2010-02-10(Wed)

甘えたガール

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寝る前に詠みける。

今宵こそ 嫁犯すべし まぐわるべし。

と意気込んで布団に滑り込んだら、隣で寝ていた娘・R(6才)がふと目を覚まし、僕を見つめてニコリと笑った。

「…一緒に寝るかい?」

と言うと深く頷いて、ダッコちゃんのように僕の腕に巻きついてまた寝てしまった。世間では大橋のぞみちゃんだとか、まいんちゃんだとか、可愛いともてはやされている幼女がいるが、Rはその1千万倍ぐらい可愛いのではないだろうか。

まいんちゃんの容姿が100点でRが30点だとしても、我が子ボーナスで+4億点、懐いてくるボーナスで+6億点である。

「…かわいいね」

思わずそう呟くと嫁は

「寝る時ずっと言ってたよ。

 『パパまだ帰ってこないかなー』
 『Rちゃんパパだいすきだから待ってるの』
 『Rちゃんもうねむいから寝ちゃうよー』

って」

Rはそんなことを言っていたのだ、と伝えてくれた。もきゅーん。殺し文句ボーナス+70億点である。しかし…こうもしがみつかれると離すに離せないではないか。僕はこの後嫁を襲わなければならないが、

「一緒に寝る?」

と言った手前、父にすがりつく娘の腕を己のわいせつ欲のためにほどくのはなんだかとても非道な気がしてきた。ホントにお前はパパが好きなんだなー…と頭を撫でて、一発じゃなくて一杯やりたい気持ちになってきてしまった。そして

「けひゃひゃひゃひゃひゃ!」

突然息子・タク(4才)が寝ながら笑い出した。うををを、びっくりした…。笑い袋かお前は。びっくりしたあと僕も笑ってしまった。おもしろい子!(翌朝聞いてみたら『空を飛んでた夢を見た』とのこと)

嫁に「ダメ」と言われても治らない荒ぶる神のようなリビドオも、Rの可愛らしい甘えやタクの寝言を前にしては静まってしまう。北風と太陽みたいなものか(全然違うような気がする)

そんなわけで今夜は珍しく静かに眠りについたのであった。

すなわち、やりそこ寝るである。

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2010-02-09(Tue)

ハッピースカイ

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娘・R(6才)にせがまれて、Perfumeのライブビデオを観ていたら、一緒に観ていた息子・タク(4才)が

「たっくん、もうみない〜」

ぷいと画面の前を離れて窓のところまで行ってしまった。

「たっくん、お空を見るんだ」

窓はタクの背より高い位置にあった。そこでタクは椅子を持って来て登ろうとするではないか。

「タク!やめろ!危ない!」

普通に窓から空を眺めるだけならよいが、何をやらかすか分からない4才児である。そしてここは2階。身を乗り出して転落という危険はあり余るほどにある。

「何でだめなの?」

止められたタクは不満げに言う。

「おっこちるかもしれないから。落ちたら死んじゃうぞ。それでもいいの?」

「じゃパパだっこして」

「それもならぬ」

タクを抱き上げたいいが、昔のハトヤのCMのようにおーとーっとっとっと!と落としてはシャレにならない。

「そこからでも見えるだろう?」

タクはそのまま窓を見上げ、空を眺めていた。僕は後ろでその姿を眺めていた。あまりにも長い時間見続けているので

「…面白いかい?」

と聞いてみた。僕も昔は空を見上げ、形を変えながら流れていく雲をぼけーっと見続けていたものだ。今はショボくれて下を見ていることが多いけど…。するとタクは

「もういちどあの頃の僕を見たかったんだ」

「は?」

「もういちどあの頃の僕に戻りたいんだ」

「はいい?」

やだ。なんか悪いモンでも食べたのかしら。何そのどっかの青春ドラマからパクってきたようなそのセリフ。空だけに青臭い。なんつって。あの頃とか言うけれども、お前、ちょっと前までは精子だったじゃないか。

「もういい」

とタクは言って窓からようやく離れた。

「ちょ、ちょっと、あの頃っていつよ」

慌ててそのセリフの真相を聞きたいと思ったのだが

「ふーんふふーん」

タクは鼻歌交じりでおもちゃで遊び始めて全然答えちゃくれないのであった。

空を見ていただけに上の空。なんつって。

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2010-02-08(Mon)

風立ちぬ。今は冬。

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日曜日は自分が小沢一郎になったかと思うほどとても風当たりが強い日であった。

それでも子供は風の子、娘・R(6才)と息子・タク(4才)を連れて公園に遊びに行った。

「風が強いねー!寒いねー!じゃあかけっこしよう!」

タクは風の子として大変正しい行動を取って公園内を駆けずり回っていたが、Rはいまいち乗り気でないようであった。

そのうちまた風がごおおおおおっと吹き荒れると

「ひいいいいいいん!おうち帰りたいいいいい!」

Rがマジ泣きしてしまった。

「そんなにひ弱なのかお前は!」

実は僕も寒いから「おんもに出るのやだなー」と思っていたのだが、晴れの日曜に一日中家に籠もっているのも不健康であるとして外に出たのだ。Rは風の子なんかじゃなくやっぱり僕の子なんだなあ。

でもRが言うには

「風が台風みたいで怖いの」

寒いのではなくもの凄い風の音が怖いのだという。泣いたのは寒さではなく怖さからであった。うーん。雷が鳴ると真剣におへそを隠してシクシク泣いているような子だからなあ…。

公園にいる他の子達は元気に暴れ回っているのに、何故ウチの子だけは出来ないのか…。

ウチの子に限って…ウチのちんこ握って…。風の股じゃぶろう…。

泣くRと地頭には敵わぬので

「じゃあお外はやめて児童館にする?」

と言うと

「行くー!」

ケロッと泣くのを止めて大喜び。そんなわけでものの10分で公園から撤退することになった。

風と共に去りぬ。

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2010-02-07(Sun)

アースは檜の木になろう

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嫁父がでかいお土産を持ってやって来た。

「これなにー?これなにー?」

娘・R(6才)と息子・タク(4才)が大興奮で開けてみるとそれは地球儀であった。

「ゴー☆ジャスだ!」

とふたりとも大喜び。そっちの知識の方が最初に植え付けられていたようである。特にタクはいつも

「トイレ行ったか?」

「まだがすかる!」

とか素でやっているのである。

「これは地球儀っていってね…日本は…」

と説明しようとして日本を指差そうとすると…

JAPAN。

お義父さん。なんで全部英語表記なんですか!これじゃRもタクも読めないじゃん!意味ないじゃん!…とは言えずありがたく頂戴した。

義父が帰った後

「お父さんがいるから言わなかったけど…英語じゃん!使えない!」

嫁も苦笑いしていた。うーん。どうしようか。実家に僕が子供の頃使っていた地球儀があるが、それ持って来ようか、とも思ったが古いからなあ。まだソ連とかあるし。弟が

「バミューダトライアングル!」

とか言ってマジックで黒々と塗り潰した三角形もあるし(弟はこの仕業により親と僕に思いっきり怒られた)

「コレリサイクルショップに売って新しいの買う?」

義父の厚意を思いっきり無視してヒソヒソと密談する僕と嫁であった。しかしRとタクは嬉しそうに

「まだがすかるどこー?」

と新しいおもちゃを手にして喜んでいた。うーん。まず英語から教えるかなあ…。

2月に入ってからのみだらな行為はマダガスカルである。

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2010-02-07(Sun)

おと〜うさん♪な〜に♪おと〜うさんって、臭い!

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子供達を抱いて寝ると暖かい。

「ほれタク、こっちおいで」

息子・タク(4才)を抱きながら寝ようとしたら

「パパくさい!くさお!」

と逃げられてしまった。ガーン。あと10年ぐらいしたら思春期になった娘・R(6才)から

「オヤジ臭いし。死ねし」

とか言われるんだろうなあ…と思っていたら10年も前倒しで、しかも息子から言われてしまった。どんだけ加齢臭なんだ僕。一緒にお風呂に入った直後なのに臭いとなると…もうどうしようもない…。

「パパ、いっしょにねよ」

タクに逃げられてもRはもふもふと擦り寄ってきたので

「たっくんがパパくさおって言うんだよ。パパそんなに臭いかい?」

娘に対して既に半ベソで訴えてみたら

「くさくないよー」

「え、ほんと?」

「パパのことずっと好きだから気にならないのかも」

「あああああRちゃーん!」

Rの熱烈なラブラブアピールで僕は救われた。ええ子や…ほんとにええ子や…絶対どこにも嫁に出さん…。

しかし子供たちが寝た後もまだメンタル面で引きずっていたので

「タクが臭いって言うんだよう」

嫁にも泣きついた。すると嫁はこんなことを言う。

「タクは鼻が利くよ。臭いにうるさいよあの子は」

「えー」

スヌーピーのライナスがいつも毛布を持ち歩いているように、タクはいつもタオルを持っていて、シンナーのラリ中のようにしょっちゅうふんふん臭いをかいで、安らぎを得ているのである。嫁によると

「そのタオルの臭いが気に入らないと『これ洗って。違うタオルにして』って言うのよー」

「ソムリエかよ」

タオルのソムリエなぞ世界でタクだけだろう。そういえば今日公園で遊んでる時、

「タオル持ってて」

と言われたので(幼稚園と遊ぶ時はタオルを手放す)ポケットに突っ込んでいたら、返した時

「タバコの臭いがする!やだ!」

と文句を言われた。確かに臭いにうるさい。何様のつもりであるか。段々と怒りがメラメラと燃え上がってきた。おのれタクめ。親父をクサオ呼ばわりするとは何事ぞ。お前だって夏場は野良犬みたいな臭いがするくせにー!

今、僕は怒りに燃え猛然と立ち上がった!

臭う立ち。なんつって。

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