2017-11-20(Mon)

TT(とりあえず誕生日)

娘・Rは中二のお年頃なので、父との会話がわりとそっけない。

朝起きて

「おはよー」

と言っても

「うん」

だし、仕事に

「行って来ます」

と言っても

「うん」

だし。ただ寝る時は

「おやすみなさい」

と自分から言ってくるのはカワイイ。

あとRが好きな韓国日本台湾混合の女の子グループ「TWICE」のことを話す時だけは

「ねえパパー」

と目を輝かすので、

「ねえパパー、CDリリースするから予約してきて」

「うん」

「ねえパパー、今日発売日だから買ってきて」

「うん」

等、辛うじて会話が成立している。ただのパシリのような気もするが。

そんな立ってる者は親でも使えを地で行くRであるが、それでも触れ合いたいために、NHKのサイトで紅白歌合戦の出場者が発表された時に

「R、TWICEはつしゅちゅ…はつしじゅ…初出場だね!」

とカミカミで言ったところ

「知ってますぅー」

何今更言ってんのぐらいの勢いで馬鹿にされた。

「あ、SHISHAMOも出るよ」

「知・っ・て・ま・す~!昨日、内定のニュースで見たからからとっくに知・っ・て・ま・す~!」

人を馬鹿にした上からの喋り方は嫁そっくりであった。いくら冷静沈着色素沈着な僕でもさすがにイラッとしたので

「パパはSHISHAMOのライブを生で見たことあるんだぜー!」

負けずにマウントしようとしようとしたら

「うん」

で?っていう感じであり、もうちょっとパパと語らい合ってくれてもいいのに…と、ひとり涙酒の夜にあいなった。

で、時はちょっと流れて話も変わって今日は僕の誕生日。嫁の実家からこんなお酒をプレゼントしていただいた。

神聖
こ、この酒の名前は…。

神聖だけに、パパはかまってちゃんなのである。なんちて。

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2017-10-21(Sat)

お父さんSWITCH。

9月末。

息子・タクの12才の誕生日が迫っていた。

なかなか誕生日のプレゼントが決まらなかったが、直前の直前になって

「ニンテンドーSWITCHが欲しい」

とか言い出した。ゲーム機である。既に3DSを持ってるのにそれとどう違うんだと聞いたら何もかも違うらしい。僕も昔はよくゲームをやっていたものだがすっかり疎くなってしまった。

「なんのゲームやりたいの」

「スプラトゥーン2!」

ああ、あのペンキをぶちまけるやつね。いくらぐらいするのか、ゲーム機とソフト1本買うとしたら…とネットで調べてみたら

「ほぼよんまんえん!」

思わず声が出てしまった。誕生日プレゼントに4万円のものをねだるとか、タクめ、大きく出たな。よそはどうだか知らないが、僕の感覚では誕生日に買ってもらうには高額すぎると思う。なので

「クリスマスプレゼントと一緒なら買ってやる」

と言ってみたら

「いいよー」

あっさりOK。そこまでして欲しいのか。じゃあ買ってやろうか、ということになった。

いちいち買いに行くのはめんどいからネットで買おうかな…と思って調べたらびっくりした。発売してから半年以上経つというのに未だ超品薄状態だというではないか!

店頭にはまずないし、ゲリラ的に売り出されてもすぐ売切れてしまうという。ネット通販も同じで、在庫が補充されたとしてもほんの数分でなくなってしまう状況。

ネットで調べるとSWITCHをめぐり、いろんな人たちが跳梁跋扈していた。

・ボッタクリ値で売っているテンバイヤー。
・「テンバイヤー死ね」と5ちゃんねるやツイッターに恨み節を書き込むSWITCH難民。
・入荷情報をまとめてツイッターで発信している人
・転売よりSWITCHをゲットすること自体に快感を覚えてしまった手段目的逆転の人。
・「SWITCH難民のために僕がゲットして定価で売ります!」とかいう正義の味方な人。

モノ売るっていうレベルじゃねーぞ状態なのがよく分かった。なので

「なかなか買えないっぽいからだいぶ遅くなってもいいか?」

とタクに言ってみたら

「全然いいよ」

タクもある程度は状況は分かっているようであった。

かつてタクに買ってやった仮面ライダーの変身ベルトや変身メダルも大変な人気で超品薄なことがあった。そのたびに夜中からトイザらスやヨドバシカメラに並んだこともあったものである。

「あの時も大変だったんだよ」

「そうなんだ」

そんな思い出話をタクにしてやったのだけれども、もしかしたらそれらはクリスマスプレゼントで買ったものだったかもしれない、ということに後で気付いた。しまった。サンタの正体がばれてしまったかかも。でももうタクも6年生だし、いいか…。

というわけで徹夜並びや長期戦を覚悟してSWITCH探しが始まったわけだけれども、探して3日めぐらいの金曜日、ヨドバシカメラの通販サイトであっさり買えてしまった。ツイッターで在庫状況の速報を出してくれるアカウントがあって、それを見ていたら

「ヨドバシで在庫復活」

のツイートがあり、すぐさまカートに入れて購入ボタンを押し、見事ゲット。ほんの5分程度の早押し勝負だったようである。たまたま事前にヨドバシのサイトを開いてログインしていたのでそれもラッキーであった。ていうかもっといいことに運を使いたい。

更に購入した次の日に配達してくれる「エクストリームサービス」とかいう配達員さんが過労死しそうなサービスにより

「宅配便でーす」

なんと翌朝にウチに届いてしまった。これがエクストリームの力…仮面ライダーWかよ。まさかこんなに早く来るとは思っておらず、タクにもまだ言っていなかったので

「え、コレ何?」

と驚いていた。


「開けてみ」

もったいぶってタクに開けさせるとそこにはSWITCHが!

「やったー!」

と強く抱きしめられてしまった。ひとつ年を重ねたとはいえ、まだまだ子供よのう。

「買ってやったけど、今まで以上にゲーム時間が増えたらすぐ使用禁止にするぞ!」

「わかったよ!」

与えたのはいいが、やり過ぎないように釘を刺しておかねばならない。もし約束を守らなかったら本気で使用禁止にして中古屋に売り飛ばすつもりである。

使用禁止のスイッチとダチョウ倶楽部はよく似ている。

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2017-09-02(Sat)

NO MUSUME NO LIFE

娘・R(中二)には好きなグループがいる。

TWICEという韓国・日本・台湾の女の子グループで、何度娘に教えてもらってもメンバーの顔と名前が覚えられないが、曲はわりと好みである。

RはこのところしょっちゅうYOUTUBEで観ているし、ヒマさえあればフリコピしまくっているので

「勉強しろよ…」

と言いたくなる。しかし父親からするとよくありがちなジャニーズ系とかのアイドルにどハマリするよりは多少精神衛生上マシなのかなと思う。

で、結構前になるが、初めての国内盤アルバムが発売されることになった。Rはもちろん

「買う!」

と騒いでいたが、よく考えてみたら近所には新譜が買えるCDショップがない。僕は栃木の田舎で育ったが、それでもチャリで行ける圏内にレコード屋が3~4軒はあった。これも時代の流れなのであろうか。レコード屋でCDを買うよりもネットで音源データを買う時代。

「CDじゃなきゃダメなん?」

Rには僕のお下がりのiPodクラシックがあるのでデータじゃダメなんかと聞いてみたら

「CDがいいー」

とのことであった。一番ラクなのはタワレコオンラインで申し込み、受け取りを最寄のセブンイレブンに指定することだと思うのだが、Rにネット決済を教えるのはまだなんとなく早くて危ない気がしたので

「パパがタワレコで予約してやろうか」

と言うと

「それを言ってくれるのを待ってたんだよ!」

R、満面の笑み。

「ポスターとか特典付くしね」

と加えると

「そう言ってくれるのを待ってたの!」

大事なことなので二度言いました的な。

「お金は君が出すんだよ!」

「ちゃんと払うよ!」

パパにはそれが一番大事なことなのであった。

そんなわけでタワレコオンラインサイトにログインし予約する僕。使えるポイントが700円分貯まっていて、Rは今お小遣いの残高が少ないはずなので

「ポイント700円分、使ってやるからありがたく思え」

「わーい」

なんて優しいパパなのだろう。

そんなわけで予約して、発売日にセブンイレブンに取りに行った。CDも特典のポスターもダンボールで梱包されていてるので

「うわ、おっさんがTWICE買ってるぅー」

などと思われないので便利である。

家に帰ってRに渡すと大喜び。CD1枚でこれほど喜ぶ姿を見て僕は懐かしく思えた。かつて僕もそうだった。いつもFMラジオなどから最先端の洋楽情報を得、浴びるように聴きまくっていた。でもレコードもしくはCDを欲しいと思っても国内ではリリースされていないし、当時はネットもないので輸入レコード店に頼るしかなく、都内の輸入レコード店をハシゴしまくった。見つけた時の飛び上るほどの喜びといったら。もうそれを感じることはないだろう。そんな過去の思い出はRにとってはどうでもよくて

「パパはTWICEでどの子が好き?」

アルバムジャケットをニコニコしながら眺めるながらそんなことを聞く。好きも何もほぼノー知識なので一番カワイイ子と思われる子を指差すと

「その子は台湾出身で、世界で美しい顔ベストテンに入っている」

とかなんとかウンチクを聞かされた。わりとどうでもいい話であるが、思春期真っ盛りツンツン盛りのRが僕にこんなに長く喋るのは久しぶりなのでなんか嬉しい。

「Rも練馬区で美しい顔ベストテンぐらいに入ってるぞ」

と言おうと思ったが嫌われそうなのでやめた。余計なことは言わずにCDをRのiPodに取り込んでやる。至れり尽くせりである。これも愛する娘のため。Rも喜んでくれてよかった…といきたいところであったが

「そうだ、お金!よこせ!」

肝心なところを巧妙にはぐらかされていた!しかしRは

「えー、今ないから、あとでね」

なんと。ハナから僕に次のお小遣いまで立て替えさせるつもりであったようだ。この小悪魔め、親の顔が見たい。

今度RにCDを買ってやる時は、インストゥルメンタルの楽曲にした方がよさそうだ。

すなわち貸し(歌詞)がなくてよいでしょう。なんちて。

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2017-06-27(Tue)

父の日2017

もうだいぶ過ぎてしまったが父の日の出来事。

ダメオヤジなので父の日なんて家族全員から華麗にスルーされるだろうと思っていたが、なにやら子供達がプレゼントしてくれるとのことで涙が出そうになった。息子・タク(小6)が事前に言ってきたのである。

「ねえパパ。ボク、父の日にビール(正確には缶ハイボール)を買ってあげようと思うんだけどさ」

「おお、ありがとう。お前はいい子だなあ」

「でもボク子供だからビール買えないんだ。どうしよう」

真剣に悩んでいる姿がかわいかった。

「じゃあパパと行こうか」

「うん」

「マルエツが安いぞ」

「そうなの」

そんなわけで父の日の当日に買いに行くことになった。ところが当日の朝、おっさんソフトボール会の練習があったことを忘れていて

「すまん、ちょっと行ってくるわ」

と出掛けなければならなくなった。まあ帰って来てからタクと買いに行けばいいか、と思っていたら嫁が連れて行ってくれたようで、帰って来たら僕の机の上に置いてあった。しかもツマミまで。しかもしかもイカ系とポテト系のツマミのふたつ。

「おつまみはRが買ったんだよ!」

なんと娘・R(中2)が買ってくれたとは。お年頃なのでツンツンしているがたまにデレてくれるのでカワイイ。

早速いただくことにする。いやあ今すぐ飲みたくなったわけではなく、この子達の前でおいしくいただかないと意味がないからなあ…ってウソでーす!すいません、今すぐ飲みたくなりました。

「君らも食べなよ」

1人でツマミをボリボリ食うのもアレなので嫁と子供達にもあげようとすると

「ダメだよ!パパのために買ったんだからパパが食べるんだよ!」

と義理堅いタク。

「いやいや、『おすそわけ』って言ってね、いいんだぜ」

と説得すると

「そうなの」

と食べてくれた。さすがに酒はおすそ分けにすることは出来ないが。

「もしボクが飲んだらどうなるの?」

もちろんタクも本気で飲む気はないが、興味津々に聞いてきたので

「最悪死ぬ!」

「えー!」

しっかり脅しておいた。

しかし僕に聞くことなく好みのハイボールを買ってきてくれた、ということはしょっちゅう僕が飲んだくれているところを見られている、ということであろう。そんなことをツマミを食べながら反省した。そのうち呆れられて、

来年のプレゼントは鼻ツマミだったりして。なんちて。

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2017-06-16(Fri)

嫁誕。

ちょっと前の日曜日、嫁の誕生日であった。

ささやかながらお祝いをしようと思い、ホテルのビュッフェで食事でもどうだい、と嫁に提案したところ、それならば東京ドームホテルのレストランに一度行ってみたいというので予約をした。

で、当日。ビュッフェに備え、家族全員出来るだけ少食にして腹を減らす。で、牙一族並みのハングリーさになったところでレッツラゴー。行く直前に興奮したわけでもないだろうが息子・タク(小5)が謎の鼻血ブーをぶちかますというアクシデントがあったりもした。

春日方面から東京ドームホテルまで歩く。途中、東京ドームの脇を歩いていると道を挟んで向こう側の東京ドームシティアトラクションズの遊園地エリアから

「うりゃ!おい!うりゃ!おい!」

大人数の男たちのすさまじい罵声が響きまくっていた。僕は知っている。これはアイドルオタクの叫び声だ。野外ライブでもやっているのだろう。

「ねえ、何やってるのかな?」

娘・R(中二)が何やら知りたそうだったので検索してみると、どうやら乃木坂46が来ているらしい。そう告げると

「えー!乃木坂!観たい!観たい!」

Rがものすごい食らい付いてきた。そんなに好きだったっけ?でもそろそろ予約時間だし…と渋っていると

「とにかく見せて!」

僕のスマホをひったくってしまった。そして2秒ほど画面を見ていたが、

「なんだ、三期生か。じゃあいいや」

急に冷静になってスタスタと歩き出した。僕もスマホを見直してみると確かに「乃木坂46」の後に「三期生」と書いてあり、Rによると乃木坂は乃木坂でも三期生には有名な子はいないので別にいい、とのことであった。R、絵に描いた様な掌返しで結構ドライな性格をしていることよ。

それでもファンが多そうな三期生。ライブが終わった後は握手会もするんだろうか。ここは東京ドームシティ。なんとかレンジャーのヒーローが出て来て

「東京ドームシティアトラクションズで、僕と握手!」

というセリフをキメることでおなじみのCM。その場所がまさにここなのである。僕が子供の頃は

「後楽園遊園地で僕と握手!」

だった。時代と共に名前も変わる。握手する相手も変わって、ヒーローじゃなくてアイドルとも握手、というのが今の時代を反映しているかもしれない。してないかもしれない。

さて、東京ドームを通り過ぎてホテルに到着。エントランスを通り、レストランの受付で名前を告げると席に案内された。よっこいしょういち、と席に着くとどうもタクの顔色が悪く、フラフラして元気がない。

「大丈夫かい。鼻血のせいか?」

と様子をうかがったら

「鼻血だけじゃなくてずっとDSやってるからよっ!あんた朝からずっとやってるでしょ!そんな小さな画面一日中睨んでりゃそうなるよ!取り上げるよ!」

嫁の怒りがバーニングになってしまった。あああ、のび太のママじゃないんだから、こんなところでガミガミしなくてもいいじゃないか。

「まあまあ、食べれば元気も出るだろうさ」

なんとかお祝いムードを立て直すべく、料理を取りに行くことにする。ビュッフェにおいて最初にどんな料理があるか物色し、目移りしながら盛り付けることは幸せである。ようやくみんなも和やかな雰囲気になった。

リラッサ
テーブルに並べてお誕生日おめでとう!と乾杯して宴の開始。

「ンマーイ!」

まんが道風に食べまくっていると、僕らより前に来ていたほかのお客さんの席に花火が刺さったケーキが運ばれて来て、

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

店員さん達がバースデーソングを歌っているではないか。誕生日のお祝いに来たのはウチだけではなかった。なかったどころか

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

15分おきぐらいに、店員さん達があちこちバースデーケーキを持って出撃していて、むしろほぼみんな誕生日絡みで来ている人たちばかりであった。

「ちょっとあれは恥ずかしいかもしれない…」

嫁は顔を赤らめた。そして

「まさかウチもアレ頼んでないよね」

僕を睨むので

「ごめん、頼んじゃった」

「えー!」

「サプライズで頼んじゃったんだよう。しょうがないじゃないかよう」

やむを得ず白状せざるを得なかった。はじめにこのお店に電話をした時はそばに嫁がいたので予約のみしかしなかったが、後でこっそり誕生日オプションのデザートプレートを頼んだのであった。チョコレートソースで皿に「Happy Birthday ママ」と書いて下さい、とかお願いしちゃったのである。嫁は苦笑いしながら

「ウチにはいつごろやって来るの」

と聞く。

「『デザートを食べ始めるかな?ってタイミングでお持ちします!』って店員さんが言ってたからそろそろかも…」

カウンターにいる店員さんをチラリと見たところ、バッチリ目が合ってしまった。林先生ばりのドヤ顔だった。すなわち「今でしょ!」。そんなわけで

「お誕生日おめでとうございまーす!」

ついにうちのテーブルにも店員さんふたりがデザートプレートを運んで来た。かわいいケーキに花火が二本パチパチ光っていて、お皿には僕がお願いしたとおりのチョコ文字。

「よろしければ、私たちでお誕生日のお祝いの歌を歌いたいと思います!」

店員さん達ノリノリ。鈴まで持っている。

「いやー、私は歌は…」

と照れる嫁だったが

「僕らの周りの席ほぼ全部もそうだったからいいじゃないか。みんなハピバだよ」

ということで歌ってもらった。嫁は照れ臭そうだったが、後でケーキの写真や、ケーキを囲んだみんなの写真を撮ったり

「これおいしいね」

と、そこはかとなく嬉しそうだったので、多分しないよりした方が良かったのだと思いたい。

「こちら、プレゼントでございます」

更に店員さんから渡されたのは、東京ドームシティアトラクションズの乗り物券であった。1回ぶんだけだけど。

「思い残し、食い残しはないか~」

食べ放題も終盤戦、お腹の限界も近づきそろそろ終わりにしようか、という頃に

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

上品そうな老夫婦のテーブルのところでも誕生日のお祝いがされていた。奥さんが嬉しそうに

「81才になるんですよ」

と告げていて、店員さんも僕らもびっくり。とてもそんな風には見えない若々しさだったからである。

「いやーそうなんですよーあははは」

旦那さんは照れ臭そうにワイングラスを揺らしていた。僕らもあんな風になれるのだろうか。そんなことを考えながらレストランを後にした。

外に出て夜空を見上げると東京ドームシティアトラクションズのジェットコースターが

「げひょおおおおおおおお」

乗客の悲鳴と共に突っ走っていて、また、観覧車も大きな輪を光らせていた。

「せっかくだから乗るか」

嫁がさっきもらった乗り物券を取り出すと

「うーん、ジェットコースターも好きだけど、今はそんな気分じゃない」

今はそんな気分じゃないとか、夜のお誘いを断る常套句のようなことを言うタク。確かにジェットコースターに乗ったら食べたものが全部外に出てローリングマーライオンになりそうではある。

「じゃあ観覧車でみんなまったりしよう」

嫁以外のチケットを買おうとすると…結構チケット代が高くて鼻血が出そうになった。3人分合計額は、レストランのタクの分(子供料金)の倍。でももう後へは引けない。誕生日だしみみっちいことを言ってはならぬ。観覧車に4人、ひとつのゴンドラに乗るなんてもうないかもしれないし。

みんな乗りこんでワクワク窓を眺める。だんだん地面を離れて行く風景にキャアキャアする嫁子供達を見ながら僕もそっと遠くの方を眺めてみる。

東京ドームシティ
「スカイツリーだ!」

「ホントだ!」

「東京タワーは!」

「見えない!ホテルの後ろかな」

「今てっぺんだ!」

「うおー!」

ぐるっと一回り15分ぐらいだろうか、なかなか楽しい家族のひとときであった。ゴンドラの中は空調がよく効いていて寒いくらいで、外に出ても夜の冷え込みで思わずくしゃみが出てしまうのであった。

東京ドームシティアトラクションズで、僕とはっくしゅん!なんちて。

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