嫁が妊娠中で
出来ないからであり、逆に言えば僕は「だっこ」ぐらいしかして
やれていないのだ。

それでも僕に抱かれたいという娘の気持ちはとても嬉しい。
しかし次の日、寝起きの僕のところに母がRを抱いて飛び込んできた。

「Rが初めて私に『だっこ』って言ったのよ!」

狂喜した母は玄関のドアを開けてRを抱いたままどこかに行ってし
まった。ぎゃー人攫いー!

ちぇ。Rったら誰にでも抱かれるのね…少しジェラシイ。

ちなみに嫁は僕が夜「だっこ」と言っても相手にしてくれない。
僕はひたすら嫁が夜「ちんこ」とせがんでくるのを待っているのだが…。



2005-08-09(Tue)

恋のゴッタ煮定食。

バーチャルネットストーカー・ヨシミ22歳さんにストーキングを依頼しました。
いろいろツッコミを入れてくれて、日記がメッタ斬りされていて
ギャースです(8/8付け記事

嫁と娘・R(今日で2才)で栃木の実家から帰る電車の中、
既に夜の7時近くなっていた。

いつもならRの夕飯の時間である。Rにビスケットを食べ
させていたが、それも既になく空になった袋までがぶがぶ
齧っていて非常にひもじい様子であり

「どうする?途中で食べて行っちゃおうか。池袋の大戸屋で」

と乗り換えの池袋で外食してしまおうと嫁に提案した。何故
大戸屋かというと、嫁は妊娠しているしRもまだ小さいので
食べ物には気をつけなければならないが、

「大戸屋は体に良い食材を吟味しているのでお勧めよーん」

と嫁の担当助産師が一押ししていたからである。なので嫁も
ふたつ返事で同意した。

「でも池袋に大戸屋があったなんて知らなかったわ」

「大戸屋発祥の地だよ。それに僕は行った事があるし」

「ふーん。誰と」

「…Rちゃんと」

ここで僕は思い出した。かつて近所のゲーセンで知り合った
僕の人生の中で最高にして至高の美少女Rちゃん。僕は彼女と
この池袋の大戸屋で飯を食ったことがあるのだ。もっとイカス
超ベリーグッドな店はいくらでもあったろうに、何故ここに
入ったかはもう忘却の彼方…Rちゃんとももう1年以上会ってない。

「へえー。あの子と。こんなとこに来てたんだ。ふーん」

嫁が白けきった目で見るのをよそにとっとと店に入る。

Rがモグモグと食べている姿を見て、向かい側に座っていた
おばさんが

「かわいいわねえ。一生懸命食べてるからコレあげるわ」

とクマのプーさんのぬいぐるみをくれた。おばさんの手には
UFOキャッチャーで獲ったものと思われる沢山のぬいぐるみが
入った大きなゲーセンの袋があった。そういえば近所のゲーセン
には、病的な程UFOキャッチャーをやりまくり、いつも景品を
入れた大きな袋をぶら下げているおばさんがいた。さっきの
おばさんに似ている…。そして近所のゲーセンといえばRちゃん。

ああ、また思い出してしまった。恋焦がれるあまりそのまま
名前を付けてしまった娘・Rとまたこうして同じ店に入るとは
思いもよらなかった。店を出て、Rと「おじゃる丸」の歌を
歌いながら道を歩く。あの時も僕もRちゃんと歌を歌っていた。
僕の恋心を密かに乗せながら…確かあのときの歌は…

「ふっしぎなふっしぎな池袋ー。東が西武で西東武ー。たーかく
 そびえるサンシャインー。びーっくびっくびっくビックカメラ」

どこが恋の歌やねん。

「うう…Rちゃん…」

嫁は「また始まったよ」とどうでもよさげであったが、そんなわけで
大戸屋の定食は少しだけ甘酸っぱい味がしたのであった。




2005-08-10(Wed)

娘のバースデー。父のリバースデー。

娘・Rが2才になった。

「Rちゃん、何才?」

と聞いてみると

「あんしゃい!」

いくら教えても「にさい」とは言えず、単にオウム返しを
するのみではあるが、2才である。しかし「2」をあらわす
ピースサインはできる。この時期にこれができることは
嫁に言わせると凄いことなのだという。

Rは変なところが器用だ。足の指でハンカチをつまむことも
できる。僕も足の指で嫁の乳首をつまんで大いに怒られた
ことがあるが、無駄な遺伝を引いていると言えよう。

Rが生まれてもう2年。あっという間だった。言葉は単語だけ
しか発せられないが語彙が増えた。「これしまって」等こちら
から言うことには素直に聞く。素直だが異様に頑固に自己主張
することもある。ドタドタと走り回れる。階段は手摺りがあれば
昇り降りできる。ジャンプはもう少しでできる。握り箸だがご飯
をすくって食べられる。危なっかしいがコップで水を飲める。
人見知りはまだする。友達と一緒に遊ぶことはできない。トイレは
トレーニング中。初潮はまだ来ない。来てたまるか。

Rの成長した証を色々思い浮かべながら

「R、誕生日おめでとう。こんな物ですまんがプレゼントだよ」

前日の飲み会のビンゴ大会で偶々ゲットしたミッキーマウスの
腕時計を付けてあげた。今週先週の土日共それぞれ嫁と僕の
実家に行っていたため、プレゼントを買う暇がなかったのだ。
それでもご満悦そうなRの顔を見て

「じゃあ僕はちょっとトイレに…」

腰を上げた途端にRが泣き出した。

「うわああん!だっこ!だっこ!」

成長はしたが益々甘えん坊になってしまったようである。娘可愛し
トイレには行きたし。ああどうしよう。RやRや、汝を如何せん。
アンビバレンツなドツボ状態に陥った僕。それを見ていた嫁が

「Rちゃんもトイレに行けば?パパと一緒におしっこしーって」

助け舟を出してくれたのだが…すまん。
本当は固形物も排泄したいの。

未だ全ての恥を捨てきれない33才の夏。僕はトイレを我慢して
出勤の時間までひたすらRを抱き続けるのであった。

Rは2才。
僕はうんこく才。




2005-08-11(Thu)

ハースデー・バースデースーツ(誕生日の裸)

娘・Rの2才の誕生日の夜、少し早めに仕事から帰った
ところ、Rは嫁と入浴中であった。思惑通りである。

いそいそと僕も風呂に入り、Rと戯れる。Rのバースデーの
バースデースーツ(裸のこと)をこの目に焼き付けておこう
と思っていたのである。モザイクをかける必要がない娘の体は
なんと可愛いことであることよ。

嫁が先に風呂から上がり、ビデオカメラを持って来てRの入浴姿を
撮影し始めた。おそらく嫁も僕と同じ思惑であろう。

「でもほれ、あまりモロダシ動画にすると将来Rが恥ずかしがる
 から気をつけて」

そう、全て撮ればいいってモノではない。ここは脱ぎそうで
脱がないアイドル写真集のような、ていうかそこまで脱いでん
なら全部脱げよ、というギリギリのオブジョイトイ路線が良い
と判断し、そう撮影するよう嫁に指示した。

とは言いつつも

「お尻ー。モウコハンが可愛いお尻ー」

などと5秒でその路線を変更してしまったが。

その後僕もRも風呂から上がって、僕は夕飯を食べることにした。
我が家の恒例で、Rが生まれた9日は毎月カレーである。するとRが
チョコチョコとやって来て、僕のスプーンを奪った。既にご飯は
食べたはずなのにまだ食べたりないのか…と思ったが

「あーん」

なんと僕に食べさせてくれるではないか。お父ちゃん超感動。

「嫁、ちょ、おま、これもビデオに撮れ!」

慌てて嫁にカメラを回させた。遠い将来、このビデオはRの結婚
披露宴で「ちっちゃい頃の記録でーす」などといって上映される
こともあるかもしれない。そこでこんな「あーん」してくれている
映像が流れた日には、僕は確実に泣く。涙を隠しもせず号泣する。
そして泣いたままクライングフリーマンと化しケーキカット用の
ナイフを奪い、新郎を斬る。

今はお父ちゃんベッタリの蜜月の時期。しかしこれはいつまで続くの
だろうかと溜息をひとつついて首をうなだれると、僕はとある重要な
ミスに気付いて血の気が引いた。

いつも風呂から上がった後はTシャツにトランクスいっちょうに
なるのだが

「大変だ!トランクスの隙間から…ひとつはみ出てしまっている!」

ただちに撮影を止めるよう嫁に知らせたのだが

「…最初からそんなもん撮ってないわよ」

という嫁の的確で冷酷な判断が幸いし、Rのメモリアルビデオに汚点を
残さずに済んだ。…いや、済んではいなかった。

たとえ映っていなくても、声のやりとりはしかと記録されてしまった。
これでは結婚披露宴でお見せすることはできない。できるとしても会場
は限られている。玉を隠しただけに、玉秘め殿。なんつって。

こうしてR2才の誕生日の記録ビデオには

Rの生まれたままの姿と
Rを生ませた玉の姿の思い出が
残されたのであった。





2005-08-12(Fri)

隣の人の、人となり。

夜、ピンポーンと家の呼び鈴が鳴った。こんな時間に訪問する
客などはヨネスケぐらいしか思い浮かばないので、用心して
ドアを開けてみたら

「こんばんわー。隣ですけどー」

隣室に住むお姉様であった。年の頃は20代半ば頃か。すっぴんに
メガネをかけた無防備ないでたちであったが、化粧など必要ない程
のモデル顔美人。サラリとした長髪とスラリとしたスレンダーボデー。
なおかつきちんと整ったふたつの胸のふくらみは、何でもできる
証拠なのと言わんばかりに自己主張している。

一人暮らしであったら壁に穴を掘ってでも潜入するところであるが、
残念なことに男と暮らしている。またその男がカッコいいのである。
ふたりで並んで歩いているのを見ると、どこぞの芸能人カップルの
ようである。

いちど夜に彼らが駅前商店街で手を繋いで歩いているのを見たこと
があり、きっとこれから飲みに行くんだろうなあ、彼らのことだ、
きっとオサレな店に入るに違いない、と大変興味をそそられ尾行して
みたところ(ストーキングは犯罪です)ただの「和民」だったので
大層がっかりした覚えもある。

話がそれた。その美人さんが言うには

「実家に帰ってましたので、お土産を持ってきました」

とのことだった。以前僕の親戚から新潟名物笹ダンゴが送られて
来た際におすそわけしたので、そのお返しであろう。

「あーすいませんねえ」

ふと後ろを振り返ると、娘・R(2才)が部屋の隅で怯えながら
じいっとこちらを見ている。ナマハゲが来た訳じゃないんだからと

「ほら、R、おいで」

声を掛けると素直にトトトと走って来たので

「はい、お姉ちゃんにありがとーって言いなさい」

と言うとペコペコと頭を下げた。よしよしいい子だ。お姉ちゃんの
ような美人になるんだよ。

「いつもこの子がうるさくてすみませんね」

「いえいえ、全然聞こえませんよ!大丈夫です」

などとやりとりがあって美人さんは帰って行った。その後お土産の
包装を開けてみる。彼女のことである。きっとやんごとなき清楚な
な生まれに違いない。松涛とか白金とか高級住宅街な感じの。それで
お土産も「シロガネーゼまんじゅう」とか(発想が貧困)そういった
類のものかと思ったら、中身は…

「愛媛県新居浜産:ちくわ」

だった。…渋い。ますます惚れた。こんなことだったら僕もこないだ
田舎に帰った時にお土産を買ってくれば良かった。そうすればまたお隣
を訪問できたのに。栃木名物イチゴとかブドウとかナシとか米とか
ガッツ石松とか。

それとも日光金精峠名物、男根の形をした飴(本当にある)で精を
つけてもらうとか。僕らと隣の部屋は、大家曰く「当り部屋」であり、
ウチも以前隣に住んでいた夫婦も子供ができた。

今の美人・イケメンカップルにも頑張って貰い、子を授かって貰いたい
ものである。さすれば僕はイヤーンアハーンな喘ぎ声が聞こえるよう
何とか対策を考えるよう努力する所存である。

ネイバー・ギブアップ。



2005-08-13(Sat)

ピクチャーのレクチャーをしてくれるティーチャー希望。

娘・R(2才)が

「じーじ、じーじ」

と言う。これは僕に向かって「このジジイ!」という意味で
はなく「字を書きたい」ということを意味する。

もちろん字などはまだ書けないが、紙と鉛筆を渡してやると
ぐるぐると縦横無尽に線を書きまくる。初めは黒の鉛筆で
大人しく書いていたものであったが、最近は色鉛筆でないと
満足しなくなっている。文字通り色気づいてきたらしい。
それからもうひとつ、

「はい、はい」

と僕に鉛筆を渡してくるようになった。

「何か絵を描いて欲しいのよ」

と嫁が言うのだが僕は困ってしまった。

「えー。嫁、お前描いてよ」

「いえ…私もダメで」

僕も嫁も絵心がないのである。「かく」といえば僕は夜中破廉恥な
ヴィデオを見ながらするアレであり、嫁にしたって尻をかくのが
関の山だ。

絵心があればこのサイトも絵日記サイトにしているところである。
しかしエロ心しかないためエロ日記サイトなのだ。「ロ」があると
ないのでは大違い。

しかしRのおねだりを断ると泣かれてしまうので、僕が描ける
数少ないキャラクター、ドラえもんやらヒョータンツギやら
アンパンマンなどを描いてやる。

「あーんまん!あーんまん!」

特にアンパンマンはRのお気に入りであり、まだアンパンマンと
完全に言えないながらも大喜びする。

「はい、はい」

しかしRの「描いてちょ」のおねだりはまだまだ続く。僕はもう
描けるレパートリーがない。仕方なくそばにあったピカチュウの
ぬいぐるみを見ながら描いてみたが、ピカチュウだか荒井注だか
区別付かないほどの不気味な化け物が描き上がってしまった。

「ぴ、かちゅ!」

それでもRは分かったらしいが僕はもう自己嫌悪で紙ごと燃やしたく
なって来ていた。

「はい、はい」

しかしRは容赦ない。えーまだ描かせるのー!もう何でもいいやと
開き直り、丸を描いて赤いペンで真ん中にちょんと点を付けた。

「R、これなーんだ?」

「おっぱい!」

「大正解!」

これぞ「絵に描いた乳」でございます。




2005-08-14(Sun)

極道と女装のクール・ミズ。

今年2度目のとしまえんプールに行った。
ここは何度来てもいい。ギャルのオッパイが。

いつもは嫁の寂れた乳しか見ていないので、若くて
ダイナマイツな乳は夏バテ防止のよき滋養強壮となる。

今回は嫁のママ友達ミゲル君一家と一緒で、ミゲル君は
Rと同い年の2才だけれども、全然怖がらずにバシャバシャ
水を掻き分けて楽しんでいる。一方でRは浮き輪付きでも
おっかなびっくりで、僕が押さえててやらないと泣いて
騒いでしまうという有様で

「ほれー。せっかくお前のカレシーとの水着デートなのに」

と言っても僕から絶対離れず

「じゃあ波の出るプールに行ってみるか」

と連れて行ったら波を一撃顔に食らっただけで

「ぎゃあああああ!」

大号泣となり二度と水に近寄らなくなってしまった。仕方が
ないので気分転換に、と屋内のプリクラやらUFOキャッチャー
やらがあるゲームコーナーに連れて行ったところ、Rはボタンを
バチバチ押しまくってはしゃぎだし、ご機嫌復活の兆しを見せて
いた。

そこで不思議な光景を見た。僕はしゃがんでRの顔を見ていたが、
その横にビキニ姿の子供の胸がぬうっと現れた。ずいぶんデブ…
もとい、豊満な子供だなあと思って顔を見上げたら、角刈りの男の子
であった。

なんというか、横綱貴乃花の子供時代がビキニ着ているような感じ。
確かにビキニに収める胸はあるが、それは別物だろう!いやまて、
もしかしたらダンプ松本のような限りなく男に近い女の子かもしれない…
と考えを改めようとしたのだが、もうひとり

「おにいちゃーん」

これまたRよりもフリフリで花柄の可愛いワンピースの水着の…
丸坊主の男の子がやって来て

「なに」

返事してるし!何なんだろう。この女装兄弟は。

「おーい、お前たち」

そこに父親らしき男も現れた。子供たちよりもっと派手な花柄の
水着…かと思ったら刺青だった。なんなんだこの一家。

謎は深まるばかりだが少し推理してみる。この花札のような背中の
紋々の男は、対立する組だか家に滅ぼされた親分で、その対立組織に
命を狙われており逃亡中で、子供達にもその危機が迫っていた。

男の子だと跡継ぎ候補としてこれも命を狙われる恐れがあるので、
こうして女装して追っ手の目から逃れようとしているのだ…。

なんつって。戦国時代じゃあるまいし。逃亡者が呑気にプールに
来ているはずもないし。そんなわけでそういった感じの人達であった
ので詳細は聞くことはできなかった。

あとで嫁に熱っぽく語ったところ

「え。言ってくれれば速攻で写真撮ったのに!」

とても命知らずなことを言っていた。バレたらプールで泳ぐどころ
じゃなく東京湾の底でもがくはめになるだろう…。



2005-08-15(Mon)

粘着1名様にプレゼント。

娘・R(2才)の誕生日プレゼントを遅ればせながら買った。

はじめは三輪車にする予定だったのだが、嫁とトイザラスで
いろいろと検討した結果、

「三輪車は乗ってる時期が短いから新品を買うのは勿体無い。
 自転車はまだ背が低すぎてちょうどいいサイズがない」

ということで散々迷った挙句アンパンマンのキーボードにする
こととした。ピカチュウやらおじゃる丸やらトロやら、僕自身が
好きなキャラクターグッズを溺れるぐらい沢山与えて剃毛、もとい
啓蒙しているにもかかわらず、不本意ながらRはアンパンマンが
一番好きである。

そして僕はなんとなくピアノを弾く女の子に憧れを持っており、
Rもその第一歩となればよいと思いキーボードを選んだのである。

晩御飯を食べ終えた後にRに渡してやると

「あんまん!(アンパンマンのこと)」

予想通り飛びついて鍵盤をぴろりんぴろりん叩き始めた。ここまで
はよかった。しかし嫁が

「そういえば、自動演奏の曲も入っているのよね」

と、デモ曲のスタートボタンを押してしまったが最後、

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん~♪」

アンパンマンマーチが流れてしまい、Rは鍵盤を引く手を止め地蔵の
ように固まり、ひたすらエンドレスで聞くのみの娘となってしまった。

「R、そろそろお風呂はいるよ~」

やむなくキーボードから離したらさあ大変。

「ギャアアアアア!あんまん!あんまん!」

風呂場の中でずっと絶叫し、取り付くしまもなかった。だいぶ遅れての
誕生日プレゼント、ここまで騒ぐのも止む無しと思わざるを得なかった。

翌朝もRはがばっと起きてから速攻でアンパンマンキーボードに一直線。
既に覚えてしまったデモ曲スタートボタンをポチっとなと押す。

「ちゃん、ちゃん、ちゃららららん~♪」

嫁が言う。

「昨日寝言でね、『あんまん…あんまん…」って言ってたのよ」

「うわー。かなり思い詰めていたんだね」

既にデモ曲が流れて40分ぐらい経っていたが、Rは未だ飽きもせず
聞き惚れていたのであった。この粘着っぷりは誰に似たんだろう…。

「ま、好きにやらせてやるか」

2年目~の誕生日ぐらい大目に見るよ~♪

ヒロシ&キーボード(古いなあ…)




2005-08-16(Tue)

デジカメをデバカメする娘。

親馬鹿なのでデジカメにて娘・R(2才)を撮りまくって
いる僕であるが、最近それが困難になってきている。

というのもRにカメラを向けるとすぐさま走って来て、
液晶画面でプレビューを見せろとせがむからである。

「Rがこっちに来ちゃうと写せないでしょうが」

良い子はカメラを向けられたらにっこり笑ってポーズを
とるのですって教わらなかったのか?

すまん、教えてなかった。

Rを振り解いてまたカメラを向けると、Rも再び僕の後ろを
取る。ぐるぐるとお互いを追いかけ回す。まるで海岸を円を
描いて追いかけっこをするカップルになったかのよう。
おのずと妄想も湧いて出てくる。

「パパ、どうしたの、早く私を捕まえて」

「フフフ、君と太陽が眩し過ぎて、よく見えないんだ」

「それはパパが昨日の昼間から朝まで寝まくっていたからよ。
 私より寝てどうすんのよ」

そう。それで嫁の逆鱗に触れて今朝からシカトされまくって
おり、もういっそのことぐるぐる回りまくってバターになって
しまいたいのだが、それはまた別の話。バター嫌いだし。

あまりRをじらすと泣いてしまうので、ひととおり海岸デート
ごっこを堪能した後、デジカメに収録された画像を1枚ずつ
プレビューしてやる。Rはニコニコとこの上ない笑顔を見せて
ご満悦。ほとんどがRを写した画像であり、時々別人物が写って
いるものに指を差して突っ込みを入れる。

「あ、まま」

いや、それは栃木のばあちゃんだ。嫁が聞いたら怒るぞ。

「さ、おしまい」

全ての画像を見せ終わったので、今度こそは写真を撮らせて
くれたまえとプレビューをオフにし、撮影モードにしたのだが

「めー!めーよー!」

猛烈に抗議して僕からデジカメを奪い返すR。

「もう1回見たいのか?同じのだよ?」

Rはふんふんと頷く。仕方がないので初めからプレビューの
やり直しである。

「あ、まま」

だからそれは君の祖母だ!

しかし僕も一緒になってRの膨大な画像を見ていると、色々な表情を
出せるようになったと思う。笑顔。怒った顔。泣き顔。拗ねた顔。
ちょっと媚びた色っぽい顔。ハナクソほじってるマヌケ面まである。
R、恐ろしい子!

この子は千の仮面を持つ少女なのかもしれない…!

ガラスのデジ仮面。なんつって。



2005-08-17(Wed)

背中が露出した服は、危険と背中合わせ。

娘・Rがこんな服を着ていた。

photo

ぱっと見メイド服のように思えたので僕は大いに喜び、

「Rよ、僕が息を引き取る時はメイド服を着て死に水を
 取って欲しい。冥土の土産に」

思わず遺言状を書きたくなるほど人生に悔いがなくなり、
幸せな気分で満ち足りた。

しかし後ろ姿を見てみたところ、どうもおかしい。背中の
ボタンで服を留めるようになっているのだが、そのボタンが
服の最上部、Rのうなじの下あたりに1箇所しかないのだ。
そこを頂点に服は背中で二等辺三角形にばっくりと割れ、
背中から下が丸見えなのである。

「嫁~。この服、随分と風通しが良いみたいだけど…」

「夏だからね!」

嫁は僕の疑問をたった一言で論破してしまった。そういう
ものなのだろうか。僕はファッションヘルスには敏いが
ファッションには疎い。「月火水木金正日」とか書かれた
Tシャツこそがおしゃれ最先端であり渋谷系裏原系小椋佳~
みたいな感覚にて駄目である。

背中を露出し、ちょうちんブルマーのようなアンダースコート
のようなものを、チラチラと見せパンの如くちらつかせる様は
池袋北口あたりに立っている南米系ビッチのよう。それとも
そういう目で見る僕が悪いのか。

露出度の高い女性の服は歓迎であるが、さすがに我が愛娘が
そのような服を好んで着るようになってしまったら

「お前はどこの立ちんぼだこらー!」

と怒鳴りつけてしまいそうでパピーちょっと心配。今回は嫁の
セレクションなので良しとしたけれども。

などと考えていたらRが

「だっこ…」

抱っこをせがんできたので抱き上げたところ見よ、言わぬ事
ではない、Rの背中に蚊が止まったではないか。早速悪い虫が
ついてしまった!

「お前如き双翅目に我が愛しき処女の血はやらん!」

直ちに叩き落した。そして

「父は君を守ったよ。さあ背中に何て書いたか分かるかナ?」

思わずRの背中に指で「スキ」と書いてしまった。可愛かったので、
つい…。このように背中露出度の高い服は、僕を限りなく危ない
親父にしかねない。だからお勧めしない。

僕の背中が煤けてしまう…。



2005-08-18(Thu)

お丸いのがお好き。

会社から早く家に帰って来ると、ちょうど風呂から
上がった娘・R(2才)が全裸のまま抱きついてきた。

ああ、僕が帰って来て嬉しいんだろうなあ。いつも
遅い帰りでごめんよう、とまるでつきたてのモチの
ような素肌のRを抱きしめ、体をタオルで拭いてやる。

やがてこれも風呂から出てきた嫁がパジャマを着せると、
Rは居間の椅子に置いてあるピカチュウのぬいぐるみを
抱き上げた。

このピカチュウはRのお気に入りである。まだ我が腕に
Rの肌のぬくもりが冷めぬ間に、Rはピカチュウを抱いて
いる…。少しだけジェラシイを感じた僕は些か大人気
ない質問をしてみた。

「R、ピカチュウとパパ、どっちが好き?」

するとRは

「ぱーぱー」

と答えたではないか。

「嬉しい…。パパを選んでくれたか…」

「あーよかったねー」

横から冷たく棒読みのツッコミを入れてきたのは嫁だ。
嫁は今週機嫌が悪い。僕が日曜日ひとりで15時間ぐらい
寝まくってしまったせいだ。しかしそれに怯むことなく、
次なる質問を投げかけた。

「じゃあアンパンマンとパパ、どっちが好き?」

アンパンマンはRが今一番好きなキャラであり、難敵である。
さあどっちだろうか。少し考えたRの答えは

「あんまん!(アンパンマンのこと)」

非情であった。

「ちょっと待て!パパよりアンパンマンがいいの?考え直せ!」

「あんまん!あんまん!」

「さっきまでパパにべったりだったくせにー!」

たかが小麦粉と酵母の練り物に敗れてしまうとは…奴にあって
僕にない魅力って何だ?アンパンマンは頭をかじれるからか?
父は頭はかじれないけど脛ならいくらでもかじっていいぞ。
ていうか向こう20年ぐらいかじることになるんだろうが!
僕、kajilinだしね。野原りん、まるkajilin、みたいな。
(そういうAVタイトルが昔あった)

「R、人はアンパンマンのみにて生きるにあらずと言ってね…」

そんなことを教えても2才児には馬の耳に聖書。仕方がないので
僕自らが聖書の教え、「汝の隣人を愛せ」に従い行動しようと
とりあえず隣人である嫁に求愛したのだが、機嫌が悪いのに相手
をしてくれるはずもなく、嫁と娘からの愛が恋しい夜となって
しまった。

悲しくなったのでアンパンマンのテーマをひとり歌った。

AVと右手だけーがとーもだちさー。



2005-08-19(Fri)

おミズの鼻道。

夏の青い海。夏の白い雲。

夏と言えば稲川淳二である。もとい、海である。
海は遠くてなかなか行けないが、近場のプールに
もう3度も行っている僕は、夏☆しちゃってるBOY。

本当は娘・R(2才)を連れて行くためなのだけれども。
この前としまえんに行った時は水を怖がってしまい
全然ダメだった。

今回は近所の公園の敷地内にある、幼児向けの
プールに行った。ここは深いところでも15センチぐらい
しかなく、しかも区がやっているのでタダである。

風呂より浅いプールである。これなら怖がらないだろうと
期待したのだが、水に浸かったRはとても緊張していた。
少しでも水しぶきが顔にでもかかったらすぐ泣き出し
そうなしょぼくれ顔。風呂より浅いのに…。

あまり無理をさせないほうがよい、と遊泳を一旦止め、
プールのはじっこでジョウロやバケツで水遊びをして
いたところ、遅れて嫁が到着した。Rが嫁にじゃれつき
始めたので僕は一旦プールの外に出、煙草を吸う。

「わーん!わーん!」

人一倍でかいRの泣き声が聞こえた。フェンス越しに
覗くと嫁に抱かれたRが泣き狂っている。どうやら遂に
怖がりの限界を越えてしまった様子である。

「いえーい、お父ちゃんはここだよーん」

とRに手を振って見せたのだがそれが逆効果。更に
鼻水を垂らしまくり泣き声をでかくさせてしまった。

「外から声掛けたら余計にプールから出たがるに
 決まってるじゃないの!」

嫁がぶち切れたのでいそいそとプールサイドに戻る。

「まったく何やってんのよもー」

泣き叫ぶ娘。咆哮する嫁。うだつのあがらない夫。
こんな家族他にはなかった。皆ほのぼのと水遊び
しているのに。Rは僕に「だっこ」とせがみ、絶対
離れようとしなかったため、とっととRの水着を脱がせ、
早々にプールから撤収したのであった。

夏の青い空。夏の白い雲。
娘の青い尻。嫁の白い眼。



2005-08-19(Fri)

おめこ

photo

おめこレコードって…。

関東地方用に「まんこレコード」
九州地方用に「ぼぼレコード」
福島地方用に「べっちょこレコード」

などもあるのだろうか。

2005-08-20(Sat)

出会い系エロチャットの今と昔。

spamメールがわんさか届く僕のネット環境。

現在は「Spam Mail Killer」というフリーソフトが、spamを
メーラーが受信する前に片っ端から削除してくれている。

プロバイダでも同様のサービスをしてくれるのだが、なんと、
有料なのである。spam業者と組んでるのではと疑いたくなる。
たまに削除記録を見ると、やはり圧倒的に多いのはアダルト系・
出会い系サイトの宣伝メールであることが分かる。

そんな迷惑サイトへは行かないが、ネット初心者だった5年ほど前、
ツーショットチャットのサイトを覗いてみたことがある。

「ネットではテレホンSEXならぬチャットSEXが盛り上がっている」

という情報をどこからか耳に挟み、文字だけで如何にまぐわうの
だろうと不思議に思ったからだ。WEBカメラなど聞いた事もない
頃である。

サイト上に設けられた「個室」に「使用中」だの「女性待ち」と
いった表示があり、参加するだけではなく第三者がチャット内容を
覗ける「覗く」ボタンもあった。僕は迷わずボタンを押し、噂に聞く
チャットまぐわいをライブで眺めることが出来たのである。

初めて目にしたそれは、想像の遥か上をいく恐るべき物であった!

男「ブラを素早く、ねっとりと乳首を舌で転がす。ぴちゃぴちゃ」

女「ああ~ん」

男「手をスカートに伸ばし、○○をまさぐる。くりくり」

女「いやあああ」

眺めて30秒で大爆笑。必死に擬音付きで実況する男。そして女。
本当に感じているのか?男は一生懸命実況しているのに喘ぎ声だけ
では手抜きではないか?ツッコミを入れたいことが山ほどあった。
エロサイトだけにツッコミ所満載。って馬鹿。しかし二人は佳境に
入って行き、やがて

「ぐちょぐちょぐちょぐちょぐちょぐちょぐちょぐちょぐちょ…」

延々と続く淫らな擬音で画面が埋まってしまった。このままでは
笑い死にあるのみ、と危険を感じた僕は早々に退出したのであった。

このような文字だけの疑似まぐわいは未だ残っているのだろうか。
今ならWEBカメラを付けて動画配信も余裕で出来るから、当時より
とてつもなく猥褻な行為が可能だろう。

こういう事を書いたからといって僕もやりたいという事ではない。
ネットをしている夜は、隣の部屋には嫁が寝ているので音声を出す
ことは不可能。WEBカメラも持っていない。取り付けたところで、
その辺の勘は無駄に鋭い嫁が

「女の子とライブチャットですか~?やりますな~」

僕の意図をすぐ悟ってしまうだろう。

ただ僕の娘・R(2才)と同じ名前の差出人がエロ系spamをよこして
来る事が何よりも腹立たしいのである。

2005-08-21(Sun)

ハードゲイのためなら女房も泣かす。

土曜日は娘・R(2才)のリトミック(お遊戯)教室の日なので
嫁が連れて行った。リトミックとは大まかにいうとお遊戯である。

「キャベツがきゃっきゃっきゃ。
 白菜くさいくさいくさい。
 人参にんにんにん」

というような一見とてもシュールな歌に合わせ「きゃっきゃっきゃ」
のところでは手を広げてヒラヒラさせ、「くさいくさいくさい」の
ところでは鼻をつまみ、「にんにんにん」のところでは忍者のように
智拳印を結ぶ、といった歌+ポージングのお遊戯を教わっている。

しかし帰ってきた嫁が溜息交じりで言うには

「R、なかなか踊ってくれないのよー」

なかなかお遊戯してくれないらしい。僕も子供の頃は野に咲く花も
恥らうような紅顔のシャイBOYであったから、その性格を引き継いで
いるのだろう。今は睾丸の美中年なのでランバダだって踊っちゃうが。

その夜。皆でテレビを見ていたらハードゲイが登場した。

余談ではあるが、このハードゲイを見るたびに僕はRight Said Fred
(ライトセッドフレッド)というイギリスのグループを思い出す。

photo
Right Said Fred(「I'm Too Sexy」のビデオクリップより)

12~3年前にゲイでマッチョでスキンヘッドのボディビルダーという
とても強烈なキャラクターを活かして、「I'm Too Sexy」なる曲で
スケスケメッシュのシャツや、無意味に上半身裸の姿で腰をクネクネ
させて踊りながら

「オレはセクシーすぎる、俺はセクシーすぎるぜー」

と下から股間を舐め回すような低音ボイスで大人気を博し、瞬く間に
全英チャート1位になった後、瞬く間に一発屋として消えていった。
ハードゲイも同じ道を歩むのだろうと思うと目頭が熱くなるである。

話を戻す。恐らくRがハードゲイを見るのはこれが初めて。

photo

ハードゲイでーす。フォー!

例のポーズが画面に映ったや否や

photo

「ふぉー」

R、初見でハードゲイポージングをマスター(写真は何故かスリッパ
に手を突っ込みながらのもの)

「何故!こんなのはすぐできるのに何故お遊戯はできないのよ!」

嫁が悲しみの声を上げた。よいではないか。どんなお遊戯・踊り・
ポージングに拘わらず全てを吸収していく時期だと思う。

フォー!だろうが何だろうが色々な事を覚えて欲しい。それがきっかけ
となって何かの才能が開くこともある。昔の人も言いました。

ハードゲイは身を助く。

2005-08-22(Mon)

いまどきのプリクラにクラクラ。

娘・R(2才)が外に出たがっているようだったので
チャリに乗せて公園に連れて行ったのだが、

「だっこー。だっこー」

何が気に入らなかったのかものの5分で飽きてしまい、
再びチャリに乗りたがった。

もう家に帰るのも芸がないしどうするべか、と迷った後、
おおそうじゃ、Rの2才の記念にプリクラを撮りたいと
思っていたのだ、とゲーセンに一直線。

僕はゲーセン好きなのでここは勝手知ったるところなのだが
プリクラコーナーだけは別。異臭立ち込めるオタクが蠢く
ゲーセンにおいてここだけはギャルがキャアキャアしている
オタク除けの結界なのである。

さすがにこの年でプリクラを撮るのは恥ずかしい。
おっかなびっくりギャル達を掻き分ける。僕の隣に女子高生
ぐらいの女の子2人組みがいる。この子達が17才だとして、
2人で34才。

一方僕とRでは…合計35才。なんだ。大して変わらないじゃないか。
Rのお陰で平均年齢が大幅に下げられ、プリクラを撮っても何も
問題ないな!

ということでパチリパチリと撮ってきた。Rは怖がって僕に抱き
ついたまま決して離れようとしなかったが、10年もすればやりたい
やりたいとおねだりするようになるんだろうなあ。

そうして出来た僕とRのプリクラは、僕の映りはどうでもいいとして
Rはとても可愛いものに仕上がった。

家に帰ると嫁がご飯を作って待っていた。

「お帰り。どこ行って来たの?」

「いやー。実はプリクラ撮って来て」

嫁に僕とRのラブラブプリクラを見せた途端に

「ずるい!あなた達だけ!私だって撮りたかったのよーッ!」

嫉妬に狂った嫁がものすごい勢いで叫んでいた。

「いえーい。僕とRのプリクラー。ラブラブー!」

「ひどいー!ムキー!」

…ごめんね。

晩御飯のハンバーグが異様にすっぱかったのは
そのせいかもしれない。


2005-08-23(Tue)

セクハラ探題。

チョベリグに可愛いお洒落お嬢さん・羽奈ちゃんから、
以下のようなお洒落なTシャツがあるという情報を得た。

photophoto
性苦破裸(セクハラ)・猥褻婦隷(ワイセツプレイ)

素晴らしい。夜露死苦とか仏恥義理など比ではない位
イカす当て字である。2枚をセットで買い、嫁と1枚
ずつ着ればお盛んな夫婦に見られること請け合い。

僕は早速そのブランドの店に向かった。場所は原宿。
ファッショナボーな若者が一際多い最先端の街。
三十路会社員の僕には似合わぬ。

しかしまだ若者のセンスは持ち合わせているぜ。竹下
通りだって今風にアンダーバンブーストリートって
呼んじゃうぜ。

という訳でアンダーバンブーをハーイチャーンバブー、
ピロリロリンと効果音付きで足早に通り抜けてその店に
到着。黒が中心のパンク系ファッションの店のようだ。
BGMもギターとドラムが無駄にやかましい曲である。

「おや、この曲はどこかで…」

サザエさんの歌をパンク調にカヴァーした曲であった。

♪売春しようと街までー でーかーけたーらー
♪生理がー来ちゃってー ケチャマンサザーエさん
♪みんなが笑ってるー!マスオが怒ってるー!
♪るーるるるるっるー!きょーは排卵日ー!

…なんだこの店。

気を取り直して陳列棚を物色する。「性苦破裸」Tシャツ
及び「猥褻婦隷」Tシャツを陳列。つまり猥褻物陳列罪だな、
と原宿の若者なら口が裂けても言わないだろう親父ギャグを
独り言として呟きながら探したが、一向に見つからない。

「どうぞお手にとってご覧ください」

ちょうど店の女の子が寄ってきたので捕まえてみた。

「あのー。性苦破裸Tシャツあるかな?」

「すみません売り切れなんです」

なんと。これは想定の範囲外であった。

「じゃあ…もう1つ、ほら、似たようなのがあったよね?
 何だっけなあ…」

猥褻婦隷はある?とは聞かずに、僕はわざととぼけた。
何故ならばこのちょっと小悪魔的な可愛い女の子店員の口
から「ワイセツプレイ」という言葉を聞きたかったのだ!

恥ずかしがらずに言うてみいほれほれ…と耳と鼻の穴を大に
して待ち受けていたら

「あー!ワイセツプレイですね!」

何の躊躇いもなく言ってのけた。

…なんだこの店。

僕は少しがっかりイリュージョン。更にがっかりなことには

「すみません。それも売り切れなんです」

入荷予定もないと言われ、トボトボと店を後にした。せっかく
原宿に来たのに…。帰りは表参道をぶらついて帰った。表参道
だって今風に表参ドゥーって呼んじゃうぜ(もういい)

悔しいので僕も性苦破裸・猥褻婦隷に匹敵する「エロ系当て字」
を考えてみた。僕はコスプレをしながらナニガシを致すプレイ、
略して「コスプレイ」が好きであるからして…

股吸腐霊(こすぷれい)

…怖い!

エロじゃなくグロになってしまった。


2005-08-24(Wed)

じゃぶじゃぶ。

先週娘・R(2才)をプールに連れて行ったが、Rが
水を怖がってしまいろくに水遊びできなかった。

「私と一緒に行く時は大丈夫なんだけどなあー」

半分嫌味に聞こえる嫁のチクリしたひとことを受け、
リベンジの意味も込めて再び中野区江原公園内にある
幼児向けプールへ行った。

Rを水着に着替えさせ、シャワーを浴びさせる。

「うわあああん」

Rは顔に水がかかるのを嫌う。こういうところは嫁に
似ている。その証拠に嫁は1度も顔射をさせてくれた
ことがない。

さてそろそろいいだろうとシャワーのつまみを回して
水を止めようとしたら逆に回してしまい

「ぎゃあああ!うわあああん!」

僕もずぶ濡れなってしまい、Rと一緒に叫ぶ絶叫親子。

「ごめんごめん、今止めるからね」

と慌ててつまみを逆回しにしようとしたところ、つまみ
がポロッと外れてしまったではないか。

「ヒイイイイ!」

そこに髭面の監視員のやってきて

「すみません、そこ、とれちゃうんですテヘヘ」

「テヘヘじゃなくて直しといて下さいよオオ!」

親子水入らずのひとときなのに、とんだ水入りとなって
しまった。しかし最初にこのような不吉な出来事があった
ものの、今回はRも少しは慣れたようで、プールの中でイヤ
イヤすることもなくニコニコと水遊びを力の限り楽しんでいた。

「だっこ…」

2時間ほどしてとうとう力尽きたようで、僕に抱っこをせがむ。
じゃあそろそろ帰ろうということで、引き上げた。

自転車に乗せて、ものの5分もしないうちにRの首がガックン
ガックン揺れていた。とっとと寝てしまっていた。

「食う・寝る・遊ぶ」を地で行く娘。いいなあ。

僕もRにプールで散々引き回されたので腹が減った。何か食べた
くなった。おおそうじゃ。ケンタッキーフライドチキンが良い。

カー・ネル・サンダース。なんつって。


2005-08-25(Thu)

女心とアキバ系。

娘・R(2才)の心が分からぬ日々。

朝起きて、Rにじゃれつこうとすると

「めーっ!めーっ!よー!」

手をぶんぶん振り回し、寄るな触るなと僕を拒絶する。
かと思うと2分後に

「だっこー。だっこー」

とろけるような笑顔で僕にデレデレ甘えて法要を求める。
もとい、抱擁を求める、だ。僕は坊主か。

このRの極端な態度の切り替わりは何を意味するのだろう?
ここで僕はハタと思いついた。Rはもしかしたら「ツンデレ」
なのではないかと…。

「ツンデレ」とは普段はツンツン冷たいが、2人きりになると
急に態度を和らげデレデレといちゃつく、という女の子を指す。

(民明書房刊「萌えよドラゴン」より」)

例を挙げると

「気安くアタイに話しかけるんじゃないよ!」

というスケバン少女が(いつの時代だ)、実は2人きりになると

「アタイ、突っ張ってるけど、本当は寂しがりやなんだ…
 こんなアタイ、おかしいかナ?」

という感じである。多分。その落差がたまらん人にはたまらんち
会長であるらしい。そのような萌え心を巧みに突く、ツンデレ系
美少女ばかりを登場させるギャルゲー(エロゲー)もあると聞く。

そんなオタク方面から発している言葉なので、知らない人の方が
正常である。

僕もRに冷たくあしらわれる時はとても悲しみ、そして甘えられる
時には

「なんだかんだ言っても僕のことが好きなんだねえ」

恋しさが何倍にもなり、ますますR愛しやと身悶える。これぞツンデレ
効果といえるものなのだろうか。しかし僕とRは親子の関係であり、
絶対結ばれ得ぬ僕の恋心。

Rは永遠のツンデレラ。そして決して捕えることの出来ないツンデレラを
永遠にガラスの靴を持って追い続ける王子様が僕なのさ。

ところでRは当然僕だけではなく嫁にも甘えるのだが、嫁は結構シカト
して平然と新聞を読んでいたりする。冷酷にも思えるが、僕と違って
一日中Rと顔を突き合わせ、食事の世話から下の世話まで付っきりで
あるから、適当に流すことを心得ているのだろう。わりとクールな嫁。

娘はツンデレ。嫁はツンドラ?


2005-08-26(Fri)

ぎゃんぎゃん台風。

娘・Rが朝起きるなり

「あんまん…」

と僕のパソコン机に擦り寄ってきた。Rのいう「あんまん」とは
肉まんあんまんのことではなくアンパンマンのことである。パンが
言えないらしい。

「あんまん、あんまん」

どうやらアンパンマンのヴィデオを見せろということらしい。
Rはアンパンマンが大好きになってしまった。一説によるとこの
父より好きであるらしい。なんということだ。

いちど、朝どうしようもなくRがグズっていたため、アンパンマン
ヴィデオを見せたことがあるのだが…。

「嫁、どうしよう」

テレビやヴィデオを見せるのは夕方以降と決めているので嫁に
お伺いを立てたところ

「癖になっちゃうよ」

とやはりあまり見せたくない様子。しかし嫁と話しているうちに

「あんまーん!あんまーん!」

Rが怒涛のおねだりを始め、泣き叫んだ。

「しょ、しょうがないなあ…」

Rをパソコン机前の椅子に座らせアンパンマンヴィデオ上映開始。
僕は現在上陸中の台風情報を見たかったので、テレビがある隣の
部屋に行ったのだが

「あんまーん!あんまーん!」

Rがまたもや泣き出した。ちゃんとお望みどおりアンパンマンが
画面に映っているというのに。

「パパと一緒に見たいのよ」

冷静に新聞を読んでいる嫁が言った。あたしゃどーすりゃいいんだ。
結局ヴィデオが終わるまでパソコンの前に縛られた僕。終わったら
終わったでRはスタコラと僕から離れ、待ち受けていた嫁がトイレに
連れて行ってトイレトレーニングに入った。

なんて身替りの早い娘。

その後Rは下半身丸裸のまま「あんまん!」と点呼しながら家の中を
駆け回っていた。

Rよ、今の君はパイパンマンだ…。


2005-08-27(Sat)

アンパンマン…わたしのライバル…!!

NIKKISONICという、人気日記サイト・テキストサイトが
集まるWEBイベントがあって、あわよくば末席に加えて
貰おうと日記を書いて応募したところ、見事に落選した
ので応募した日記をここに掲載する。

2005-08-28(Sun)

失敗は性交のもと。

大切にしたい夫婦のまぐわい。

しかし現在僕と嫁の間では以下のような問題がある。

・嫁が妊娠中である。
・嫁の性欲がない。
・嫁が娘・R(2才)と寝る時間が一緒になってしまい、
 僕が仕事から帰ってくる頃には既に寝ている。

僕の方は北朝鮮のテポドンミサイルの如くいつでも
節操なくピンポイント爆撃が可能であるが、嫁が
このような現状では性交は到底できない。略して
性交到底。冬型の気圧配置のような状況である。

妊娠中にまでやらなくてもいいではないか、と思うかも
しれないがそこは男の性であり、更に嫁の担当の助産師が
唱える

「体の触れ合いは大切です。妊娠中でも問題ありません。
 どんどん致して下さい」

との言葉を錦の御旗にして僕はいつでも嫁を求め続ける。

妊娠中できないがために浮気に走る男が多い世の中、僕も
池袋西口のヘルス「陰毛の恋」や、東口のクンニ専門店
「クン肉マン」などに行かないだけ偉いと思う。

そこで色々と鬼謀の限りを尽くし嫁という難攻不落の城を
落とそうとしているのだけれど、うまくいかぬ。

鬼謀1:夜襲

寝ている嫁を無理矢理お越し、有無を言わさず夜這いする。

結果:

嫁の肩に手をかけて起こそうとしたが、僕はそこまで悪に
なれなかった。何より叩き起こした時の嫁が恐ろしすぎる。

失敗!

鬼謀2:マッサージ

嫁の助産師が言うには、嫁の体は肩を中心に非常に凝っており、
僕もマッサージ方法を教わったのだが、これも性交と同じ理由で
あまりできないでいた。しかし僕が仕事から帰ってきたある日、
嫁はまだ寝床でまどろんでいたので、これぞチャンス、

「マッサージして体を密着させてたらムラムラしちゃったよーん」

と可愛く迫ってみようと思い嫁にマッサージを勧めてみることにした。

「嫁、マッサージしてやろうか」

「いや、今日はいい。眠いから」

…失敗!

本気で池袋西口のイメクラ「まいっちんぐ学園」に走ろうかと悩んだ。

翌朝、悶々としたまま着替えをしていたところ、娘・R(2才)が
僕の露わになった上半身を指差して言った。

「おっぱい!」

うん。君はおっぱいが好きだね。僕も好きだよ。

失敗だらけの人生じゃなくて
おっぱいだらけの人生だったらどんなによかったか。

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